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飯綱遣いの部屋
飯綱遣い(いづなつかい)の部屋へようこそ!:ここはドラマ中心に気になったものを書き記す私の資料置き場のブログです。ドラマデータは、コネタ、俳優の役名・役柄・プロフィール・所属事務所等です。あなたのお役に立ちますように。視聴率は気にしないつもり。

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NHKドラマ10
10年先も君に恋して 最終回(第6回)
「君のいる未来へ」
第6回 「君のいる未来へ」 2010年10月5日(火) 22時00分~ NHK総合

10年先も君に恋して・閲覧者カウンター


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★ちょこっと感想

いや~~!!ボロボロ泣いてしまった。
この夏いちばんよかったドラマでしたよ。
どういう風に終わらせるかと思いましたが・・・お見事です!!
先輩編集員・宮下幹夫を演じたJINさんが気になる方は、
「祝女」(NHK・木曜10:55)に出てくるかもよ~~。

2020年8月22日。未来の里花はおめかしして出かける前に
離婚届を渡そうと部屋に行ったが博はいなかった。
「まったく、朝からどこ行ったのよ」
離婚を言い出したのは博なのの祖母に電話してる里花。
離婚届の里花の欄には、生年月日・昭和59年8月22日。
この日は里花の誕生日だった。
「知らない。朝からどこかに出かけたみたいで」と、
そっけなく祖母と話してる里花。
でも玄関には花束を持って隠れて聞いている博…。
そして里花は待ち合わせのホテルで日高から
誕生日祝いの花束をロビーでもらい、部屋へ…。
花束には…
『里花さんへ
 Happy Birthday
    日高光治』 というカード。
そのカードを帰った部屋においてある離婚届の上に置いた里花。

2010年。編集部。博と仲直りしたことを亜美たちに報告した里花。
「(亜美) 仲直りしたの?」
「(里花) うん。なぜか弟のおかげで。
 弟になんであんなことしたの?って聞いたら、
 最後の指令だ、とかなんとか訳のわかんないこと言ってて」
「あいつ、いいとこあるじゃん。でもよかった。
 小野沢がこんなに恋話系で悩むのって、博さんが初めてじゃない。
 だからこのまま終わっちゃうのはちょっともったいないなぁって思ってたんだ」
「フフ…、ありがとう、亜美ちゃん」
「あ~あ。私にも運命の相手が現れないかなぁ~」
「やっぱり…、運命だったのかなぁ~」 と、ニンマリの里花。
「許せない。もう、のろけてるんですけど!
 日高さんが落選して落ち込んでるっていうのに」と亜美が比沙子に書類を渡す。
「(比沙子) そうね。日高さん今年こそはと思ってたでしょうし」
「(里花) そっか~。大丈夫かなぁ…」
「(比沙子) ねえ、ところで、もう一人の大人の彼のほうは?」
「あ~。確かあさってには未来に帰るはずです」
「(比沙子) そうか。もうあさってか」
「(亜美) じゃあこれで邪魔されることはなくなるんだ」
「うん…。でも根本的な問題は何も解決してなくない?
 だって、今はうまくいってても、10年後には別れるっていってるんだし」
「(比沙子) ねえ小野沢、これは私の勘なんだけど、
 弟君に2人がうまくいくように最後の指令を出したのは、
 その彼なんじゃないかしら?」
「えっ?あの人?」

三田村研究室。
奥の実験室で換気孔から聞こえてくる
森松と三田村教授の話を聞きながら手紙を書いている40博。
「(森松) だっておかしなことになるじゃないですか」
「(三田村) いいじゃない。だって食堂3人家族みたいで」
「(森松) ちょっとやめてよ」
「ハハハハハハ!!」
「(森松) 何とかしてくださいよ」
「(30博) 僕、結婚しようかな」
「(40博) ・・・・」

*おっと!なんでこんな近くに30博がいるのに、40博は頭が痛くならないんだ?

「(森松) なんだよ円山、急に」
「いや、今まで考えたことなかったんだけど。
 この間、ケーキ一緒に作ってたとき、何となくそう思ってさ。
 里花となら一生一緒に過ごせるっていうか」
「(三田村) ハハハハハ!!それはいい!」
「えっ?そう思いますか?教授」
「(三田村) あのね、いいことを教えましょう」
「えっ?いいこと?」
「里花さんと、博君は将来必ずケンカをします」
「喧嘩?」
「必ず!それも何度も何度もです。
 エヘヘ!これはね、どの夫婦もみんな同じなんだ。
 そのうち、どちらか、心に余裕のない方が、こう切り出すんです。
 『離婚しましょう。もうこんな風なら別れた方がいい』
 ヒヒヒ。だけどね、
 こういうのは大抵の場合まだ本当に別れたい訳じゃないんですよ。
 ただ、本気でどこまで自分が必要とされているか、確かめたいの」
「確かめる?」
「そう。不安で、確かめたいんですよ。
 ですから、心に余裕のある方が少し優しくすること。
 それと、ちょいとのユーモアですね。
 これがあればまぁ大抵のことは、解決」
「(森松) え~!?本当ですか?教授」
「ん~~。実は、分かりません」
「ハハハハ!」
「(30博) なあんだ!」
「(三田村) 僕ね、30年結婚していたんです、ね!」
妻の写真にキス!
「エヘヘヘ!それでね、分からなかった」
「(30博) そっかぁ~ わかりました!
 僕たちは喧嘩するかもしれないけど、きっと大丈夫です!」
「(三田村) うん」
「(森松) お前なぁ、お前、のろけが宇宙並に膨張してるけど大丈夫か?
 この間お前、浮気とか言って落ち込んでたくせに」
「誰のせいだよ」
「(三田村) そうだよ。誰のせいだよ」
「(30博) お前のせいだ」
「アハハハハハ!かんぱ~い!」

*缶ビールはいつもの「Hinode・生」

レストラン。こっちもシャンパンで乾杯です。
「(亜美) じゃあ、小野沢の恋の復活に」
「(里花) 亜美ちゃんの新しい恋を祈って」
「(比沙子) そして私の再婚と3人の素敵な未来を祈って」
「かんぱ~~い!」

研究室。
「(30博) これ、僕のベストショットなんです」
携帯の写メを教授に見せる博。
「(三田村) お!かわいいわ~」
「(森松) なんで見せてくれないの!」
「(博) だめだよ!」
「(森松) またはじまったよ」
「ハハハハ」
そんな3人の会話を聞きながらペンを走らせる40博。

*なんだか、博が未来に帰る前夜祭みたい。記憶がなくなっちゃうからね。

カフェ。里花が日高と新刊の打ち合わせ。
「(里花) 私はこちらかこちらがいいかと思います。
 今までと雰囲気が違っていていいって、編集部でも評判なんですよ。タイトルも」
「このタイトルは芥山賞に落選した夜の帰り、電車に乗っていて思いついたんです」

*優しい孤独
 日高の新刊のタイトル

「(里花) そうだったんですか…」
「小野沢さん、彼氏さんと復活しましたね」
「えっ?」
「小野沢さんは、本当、思ってることが顔に出やすい。正直で。
 だからこそ頼りになる。仕事のパートナーとして」
「・・・・」
「やっぱりそうか。よかった。そのほうがいい。
 僕は、永遠に小野沢さんの味方です。」
「…ありがとうございます。日高さん。私も、永遠に日高さんの味方です」
「はい」
「そうだ。帯はどうしましょうか?」

*ああ、この2人の関係…
 あとから分かることですが・・ちゃんと伏線としてつながってましたね。

本屋で失恋に泣く日高。そこにはたまたま立ち読みに来てた40博。

*日高の新刊のPOP
 10月30日 最新作
 『やさしい孤独』
 刊行記念 日高光治さんサイン会開催 予約受付中
 (発売は10月23日・定価1575円)

*「僕にふりそそぐ君の雨」
 博が立ち読みしてた日高の本

本棚に頭をつけて泣いている日高に気づいて、40博はビックリ!
そばにあった等身大日高の広告の顔を見て日高本人と確認。
そしてウ~ウ~泣いている日高の隣にゆき…。
「(博) よくわからんが、元気出せ。君の本はなかなか面白いよ」
驚いて泣き止む日高。
「いや、妻が君の本の大ファンでね。
 いつも余りに褒めるもんだから、認めたくなかったが、認めよう」
「えっと…」
「きっと、次出る本はもっと面白い。だから、元気だせ」と肩を叩く。
「ありがとうございます」
立ち去る博を怪訝そうに目で追う日高。
でも、
「あの~すいません。日高さんですよね?」
「サインもらってもいいですか?」
と、ファンの女性に囲まれ、それ以上博を追えなかった。

*日高ファンの女性。
 てっきり名前が出ると思ってたのに、芸プロのエキストラさんでした。

スカイツリー建設現場の足元。で博と待ち合わせた里花。

*いまや人気スポットのスカイツリー見学場所
 浅草通り裏の川沿いの道。見に来てる人で賑わっている。

「(里花) なんでわざわざこんな人の多いところで?もう…」
「(40博) 里花!」

離れた川沿いの道を歩く2人。
「(里花) よく見つけられましたね。あんなに人が多いところで」
「すぐに分かったよ。タキシード来たカンガルーを探すようにすぐ分かった」
「あっ!その比喩チャンドラーだ!」
「何度も読んだからなぁ。君に薦められた本の中で一番気に入ったのが
 チャンドラーの『プレイバック』だ。」

*宇宙エレベーター競技会で渡された本ですね。

「(博) フィリップマーロウの台詞が何度読んでも心に染みる」
「まさか、それでそういう服装?」
「確か、マーロウが駅で見つけた女は、
 あんまり幸せそうには見えない女だったかなぁ。
 でも、俺がさっき見つけた君はとても幸せそうな女に見えるなぁ」
「仲直り出来たんです。博さんと」
「そっか」
「あなたのお陰なの?どうして?別れさせたかったんでしょ? 
 なのにどうしてあんなこと。というか、そもそも何でうちの弟を知ってるの?
 どうして… ああ… なんかもう、聞きたいことがいっぱいありすぎる。
 仕事の途中なのに。」
「俺も明日には帰る身だ。うん、色々忙しい。
 君とこうして話すのも、もうこれが最後だな」
「最後?」
「せっかくだから、最初の質問ぐらいは答えよう。
 君たちに、助け船を出したのは…
 何となく後味が悪かったからだ。
 俺のせいなんて言われちゃ心外だからな。
 それにその分じゃ、きっとまたすぐ喧嘩する。
 1年、いや、3ヶ月後には別れるよ。
 そして俺が、未来でドアを開けたら、
 若くてカワイイ女が俺を待ってるんだ」
「そんなことない。別れたりしない!」
「もしくは歴史どおり1年後に結婚。
 そして、結局9年後には破滅の道をたどるんだ。
 俺が来た甲斐もないままにな。
 無駄だ。何もかも無駄だった!
 まさにこれは時空を超えた無駄足だ!!アッハハハ!」
「無駄に… なっちゃうのかなぁ。この記憶も消えるんでしょ?
 なら、あなたとの会話も忘れちゃうし。
 どうにかならないの? 何か解決策はないのかな?」
「どうにもならないよ。歴史は繰り返されるんだ」
「でもせっかく会えたんだし、一緒に何か考えません?絶対にうまくいく方法を!」
「絶対なんてものがこの世にあるのか?
 永遠を誓った夫婦でもさえ、3組に1組みは離婚してる時代だぞ」
「それは…そうかもしれないけど」
「絶対なんてない。絶対一生情熱をかけて研究しようと思ってた
 宇宙エレベーターの開発からも俺は今離れたところにいる。
 挙句の果てにこんなところまで来て過去を後悔して。
 一体何なんだろうなぁ、俺の人生は」
「最初のデートの日に言ってましたよ。
 僕はただ、この世界に感動したいだけなんだ、って。
 夢を見るだけじゃなく実現するのが仕事だ、って」
「そんなこと言ったっけな?」
「大丈夫よ!何かいい方法があるはずよ。
 そう。『永遠の瞼』にあった未来の希望が見える呪文か何かで」

*呪文=手紙  ああ~ ここも伏線かぁ~~
 それにしても、まったく素直じゃない博ですね~
 ここまで里花が必死なのに…。

「(博) 呪文?SFかよ!そんなもんあってたまるか!」

*もうすでにSFなんですけど・・

「(里花) なにそれ。そんなこと言うんだったらね、
 あなたがここにいることのほうがず~~~っと変よ!」

*そうだそうだ!

「(博) 変ってなんだよ!俺がどれだけ努力して…」

*はい、里花の携帯電話で中断

「(里花) 濱田先生…」
「ほれ見ろ!こんな大事なときにだって邪魔は入る。人生なんてそんなもんだ」
「そんなことない!何か方法があるはずよ!」
「そんなもんあるわけないだろ!!
 俺は明日、未来に帰って離婚届を出す。それで全て終わりだ」
「そんなことない。幸せな未来が…」
「いいから電話に出ろ!」

♪「Time of Love」ピアノバージョン~ 切ない~

「(博) 仕事… 頑張れよ。さよなら… 里花」
そういい残し、去ってゆく博。

*じんわりもらい泣きっす。

濱田先生宅。
自慢のガーデンの花に水をやってる濱田と、
テーブルで里花の話を聞いている哲夫。
「(哲夫) えっ?もうお別れだったの?」
「はい。結局何も解決しないまま、無駄足だったって怒って帰ってゆきました」
「いや、無駄だったなんてことはないですよ。
 人生無駄なんてものは本当は一つもないんです。
 現に、梓ちゃんのこの物語の発想にもなってるし」

里花は思い出した… 40博が言ってたこと。
『濱田梓が来年出す本はベストセラーになってイギリスで文学賞をとる』

「もしかして、この本が?」
「(哲夫) 小野沢さんだって、本当はそう思ってるんでしょ?」
「はい。この1ヶ月いろいろ考えて、悩んで苦しかったけど、
 会えてよかったと思います。もし私のこの不思議な体験が
 何か先生のお役に立つようなことであれば何でもお話します。
 先日話した通過の話も…」
「(濱田) 要らないわよ。あんたのミニマムな体験なんて」
「そうですよね…」
「(濱田) それに、私は本当に大事な思い出は、小説には書かない」
「え?」
「自分の一番大事な物語は、自分の胸だけに取っておくもんよ」
「・・・」
「(濱田) いや、そんなのどうせさ、
 他人が聞いても面白くもなんともないもんだからね」
「ありがとうございます。先生!」
「(哲夫) よし!お菓子を焼こう!
 今日はね、新作のマドレーヌがあるんですよ」
「へえ~!じゃあ私、準備してきます」
嬉しそうな里花。
里花を笑顔で目で追う濱田夫妻。

*濱田先生も里花を受け入れたようですね~。
 こんなに里花の前で穏やかな濱田先生は初めて。
 いままで厳しく接してたのも、最初に哲夫の言ったとおり、
 嫌われていたわけじゃなかったことが証明されました。

比沙子はバーで40博とデート。
「(比沙子) よかったわ。最後にもう一度会うことが出来て」
「サンキュー。まったく、苦労して何しに来たかわかんないよ。
 でも教授に会えたことと、あなたに会えたのは良かった」
「えっ、私?」
「そう。今回来て一番印象が変わったのはあなただ」
「私、未来でそんなに印象変わってるの?」
「いや、そういうことではなくて。ほら、実際のあなたと僕は…、15歳違う」
「そんなに違うんだったっけ?」
「そうだよ。でも、こんなにいい女だったとは、ここに来て初めて気づいた」
「ありがとう。お世辞でも嬉しいわ。あ~ じゃあ、これで本当にお別れね」

*あらら~ 博の肩に寄り添っちゃって!! いいかんじだぞ!

「でも… 少しだけ教えて。私の未来」

*きゃ~!耳元で囁いた~ 女の武器~ 見詰め合った~ 近い~

一夜の大人の恋に発展するのか?とおもいきや、
無言で博は首を横に振って… 教えなかった!

里花の家。亜美といつものように鍋してる里花。
「(マリコ) なに?誰かどっかに帰るの?」
「(亜美) 未来から来た人が未来に帰るらしいよ」
佑太はショック…。
「(佑太) え~~!!ちょっ…」
「(亜美) なんて私は未だに未来なんて信じられないけどね」
「(佑太) なんだよ!あいつ俺に何も言わないで!」
「(里花) 佑太。やっぱりあの人のこと知ってたんでしょ」
「(佑太) えっ?知らないよ、全然知らないよ、未来人とか」
「(里花) 知ってたんだ~!」
「(マリコ) フフフ。分かりやすすぎるよ」
「(亜美) まあアンタはどうでもいいんだけど。ねえ小野沢、
 本当にあの人このまま返しちゃっていいの?」
「ねえ、亜美ちゃん」
「ん?」
「私、10年後、そんなに変わってると思う?」
「変わってるでしょ。確実に」
「えっ?」
「まず、しわが増えるでしょ?目尻とか、あとデコルテね。
 あと、小野沢は紫外線のケアが適当だから、染みとかそばかすも出来そう」
「ウソ、そうかなぁ…」
「そうだよ~。月日には勝てないんだし。
 いつまでも若くなんていられないんだからね」
「はぁ…」
「でも私、ハートだけは老けたくないの」
「ハート?」
「うん。ハートだけは、心だけは、いつまでも変わらないでいられるかも、って思う。
 30になっても35になっても、心は若々しく。
 多少老けたとしても、更に洗練された大人の女になって、素敵な人に愛されたい。
 そんな10年後だったらいいな」

*ここのピアノBGMの出だし、「セカチュー」に似てるかも。
 ・・・と、おもったら、 河野伸さんって
 「世界の中心で、愛をさけぶ(ドラマ)」(2004・TBS)もやってたんじゃん!
 納得!!

「(マリコ) ふ~ん。30の自分とか、想像もできないし」
「(亜美) あんたも、5年後になったら分かるよ」
「(里花) ありがとう、亜美ちゃん」
「えっ?」
「私もそう思いたい」
笑い合い、鍋を楽しむふたり。
「(亜美) ほら、もうホタテいいんじゃない?」
「(里花) んん… んんん…」

*食べながら言うな~
 佑太は背を向けたまま納得いかないようです。

*ここでもビールは「Hinode」ブランド。

*里花の部屋にあったコミック、
 なにがあるかな?と凝視したけど。
 「乱菊くろかみ帖」とか、「希望」「初カレ×初カノ」「神風怪盗ジャンヌ」…
 たくさんあって時間がない~

その夜、佑太はぐっすりおねんね。時間は午前2時半。
里花は台所で博からもらったストラップを手に何か考えている。

いよいよ帰る日の朝。40博は教授とお別れです。
「(三田村) あれ、誰の言葉だったかな?
 『人間人生を貴ぶ事を知らないから、より良い未来に憧れたり
  過去に媚を売ったりする』という…。
 でもね。ぼくはそれでいいとおもうんだよ。
 悩みや欲望があるから、人類の科学は発展して僕もこうやって君に会えたんだ」
「はい。本当に、お世話になりました」
「君に会った記憶は、消えるかもしれない。
 でもね、君に会った事実っ!これは私にとっては、財産ですよ。ハハっ!」
そう言うと博と抱き合う教授。
「帰りたまえ。よりよき未来に向って!」

*教授と博の涙の別れ・・ ここでももらい泣きでありました。

3話のように、歩道橋と電話ボックスで佑太と連絡を取る博。
「(佑太) よかったよ~ 連絡くれて。
 俺に何も言わねえで帰るつもりかと思ったよ」
「いや、君に一つ預けておきたいものがあるんだ」
「なに?最後の最後の指令?」

*「最後の最後の指令」←ここもさりげなく伏線。

博の手には『10年前の円山博へ』と書いた手紙。
「いや、やめておこう」 と手紙を握る潰した!
「なんだよ~ なんか言ってよ!
 もっと指令とかいろいろバンバンやりたかったのに!」
「いや、君はもう十分、任務を果たした。立派な未来刑事の助手だったよ」
佑太…にやける。
「えっ?本当に?」
電話が切れる。
博はボックスを出て、上にいる佑太を見る。
そして3話で決めた任務完了のポーズ=敬礼をする。
佑太も敬礼で返す。

共立女子学園向かいの歩道から30博に電話する里花。
「思ったより仕事が早く終わったの。
 ちょっと寄りたいところがあるんだけどいいかな?」
「ああ、いいよいいよ。あらら…」
博は誕生会の料理準備中…ジャガイモが落ちた。
「えっ?なんでもない。ゆっくりでいいから」
「ありがとう。じゃあ後でもう一回電話するね。うん」

三田村の実験室。
教授はタイムマシン原理装置で実験をしていた。
「(女子学生の声) 教授、お客様です!」

研究室に里花が来ていたのだ。
「こんにちは、三田村教授。突然すみません。
 あの…博さん。 未来の博さんは?」
「絶対にあなたが来ると思ってました。これね。今なら間に合うかもしれない」
教授はあのタイムマシンにつながってる林の場所を描いた地図を渡した。

*透けて見える地図は、そうとう子供のお絵かきっぽかったけど…。

里花はその地図を持って走る~~~
そのころ林では40博が手紙をちぎって落ち葉の中に埋めていた。

*『10年前の円山博へ』と書いた手紙 (見える部分)

 ----------------------(多分1枚目の上1/3)
 10年前の円山博へ
 ・・・・だろうが、私は・・・
 ・・・・
 ----------------------(多分1枚目の真ん中)
 ・・・・・
 ・・・ていく・・り愛しい言葉では・・・
 ・・・甲斐あればこそだ。・・・
 ・・・・・・研究者と・・・・・
 ・・・・・・
 ---------------------(多分2枚目の上1/3)
 おいてき・・・
 ない溝が・・・
 これはつらい・・・
 ----------------------(多分2枚目の真ん中)
 ・・・らい状態になるとは
 ・・・僕ら夫婦の
 ・・・大事にしてほしいこと、それは彼女の
 生き甲斐というものを奪ってはいけないということだ。
 里花を大事に思うならば、彼女の心の声をいつも気に
 してあげてくれ。
 ・・・は、今の仕事を「辞め時かも
 ----------------------(多分2枚目の下1/3)
 ・・・自ら手放す瞬間・・・
 ・・・彼女の言葉を鵜呑み・・・
 ・・・仕事は続けさせたほうがいい・・・
 ・・・分解っているとは思うが、里花にとって本・・・
 ・・・編集者の仕事は天職だ。彼女の夢であり、情熱であ・・・
 ----------------------

 ※里花から編集の仕事を奪わないでほしいと書いてあるようです。

すると里花がやってくる。

「どうしても…どうしても一つ言いたいことがあって。ハァハァ。でも疲れた!」
「じゃあ、俺が先にいいかな?」
「・・・・」
「仕方ないから告白するが、
 もし、俺自身が、30から自分をやり直せたとしても、
 やっぱり君を好きになるだろう。
 何度出会っても、また君を好きになる。
 そのことがよく分かった。
 負けた。
 完全に、負けたよ。
 認めよう。
 俺は、結局もう一度、君に恋するために、10年後からやって来たんだ」
涙があふれる里花。

*こっちももらい泣きです!

*♪BGMのピアノは「セカチュー」風。

「(里花) もし…。
 もしあなたが未来に帰って、ドアを開けて…
 それでもまだ私が居たとしたら…。
 あなたの家にまだ私が居たら…
 その時は、もう少しだけ我慢してあげて。
 また罵倒するかもしれない。
 また、あなたに酷いこと言うかもしれない。
 それでも心の奥のどこかでは、あなたを絶対に愛してるから。
 10年先も、絶対に愛してる…」
涙があふれる博。

「その言葉、忘れんなよ」
「でも忘れちゃうんでしょ?」
「あ…、アハハ。そうだった…」
「忘れない。この気持ち… 絶対に忘れない」
涙をおさえ、里花の前に立つ博。
「悪いんだけど、最後だから、ちょっとだけ抱きしめてもいいかな?」
「えっ?」
優しく抱きしめる博…。
里花の目から一筋の涙…。

離れる博。里花の顔を見て…。
「その顔はやめなさい。ほらほら、眉間にこう、縦じわが…」
目線をそらす里花。

*「その顔はやめなさい」
 嫌われようとしてた3話と同じ言葉だけど、愛があるユーモアだよね。
 (3話) 「そういう顔はやめなさい。眉間にしわを寄せすぎると10年後、
 その縦じわが消えなくて困ることになる。」

「そうだ。あと美白もしろ。
 今からしといてくれれば10年後の君も後悔がない」
「エヘ・・ヘ・・。会えて良かった」
「俺もだ」
微笑む里花。
「悪いが、今度は向こう向いててくれ」
「… いつも、命令とかお願いばっかり」
「泣きそうなんだ。この顔見られたくない」
しかたなく背を向ける里花。
名残惜しそうに後ずさりしてゆく博。
再び振り向く里花に、
涙を貯めた目で、向こうを向けと指差す博。
背を向ける里花。涙が止まらない。
博は後ろを向き歩き出す。
「ねえ、これ…」
里花が振り向くと、もう博の姿はなかった。
里花の手には1000円玉。返そうと思ったのに…

が、突風が里花を襲う!
手から離れた1000円玉が空中で…消えた。
里花の40博との記憶が走馬灯のように次々とフラッシュバックしてゆく。
そして、里花から記憶が消えた。

知らない場所に何で?って驚いている里花。(ってことになるのね)
30博から着信。
「もしもし博さん?何か私、迷子になっちゃったみたいなんだけど。
 何でこんな所に居るんだろ…。
 うん、駅前でワインとか買おうかと思って。うん、楽しみ」
こうして里花は林を後にするのだった。

10年後、博が家に帰ると里花がいた。
玄関には日高からもらった花束が飾られていた。
「帰ってきたの?」
「ああ…」

コーヒーメーカーがゴボゴボと音を立ててるリビング。
里花は本を手にリラックスしている。
博は部屋から出てきてリビングへ。

「(博) 出かけてたのか?」
「日高さんに会ってたの」
「そうか」
博が着くテーブルには離婚届とペン。
「(博) じゃあ、出かけるか?
 今日は、君の誕生日。9回目の結婚記念日だ。
 今日提出するつもりだったんだろ?これ」 (←離婚届のこと)
「そうね…」

*あああ!!里花の誕生日に籍を入れたのね。

*離婚届
 平成32年8月
 夫:(空白)
 妻:丸山里花 昭和59年8月22日生まれ
 東京都八王子市瀧山町2-24-1
 妻の父:山岸佑介 母:小野沢絵里 続柄:長女
 世帯主:丸山博
 本籍:東京都八王子市瀧山町2-24-1 筆頭者:円山博
 ※里花の両親は離婚してるので姓がちゃんと違う。

博が署名をしようとしたら…。
「(里花) でもその前に一つだけ話していい?
 私、日高さんの… 個人マネージャーになろうと思うの」
「・・・??」 予期せぬことにハテナの博。
「ずっと頼まれてたのよ。
 うちの今の担当とも、ここの編集ともどことも上手く行かなくて
 ずっとスランプなんですって。
 他の作家さんにも何人か誘われてる。
 私がマネージメントするなら是非頼みたいって」
「あ…じぇ…じゃあ今日会ってたのは…」
「そう。その打ち合わせよ。ギャラとか、いろいろ。
 だから、経済的にも心配なく離婚できる」  
「そっか・・ そうだな」
里花はキッチンでやかんに水を入れてる…。
「(博) なあ…」
「ん?」
「俺、まだ果たしてないんじゃないかな?君との約束。
 ほら、初めてのデートの時、約束しただろ?
 いつか、宇宙エレベーターに君を乗せるって」
「フッ…。もういいわよ。いつになるか分からないし」
「そっか…」
博が目線を移すと、テーブルの隅に表がボロボロの手紙。
「(里花) それ、さっき届いたの」
「誰から?」
「私よ。10年前の私」

*いや~~ん!! そっちで来たか!!!
 てっきり、博の手紙を佑太が集めたの可と思ったのに!!

「(里花) なぜか佑太が送ってきたのよ。
 引越ししてて、ベースのケースに入ってたって。
 何でそんな中に入ってたのかしら?」
ビックリ仰天の博は目をひん剥いたまま!
「(里花) 私、そんな手紙書いたのも全然覚えてない」
博がその手紙を手に取ると…。表に書いてあった文字に口をアングリ!
「(里花) 宇宙エレベーターまでは待てないけど、離婚届は明日にしない?」
と、里花は博に飲み物を出す。
「(里花) 今日はもう遅いし」

*手紙の表に『最後の最後の任務!』
 「10年後の私へ」とハートのシールに書かれていて、
 その脇に、『最後の最後の任務!』って書いてある。
 想像するに、里花が佑太に頼んでケースに入れてもらったんだね。
 本当に最後の最後の任務を姉弟で全うしました~!

「(博) 明日からは、出張だ」
「(里花) じゃあ、出張から帰ったときにでも」
「その後もきっと、忙しい。君もきっと忙しくなるだろう」
「じゃあ二人が忙しくなくなったときにでも」
「二度と暇なんか出来ないかもしれない。そのうち、宇宙エレベーターも完成する」
「だったら、エレベーターに乗った後にでも」
「もし、あの… 書類を出す前に、宇宙エレベーターに君を乗せることができたら
 その時は、離婚はやめにしないか?」
「その可能性はゼロに近いわね」
「そんな事ないよ」
「今考えてても仕方ないじゃない。明日からのことは、明日から考えましょ」
そう言うとそっけなくコーヒーを飲む里花。
でも、博に入れてくれたのは、好みの無糖ミルクティー。
さりげない里花の気遣いに気づいた博。
「ああ・・・」
嬉しそうに紅茶を飲む博。
「(博) で、この手紙には、何て?」
「それは・・・・ 秘密」 と微笑む里花。
「秘密…」

♪挿入歌「Time of Love」~~
※当局に指導により 歌詞削除
里花は、あの夜、自分に手紙を書いていたんですね。
そしてここから里花の手紙の朗読…。
これが「Time of Love」と重なって・・・ イイ!!

*里花の手紙
 10年後の私へ。
 あなたは今、どこで何をしていますか?
 どんな生活をしていますか?
 誰と一緒にいますか?
 10年前の今の私はとても幸せです。
 なぜなら、知ってると思うけど、大好きな人が出来たから。
 優しいけど、ちょっと思い込みが激しくて。
 宇宙のことや、物理の話をたくさん知っていて。
 靴下にいっつも穴が開いていて。
 年上だけど、笑顔がかわいい素敵な人。
 今、私には、10年先の未来も、
 彼のことが大好きだという自信があります。

 10年先、博さんがどんな風に変わっていたとしても、
 私はやっぱり博さんのことが好きだと思う。
 彼の夢を応援しながら、私も諦めずに夢を追って行きたい。
 今のこの幸せな気持ちを、忘れたくない。
 あ~あ、こんなはずじゃなかった。
 私にはもっと素敵な未来があったはず。
 な~んて思う日も一度や二度や、もっともっと来るかもしれない。
 でも、どうか前を見て。
 今の、この幸せな気持ちを忘れないで。
 自分の選んだ人生を、もう少しだけ信じて。
 そうすれば、未来は、未来はきっと… 

*手紙の朗読の間に、出演/スタッフのクレジット
 エンディングテーマは「Cannonball」ではなく
 このまま「Time of Love」。
 だったけど、ロングバージョンだったので、
 いままで聞いたことのない歌詞が出てきたの!

 ・・・・
※当局に指導により 歌詞削除

最後まで気が抜けないドラマだったぜ・・。
ティッシュも欠かせない…。ああ、何度見てもいいかも!!

次作は『セカンドバージン』。




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★スタッフ

作:大森美香
音楽:河野伸

挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay
エンディングテーマ:「Cannonball」 Crystal Kay
 (最終回だけエンディングは「Time of Love」。「Cannonball」はナシ)

制作統括:高橋練

美術:稲葉寿一(1,2,4,6) 内藤敦子(3,5)
技術:富樫吉男(1,2,3,4,5,6)
音響効果:加藤直正(1,2,6) 木村充宏(3,5) 坂本愛(4)
撮影:木村祐一郎(1,2,3,4,5,6)
照明:中山鎮雄(1,3,4,5,6) 幅信太郎(2)
音声:鈴木幹雄(1,3,5,6) 鈴木恒次(2,4)
映像技術:鈴木達也(1,5) 鈴木恒次(2) 高橋佳宏(3,6) 古越善之(4)
記録:武田朝子(3,4,5,6)
編集:平川正治(1,2,3,4,5,6)
美術進行:日下晶博(1,3,5,6) 翠川明良(2,4)

演出:片岡敬司(1,2,3,4,6) 土井祥平(5)

制作・著作:NHK


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★恒例の配役
 
…Cast……/…役………/…役柄等…………………………………………………
上戸彩    /小野沢里花/ 「王林書房」の小説編集者・10年後の夫と出会う
内野聖陽  /円山博__/ 里花の夫・里花との結婚阻止に10年後からやってくる
劇団ひとり /日高光司_/ 若手恋愛小説家・
木南晴夏  /蜂谷亜美_/ 里花の同僚編集者・同期で友人
染谷将太  /小野沢佑太/ 里花の弟・ロックミュージシャンのプロ志望・フリーター
林丹丹    /飯野マリコ/ 佑太の恋人⇒Vocalのケンジと浮気
中山祐一朗/森松隼人_/ 三田村研究室の研究生・博の大学友人
松岡恵望子/有美___/ 三田村研究室のゼミ生・後ろで三つ編髪
本田有花  /早苗___/ 三田村研究室のゼミ生・右の口元にホクロ
……………/……………/……………………………………………………………
渡辺いっけい/川上哲夫_/ 梓の夫・専業主夫
渡辺えり   /濱田梓__/ 里花の憧れの作家・新しく里花が担当
……………/……………/……………………………………………………………
科学考証:青木義男 滝川洋二
撮影協力:宇宙エレベーター協会
         ガリレオ工房
         東京海洋大学(1,6)
         墨田区観光協会
……………/……………/……………………………………………………………
芸プロ
……………/……………/……………………………………………………………
高島礼子  /青山比沙子/ 「王林書房」文芸部副部長・里花の上司
藤竜也    /三田村幸助/ 博の大学恩師・10年後から来た博の相談相手
……………/……………/……………………………………………………………

タイトル写真:江森康之(1,2,3,4,5)
福岡ことば指導:中垣浩二(4)

過去の撮影協力:
 日本科学未来館(2)
 日本大学理工学部(3,4,5)

……………/……………/……………………………………………………………
 
※出演者の配役確定は、ドラマ公式サイトや、字幕放送の役名、
  下記リンク先の事務所サイト、ブログを参考にしています。
 
【レギュラー】

小野沢里花…上戸彩 オスカー Profile
円山博…内野聖陽 文学座 Profile Official Site

【里花の家族関連】

弟・小野沢佑太…染谷将太 エビス大黒舎 Profile
佑太の彼女・飯野マリコ…林丹丹 オスカー Profile

【三田村研究室関連】

三田村幸助…藤竜也 藤竜也エージェンシー Profile

研究員・森松隼人…中山祐一朗 ゴーチ・ブラザーズ Profile
ゼミ生・有美…松岡恵望子 太田プロダクション Profile
ゼミ生・早苗…本田有花 オスカー Profile

【出版関連】

***王林書房・文芸部***

副部長・青山比沙子…高島礼子 太田プロダクション Profile
蜂谷亜美…木南晴夏 ホリプロ Profile
宮下幹夫…JIN オスカー Profile
峯田…塚原賢二 太田プロダクション Profile

***作家***

濱田梓…渡辺えり シス・カンパニー Profile
梓の夫・川上哲夫…渡辺いっけい イイジマルーム Profile
梓の長女・川上はるか…原田瑠利香 キャロット Profile
梓の次女・川上あすか…柴田花恋 ヒラタオフィス(HIRATA Beans) Profile

日高光司…劇団ひとり 太田プロダクション Profile

***マリコのバンド仲間(1,4話)***

ケンジ…醍醐直弘 巣山プロダクション Profile
サトシ…羽染達也 トライストーン Profile
ムッちゃん…有馬拓人 ストレイドッグ Profile
ゴロー…酒田旅人 ??所属 Blog

【1話ゲスト】

通りがかりの母親…大橋明代 エム・スリー Profile
通りがかりの母親の娘…伊東心愛 キャロット(CAROTTE) Profile

ネットカフェ受付係…竹本彩 ブルーベアハウス Profile Blog

***桜路小学校の生徒(博と夏休み研究で宇宙ウサギの打ち上げ)***

…松島海斗 劇団東俳 Profile
…児玉武 劇団東俳 Profile
…伊川慧 劇団ひまわり Profile
…市川理矩 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…松岡天星 クラージュ・キッズ Profile
…住川京香 劇団東俳 Profile
…吉川日菜子 劇団ひまわり Profile
…市川楓穂梨 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…和田音緒 東宝芸能
…森泉リコ ??所属(子役)
…片桐千里 ??所属(子役)

【2話ゲスト】

書店の客1…小柳友貴美 萩本企画 Profile
書店の客2…中村由起子 エム・スリー Profile

【3話ゲスト】

?…柳東士 エビス大黒舎 Profile
司会者…平手舞 Beehive.inc Profile Blog
運転手…鴻明 藤竜也エージェンシー Profile

【4話ゲスト】

***レストラン***

気のいいウェイター…螢雪次朗 トライベッカ Profile
ウェイトレス…小山待子 ザッコ Profile

***宇宙エレベーター競技会***

博のチーム員…山田古馬 イイジマルーム Profile Blog
博を呼ぶ学生…石田由紀子 太田プロダクション Profile

【5話ゲスト】

他社編集A…城全能成 文学座 Profile
他社編集B…西岡野人 文学座 Profile


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★記事リンク

第1話  第2話  第3話  第4話  第5話  第6話 



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NHKドラマ10
10年先も君に恋して 第5回
「愛のから騒ぎ」
2010年9月28日(火) 22時00分~ NHK総合

10年先も君に恋して・閲覧者カウンター


10年先も君に恋して オリジナル・サウンドトラック10年先も君に恋して オリジナル・サウンドトラック
(2010/09/22)
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★ちょこっと感想

最終回を前にして、今回が一番よかったんじゃないかなぁ。
おもいっきし笑えたし。
おでこにキスなんて、最近の恋愛ドラマにない
キュンとしたものを感じました。
なんといってもろうそくを消してブラックアウト・・
そしてエンディングにって、なかなかやるじゃない!

ちなみに、今回の美術に携わった、
「Nu Amu Misin ?」さんのブログにコメントしたら、
興味深い(私には)返信がありましたので、リンクしておきます。
 こちら→◆NHKドラマの|Nu Amu Misin ?のブログ
ああ次回は最終回。打ち切りになりませんように~。


「想像してみろ。この霞んだ空のはるか先には、広大な宇宙が広がってるんだぞ」
里花はエレベーター競技会で博に言われた言葉と重なった。
この人はいつまで経ってもあのときのままなんだって思ったように見える里花。
「そうだね。この記憶、本当に全部消えちゃうの?あなたが未来に帰ったら。」
「消えるらしいよ」「・・・そう。少し寂しいね」
と、40の博に激頭痛!!
「ちょっと・・ねえ、大丈夫?」「あぁ・・ あぁ・・」
「ちょっと待ってよ!ねえ!」逃げてゆく40の博。
「里花!」 30の博が来てたのね!!
「博さん・・」
近づいてくる30の博。 逃げる40の博。どっちにしようか里花は迷って・・・。
この空き缶の銘柄を見て・・30の博は・・。「誰としゃべってたの?
今いったい誰と一緒にいたんだよ!!」
「ごめんなさい。私・・・」 40の博を追いかけちゃった!!
「里花!!」

「あぁ・・ あぁ・・」路上でのた打ち回る博。
「(三田村) 円山君!しっかりしなさい!」
教授が助けに来た! ドラマだからね。
里花が追いついたときには、もう二人はタクシーの乗り込んでた。
「今のって…」里花は三田村が絡んでることに気づくのです。

*ナトリバタクシー
 タクシーの会社名は美術さんの作品なんだろうけど、元はなんだろう。
 natoriba 逆にして abirotan アビロタン う~ん、ちがうか。

30の博が追いついた。
「(里花) 博さん…」
顔を見て去っていこうとする博。
「博さん、ねえ、ちょっと待って!ねえ、博さん!
 実は…実はあの人は…。 知り合い。知り合いなの。
 知り合いが突然気分悪くなって追いかけたんだけど…」
「誰なんだよ、知り合いって。男?」
「そう。男の人。でも全然そういうんじゃなくて、本当に具合悪くて…
 それに、もう二度と会えなくなるかもしれないの。」
「そのことばを信じるのは、今の僕には難しいな。森松からも聞いたんだ。
 あの競技会の日、里花が知らない男と何か約束してたって」
「違う。違う、あれは…」
「もういいよ。里花が違うって言うなら、信じるしかないし。
 もう、終電なくなるから行くよ」
「じゃあ私も一緒に…」
「いや、一人で考えたいんだ」
「考える?考えるって何を?私何もしてない、博さんを悩ませるような…」
「今はもう何も話したくないんだよ!!」
「・・・」
「ごめん。大きな声出して・・・。おやすみ」
あ~あ、行っちゃった。その背中に里花が叫びます。
「今度の日曜日、楽しみにしてるから!
 美味しいご飯いっぱい作って、いっぱい食べて、いっぱい笑って…
 いい日曜日に…」
あ~~切ない・・・・。

王林書房編集部には、話は伝わってるのね。
「(比沙子) 要するに小野沢の現在の彼氏が未来から来た自分に
 嫉妬してるってこと?」
「(亜美) そうみたいですよ~。う~ん、よくわかんないですけど」
「つまり今の彼氏と未来の夫との、三角関係か。何て複雑なの。
 で、そっちは?」
「例の眼科医に二股かけられてたんです」
「何て単純なのよ!さっさと忘れなさい、そんなの」

*あはは!編集者の血!!
 比沙子は里花の話はネタになるけど、亜美の話はありきたりだと思ってるのね。

「忘れたいですよ~。あ~もう仕事なんてどうでもいい~」
「(里花) 私は働くよ、濱田先生に調べ物頼まれたし。
 日高さんは芥山賞にノミネートされたし。悩んでる暇なんかないの!」
「そうよ!よく言った小野沢」
「(亜美) でもさぁ小野沢…」
「止めないで亜美ちゃん。私今立ち止まったら… 行ってきます!」

通り。
「(日高・電話)もしもし日高です」
「王林書房の小野沢です。 はい。連絡遅くなってすいません。
 明日更生が仕上がる予定です。
 お持ちしたいんですけど日高さんご都合いかがですか?」
カフェ。
「じゃああさっての午後はいかがですか?女性誌の取材があるんですが
 そのあとなら」
「分かりました。ではあさって。」
「ところで小野沢さん、この前心配していた彼氏さんとは最近どうですか?
 いや、別に心配はしてないんですけど、ほら、
 僕は人の恋の話を聞くのが好きだから」
「私、やっぱり恋愛は苦手みたいです。よかったら今度ゆっくり話し聞いてください」
「ええ、もちろんです」

濱田宅。里花がやってくると…
「(哲夫) 今朝方から何かおもいついたらしくてね、凄い勢いで書いてるんですよ」
「(里花) 本当ですか?」
「本当は『かがみ』さんや『モリパブ』さんの締め切りもあったはずなのに
 それも無視して集中して書いてるんです」
「(『かがみ』編集A) しかたないよ。濱田先生だもん」
「(『モリパブ』編集B) こうなると待つしかないからな」
「(哲夫) だからとにかく入って手伝ってやってください」
「(里花) 分かりました。ありがとうございます」

*濱田先生の原稿を待つ他社編集者
 ・他社編集A役=『かがみ』編集者は、城全能成さん。イケメンですね。
  (1977年10月31日生 大分県出身 文学座所属)  Profile
  ほとんど舞台しか出てないので、このテレビ出演はファンにとっても貴重かも。
 ・他社編集B役=『モリパブ』編集者は、西岡野人さん。ほくろが印象的
  (1978年11月2日生 岐阜県出身 文学座所属) Profile Blog
  自身のブログのプロフィールによれば、
  NHK『中学生日記』を機に芸能の道を志したそうです。
 
 ほとんどテレビに出てこないお二人は文学座で舞台の活動が中心。
 ああ、文学座の内野さんつながりでのご出演なのですね。

濱田の書斎。集中してワープロに打ち込んでる濱田。

*ワープロ!?
 この時代に!?と思うけど、作家さんは慣れたものを使うよね。
 いまだにペンで書く人もいるし、そこは濱田のこだわりなんだろうな。
 それにしても渡辺えりさんの打ち込み方は、わざとめちゃくちゃ!?

「(里花) お待たせしました」
「(濱田) おそい!!『太陽系大百科』は?」
「はい。失礼します。第三惑星の知性体には緑の付箋を」
「OK。じゃあ、そっちにある資料の中に、
 人工的に作ったブラックホールを利用して、
 タイムトラベルする話がいくつか入ってるはずだから、それ、まとめて」
みると、大量の本!!
「わかりました」

*大量の本
 美術さん、お疲れ様です!!
 「未来人大図鑑」「宇宙賛歌」「
 「Clinical and Physiology」(?)って洋書のタイトルもあるけど
 みんな架空っぽいけど、本物も少しまじってるかな?

三田村研究室・実験室
ぐったりして寝てた博が目を覚ますと教授がいた。
「あ、教授… ご迷惑を」
「今、時空装置はどこにありますか?」
「はい?」
「意味が未来から移動してきた装置のそばにいれば、
 量子情報の誤差はある程度抑えられるんだ。
 ところが君は今、かなり自由に歩き回っている。
 すると体内の誤差が大きくなるんだ。どう?今からその場所に行ってみよう」
「なるほど」

*これって、教授は自分が作った装置に興味深々だったんだろうな。
 とある林にやってきた二人。
 セミが鳴いてるけど、二人は長袖です。(笑)
 ・・って、いうか、ホントに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいだな。

「確か、このあたり」
「えっ?ここ?」
「ここ」
えっ?木しかないじゃん!
「円山君、時空移動装置はどこに隠したの?」
「はい。時空移動装置は未来にあって、僕はそこからここに転送されてきました。
 この場所には10年後にはマンションが建ってて、
 僕たちはその最上階に住んでます」
10年後、「こんな生活ちっとも望んでなかったのよ!」と、
仲が悪い里花を思い出す博。
「(三田村) あ、そうなの。いや、ハハハ。そうか。
 装置そのものはここにはないんだ。アハハ」
「ああ、はい。残念ながら」

*教授・・・残念。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいに見れないのね。

「それで、どう?体の調子は」
「ああ、確かに、少し落ち着いたようです。ああ・・ああ・・気分がいい!」

*ここの内野さんの首の動きが見事!

「ハハハハハ!円山君、やっぱりここは未来とつながってるんだよ!
 なんてファンタスティックな話だろう!フフフ」
で、教授は博の写真を撮る。ピースサインかよ!

*この写真、最終回にどう使うのか楽しみ。

濱田宅。里花に博からメール。
『2010/9/18 17:38
 この間はごめん。明日はいい日曜日にしよう』
複雑な思いで見てる里花。
「(濱田) ちょっと!いつになったら持ってくるのよ!」
「はい!いますぐ!」と、抱えてた本を持ってゆく里花。

博の会社「日進エレベータ」研究棟
エレベーターの落下テストしてるね。
「(上司) 報告」
「(博) 衝撃加速度 36 32 27 21」

*上司役は、エキストラさんですわ

*「天体写真集」かなり古い本
 里花が付箋をつけてる天体写真集のなかのひとつ。

*里花が付箋をつけたページ。
 7章 人工的ブラックホールの製造 タイムとラベルのしくみ
 膨大な本の中から里花がやっとみつけた。
 『今宇宙が膨張しているなら。過去にさかのぼれば宇宙は銀河も星も、
 さらには原子や原子核まで圧縮合体したような、きわめて部室密度の
 高い状態であったはずである。原子核物理学者であったガモフは、
 宇宙全体が一つの原子核のような状態から宇宙が膨張を始めたならば、
 今宇宙に存在している水素からウランにいたる元素を宇宙の始めに
 合成できるかどうかを研究していた。そして宇宙が熱い火の玉として
 始まるなら、元素の起源を説明できると考えたのである。
 さらにガモフと協力者はその火の玉の名残である「マイクロ波の電波」が
 今の宇宙に充満しているはずであると予言した。
 1965年、ベル研究所のA・ベンジャスとR・ウィルソンは
 この電波「宇宙背景放射」を発見し、ここにビッグバン理論は確立したのである。』

「日進エレベータ」研究棟で里花の返信を確かめる博。
 でも・・・ 『メールがありません』

里花はそれどころではないようで・・
思いついた構想をつぶやきながら部屋をうろうろしてる濱田につききりです。
お茶を出しに来た哲夫は、さっさと退散。

翌朝、本に囲まれながら机に突っ伏して寝ている里花。

*絶対零度かーーーっ!!

目を覚ました里花は、ハッとなって姿勢を正したが、
濱田は椅子に座ったまま爆睡。

*濱田に毛布がかけてあったけど、哲夫さんがかけたんでしょうね。

里花が腕時計を見ると、10時32分。
「しまった!こんな時間!」

*ここ、ここ!!
 里花の腕時計、ちゃんと『CASIO』って入ってる!!
 NHKではめずらしいぞ!
 かなり古い形らしく、今のカタログに見当たらない。

そのころ博は、里花が来るのでいそいそと自分の部屋のお掃除中~~
やっときた里花からの電話に飛びつく!!
「もしもし」
「博さん?私まだ外出先で、お昼には行けないかも。
 仕事が終わったらすぐに行くけど、何時に終わるか分からないの。
 夜になっちゃうかも。」
ガッカリの博・・。
「ごめん。本当にごめん。でもすごく大事な仕事で。
 濱田先生がね。もうすっごいの!どんどん…」
「だからもう分かったよ!僕だって仕事が大事なことくらい分かるよ。
 それに、そうやって仕事に夢を持ってる君を好きになった。だから仕方がない」
「ねえ、やっぱり怒ってる?」
「怒ってない。仕事中だろ?もう切るよ」
困ってる里花をそばで花の水遣りしてた哲夫が気にしてた。
「(里花) どうしたらいいのよ… あ!すいません」
「前に本屋さんでもめていた男性ですか?」
「あ、いえ、違います。でも…同じ人?」
「初めて担当する人はみんな大変だと思うよ。
 自分の時間を思うように使えなくなるから」
「いえ、楽しいんです。濱田先生の世界はこういうふうに作られていたんだって
 ずっと感激しっぱなしで」
「うれしいな~。小野沢さんとはこれから長い付き合いになるかもしれないから
 少しだけアドバイスを」
「はい?」
「梓ちゃんが集中してストーリーテリングをしているときは、
 ある決まったリズムがあるんですよ。
 15時間ぶっ通しで書いて、コーヒーとクッキーをとりながら2時間ほど空想し
 そのあとガクっと5時間ほど眠る。だから、あと2時間あります」
「えっ?」
「急いで行ってらっしゃい。彼のところへ」
「ありがとうございます!」

*哲夫ってよく見てるわ~ 里花へのこの配慮がいいよね~

*ストーリーテリング(Story Telling)
 「=話を語り聞かせること」だと思うけど、
 濱田先生の場合、あのブツブツ言って構想をまとめてることかな?

タクシーで博のマンションに来た里花。
ちょうど博が玄関から出て出かけるところだった。

*博のマンション。301号室です。
 玄関の表札には、ちゃんと「NHK」のシール。そうじゃないとね。

「博さん」
「里花。来てくれたの?」
「うん。すぐに戻らなきゃいけないんだけど、少しでも話ができればと思って」
「そっか…。でも僕も出かけることにしたんだ」
「えっ?」
「仕事もたまってるし、研究したいこともたくさんある。
 時間は有効に使いたいからね。それに研究は裏切らないから」
「えっ?ちょっと待ってよ。ねえ、待って!」

表の通りで追いかける里花。
「私、博さんが大事だよ。浮気なんか絶対にしてない。絶対!」
無視して歩き続ける博・・。
「でも、ごめんね。これからはもっとちゃんとあわせるようにする。
 もっと博さんのことちゃんと考える。仕事も大事だよ。
 でも、博さんと出会えたことはもっと凄いことだと思ってる」
博の前に出た。
「もし、海で遭難したとして、こっちに博さん、こっちに濱田先生の原稿が
 溺れてるとしたら、真っ先に博さんを助ける」
「もういいよ。分かったから。僕だって、別に君を責めたいわけじゃないんだ…」
「ごめん。やっぱり、濱田先生の原稿を先に助けるかも」

*なんでここでそう言っちゃうかなぁ

「はっ?」
「だって、博さんはきっと泳げるでしょ?
 原稿は泳げないし、ふやけちゃうし、インクにじんじゃうし。
 だから、濱田先生の原稿を先に助けてから博さんを助ける」
そりゃ、博・・ガッカリですわ。
「ごめんなさい。やっぱりどっちかなんて選べない。どっちも大事。
 そんなの、比較するほうが変だよね」
「だったら何でわざわざそんな変な比較なんかするんだよ。
 そんなに俺をがっかりさせたいの?
 もういいからさ。帰れよ。
 作家先生のところだか他の男のところだか知らないけど」

*ああ!博までそんなこと言って!

「なにそれ?私、博さんが好きなんだよ。だから自分の気持ち正直に言ってるの。
 これからもずっとずっと一緒にいたいって思うから。」
「頼むから、もう終わりにしてくれないかな。」
「えっ?」
「もう終わりにしよう」
立ち去る博を追いかけられない里花。
「終わりって・・・ 博さん!」

三田村研究室に里花が来るんだけど、ここは面白かった!

森松がカップラーメンを食べ始めた頃、突然研究室に里花が!
「あれ?里花ちゃん」
「こんばんわ」
「どうしたの?急に。えっ?何か疲れてる?」
「今仕事が終わったんです。34時間ほどベッドで寝ていないもので
 でも森松さん」
「うん?」
「私浮気なんてしてませんよ」
「えっ?えっ?えっ?いや、あの、俺は別にその…」
「(三田村) ただいま。
 ・・・里花さん。ハハ、博君と待ち合わせかな?」
「(里花) あの!」
「(三田村) はい?」
「ここにいますよね、あの人」
教授・・唖然。
「(森松) えっ?あの人?」
教授を見据える里花。
「(里花) 出てきなさいよ。わかってんのよ!ここにいること!
 隠れてないでさっさと出てきなさいよ!!」
「(三田村) えっ?誰か探してる?」
奥から40の博が出てくる。

*森松ビックリ!40の博の登場!

「(森松) えっ?円山もきてたの?・・っていうか、お前も疲れてる?
 いや、違う!顔が違う!なんでそんな急に老けて…」
「(博) 心配するな。お前も10年後にはしっかり老けてる。体重も10kgは増えてる」
「えっ?10年後?どういうこと?」
たいへん怒って博を睨みつけてる里花。
教授が「ヘック」としゃっくり。

研究室の机で里花と博の二者会談。
おそるおそる二人に紅茶を出す森松が笑える。

*シュガースティックとミルクが入ってるコップから
 とりづらそうに手を突っ込んでミルクだけとる博。
 そういえば、博の飲んでた缶紅茶ってミルクティーだった気が・・。

「(里花) 体調は?」
「うん?ああ、もうすっかりいいよ。ヘヘ。
 おかげさまで、残りあと6日、思う存分過去を満喫できそうだ。
 だが、せっかく来たからには、やっぱりこのまま帰るわけには…」
「なら安心してください。あなたの希望通り、別れることになりました」
博をはじめ、教授も森松もびっくり。
「ふられたんです。だから安心して未来に帰ってください、用はそれだけです」
帰ろうとする里花。
「(博) ちょっと待て里花!」
「(森松) 里花ちゃん、ちょっと…」
「(三田村) 待ちなさい」
「(里花) どうせ私が悪いんです!!
 こんなときに大変な仕事が重なってしまって。
 でも、あんなに怒らなくてもいいのに」
「(三田村) うん。そう。男ってのは困ったことになかなか繊細でね」
「(森松) いやぁあの、理系だし。特に円山は恋愛系に免疫がないから…」
「(里花) 仕事のことは確かに私が悪かったけど。
 浮気なんかしてないのにどうして信じてくれないの?
 もしかして、これも別れさせようって言うあなたの策略?
 浮気女に見せかけるためにあの公園に呼び出したの?」
「(博) はあ?何だよそれ。そんな面倒なことするかよ!」
「じゃあどうしてあなたみたいなオッサンと浮気してるなんて
 誤解されなきゃいけないのよ!全然好みでもないのに!!」
「何て失礼なことを言うんだ!同一人物なんだぞ!」
「あなたのせいよ!」
「・・・」
とばっちりは、他の二人にも。(笑)
「森松さん、あなたのせいもちょっとあります!」
「(森松) ・・・」
「でも、それより誰だか知らないけど、
 そのタイムマシンみたいなものを作った人が一番ひどい!!」
「(三田村) ・・・ヒック・・」
「(里花) あなたの勝ちよ。 失礼しました」
ドアを乱暴に閉めて帰ってゆく里花。
「お前、何やってんだよ!40にもなって!」って、森松!!

*ぐうの音も出ない3人の男・・。
 いや~~! 里花に3人ともやられちゃいましたね!!
 教授までが! ここ、大笑いっす。

通り。
博を思い出しながら、しょんぼりして帰る里花・・。

里花のアパート。
里花は博の大好きな魚肉ソーセージと野菜で炒め物。
と、大盛りのサラダを盛り付け。ピザに、唐揚げ・・。
「はい、どうぞ!」
テーブルには、亜美、佑太、マリコ。
「(亜美) う~ん!なんか凄い料理」
「(里花) 食材も奮発したから亜美ちゃんにも食べてもらおうと思って」
「でも大丈夫?昨日もあんまり寝てないんでしょ?」
「大丈夫大丈夫!濱田先生の新作ね、プロローグまであがってきたんだけど
 もう最高にわくわくする出だしなの。
 これからどんな物語が広がってくのか楽しみすぎる」
「(マリコ) これって、彼氏に作る用じゃなかった?」
「(亜美・佑太) シ~っ!」
「ああ、大丈夫。そっちの物語は、もう広がることなく終わったから」
「(亜美) えっ?終わった?」
「うん。まあほら、恋愛なんていつか終わりが来るものだしね。
 うん。今までもそうだったし、幸せなんて長続きするもんじゃないし。
 これでよかったのかもしれない。私、やっぱり仕事に生きよう。
 だってそのほうが楽しいし、私には合ってるし」
「小野沢、そんな無理して笑わないで」
「無理なんかしてないよ。あ、ねえ、ケーキでも焼こうか?
 材料もあるし、ロウソクもあるし」
手には5本×7袋のロウソク。
「ロウソクはもう要らないか・・。31本・・こんなのもう捨てなきゃ」

と思ったら・・ おおお!!マリコがいきなりひっぱたいた!!

「(里花) 何するの?」
「(マリコ) 泣けば?顔でも胸でも、痛いときは泣いたほうがいいよ!」
佑太と亜美・・唖然。

「ううぅぅぅ・・・ うぇぇ・・イタィ・・・」
「小野沢・・」
「あ~~ああ~」
里花は亜美に背中をさすられながら泣くのでした。
「博さんのバカぁ~~!」

納得できない佑太は、40の博に会いにいった。
「(佑太) どうなってんだよ?」
「(博) いや、これでいいんだ。これで任務成功だ!」
「任務成功?」
「そう。私の勝ちだ!全て私の思うままになった。これで安心して未来に帰れる」
「なあ、これ本当に成功なの?姉ちゃん悲しんでたよ!
 あの姉ちゃんが夜、ただ一人でぼんやり本も読まずにしてる。
 ありえないよ!飯は食わなくても本だけは読む人間なのに!」
「・・・」
「んんんーっ! あんたがこのまま帰ったら、
 『未来の時空警察は駄目な奴だった』って、うちのバンドの歌の歌詞にして
 ずっと後世に歌いふらしてやるからな!!
 『♪時空警察のバカヤロー』」

*いいなこれ!完成したら全歌詞を見てみたい!!

カフェ。
「(里花) 芥山賞の発表の日はどう過ごされてますか?」
「(日高) 去年は一人で結果を待っていたんですが、
 今年は大勢で過ごそうと思ってます。小野沢さんもよかったら一緒に」
「はい、是非。ではデスクにも声かけておきますね」
「それで、話は変わりますが。先日の…」
「恋の話でしたら残念ながらもう終わってしまいました。
 日高さんに相談するまもなく終わってしまってお恥ずかしい限りです。
 でもこれも運命だったのかなって。」
「もし、芥山賞を受賞できたら、」
「はい」
「受賞できたら、ぼ・・僕と、つきあってください」
「・・・」
「ずっと前からあなたのこと思っていました。でも勇気がなかった。
 この賞を受賞できたら自信がもてます。小野沢さん。僕と付き合ってください」

10年後。花束を持って家に帰ってきた博。
でもリビングでは、気づかず祖母と電話で話してる里花。
「今から日高さんに会いにいってくる。誕生日を祝ってくれるっていうから。
 だから違うのよおばあちゃん。離婚を言い出したのは彼なの。
 えっ?今?知らない。朝からどこかに出かけたみたいで。
 とにかく、もう終わりなのよ。残念だけど。」
とても花束を渡せるような雰囲気じゃない・・。

*これって、10年前から戻ってきた博なのかなぁ。
 それとも、喧嘩したあとだから花束買ってきた
 過去に来る前の博なのかなぁ。

三田村研究室。30の博がやってくる。
「こんばんは~」
「(森松) おお!円山」 「おお」
じっと博の顔を見る・・・
「若いな」
「えっ?何言ってんの?教授は?」
「お前にひとつ言わなきゃいけないことがあるんだ」
「なに?」
「里花ちゃんが他の男と話してたというのは、俺の誤解で…」
「はあ?どういうことだよ」
「(三田村) お!博くん、こんばんは」
「あ、 教授」
「これ隼人くん、実験棟にいる学生たちに届けてください」
「あ、はい。とにかく誤解なんだ。ごめん!」
「誤解・・誤解ってお前、今更何だよそれ。おいおい!」

ということで、教授は森松に引き払ってもらって・・。ゆっくり博とお話。

「これ、ビールもらっていい?」
「ああ、どうぞ」
「実はね。秘密にしていたんだが、
 私が今やってる研究は、時空を超えて量子情報を送る方法なんだ」
「時空って、まさか、タイムアシンの基ってことですか?」
「うん」
「すごいなぁ。残念です。僕は量子光学の知識があまりなくて」
「ああ、宇宙工学と僕のやってる研究ってそんな大きくは離れたないよ。
 宇宙を見るっていうことは、過去を見ることだ。
 230万光年のかなたにあるアンドロメダ星雲の光は、
 230万年経ってようやくこの目に届くんだよ。ハハハハ!」
「ハハハハ!確かにそうですね」
「それでね、実はこの研究を本格的に始めたというのは、
 妻に会いたかったからなんだ」

*な~~んと!教授~~!かわいらしい動機じゃないですか
 この話を空調パイプを通して実験棟で聞いている40の博。
 教授は40の博も聞いていると意識して話してるんだろうな。

「どうしてももう一度、妻に会いたくて研究を始めた。ハハ!
 ずっとね、後悔していたんだ。研究にばっかり夢中でさ。
 妻の死に目にあえなかったことをさ。ヘヘ!
 でもね、最近になって感じるよ。
 人類いかに英知を尽くしてもやっぱりね、
 過去は変えられない!
 ありていに言えば、だからこそ時間は尊いんだ。時が尊いんだ。
 博君、でもね。未来はいくらでも変えられるよ!
 円山君。未来はいくらでも変えられるよ!」

*うわ!教授が博君と円山君を使い分けて言ってる。

実験棟にいる40博は、喧嘩のたえない里花を想い・・。
涙を流す・・・。

*ここ、すごくよかった。

芥山賞発表の日。王林の編集部員たちはレストランを借りきり、
日高を囲んで受賞結果の知らせを待っていた。
連絡が日高の携帯に来る。

「はい。はい・・・ええ。そうですか。はい、どうも」
緊張して日高のことばを待つ一同。
「選考の結果、今回は残念だったと」
隣の里花に「小野沢」と合図する比沙子。
「日高さん。何と言ったらいいか…」

バー。比沙子が40博と会ってる。
「『日高さんが落ちたっていうのに、
 どこか一瞬ホッとしちゃうなんて私って最低』って、
 はぁ。小野沢まで落ち込んじゃってたなぁ」
「10年後、里花はそいつと付き合ってる」
「えっ?ウソ! 日高さんと?」
「そう。だからこれでいいんだ。
 今回は落選したが、このままいけばいずれ二人はうまくいく」
「そう。なら良かった。だってあの二人、お似合いだもの。
 それに、あなたの壮大な計画も成功ねぇ。おめでとう。」
「・・・」
「どうしたの?これでもう何も後悔ないんでしょう?」
ボーっとしてる博に、バン!テーブルを叩いた比沙子。
「いい?博君。後悔が出来るたびに過去に戻ってもらっちゃあ
 時間の神様だってたまったもんじゃないわよ!」
と、オンザロックを一気飲みする。

*高島さん、ほとんど任侠姐さんの迫力でしたぞ。

悩んだ40博はどうやら佑太を使うようです。
「もしもし?」
「あ~俺。いや、私だ。君に最後の任務を頼む」
「えっ?」

「里花!里花!里花!大丈夫か!里花!」
血相を変えて走ってアパートに来た30博。
里花の部屋に入ると・・。
「えっ?」
クッキングボールと卵を持って呆然としてる里花。

「佑太君から電話があって、本の重さでこのアパートの床が抜けて
 それで里花が下敷きになって動けないって聞いて、それで・・」
「ああ、確かに抜けそうだけど」

里花にメール。
『Fr:佑太 2010/9/22 17:16
 今日がマリコの誕生日って話はウソです。ユウタ』
 
*なるほどね。だから里花はケーキを作ってたんだ。

「えっ?」
メールを覗き込んだ博。
「じゃあ何もなかったってこと?」
顔が近い!離れるふたり。・・・気まずい。
「なんだ。ビックリしたよもう・・はぁ」
「わたしも」
「でも、ちょうどよかったか。
 (本棚の『永遠の瞼・2巻』をとりだし)
 これ、ちょうどこの間もらった本読み終わって、
 続きが読みたいなって思ってたから。」
「私も、ちょうど良かった。今、ケーキつくっててね。
 ロウソクがいっぱいあったから使い道に困ってたの」
「なんなら、卵割ろうか?得意だけど」
「そう?じゃあ、お願い」
「うん」

*そんなに割るの得意に見えませんけど~~

里花は小麦粉をふるいにかけてる。
「私たち、きっとまた喧嘩するね」
「そうだね」
「また傷つけちゃうかも」
「お互いにね」
「怖かった。」
「僕だって、怖かったよ。怖くて、憎らしかった」
「憎むなんてひどい」
「好きだから憎むんだ。可愛さ余って憎さ百倍みたいな」
「それ、わかるかも」
「科学的には全く理解しがたい感情だよ。今こんなに好きでたまらないのに」
手が止まる里花。
里花の肩をつかまえたい博だけど・・
「卵が手についちゃって、キスできないや」
「割るのうまいっていったじゃン・・・」

 博がおでこにキス!!! しかも長い!!

*いや~~~!! 
 久々にキュンとさせてくれたわ!!なんてすてきなんでしょう!!
※当局に指導により 歌詞削除
「(博) ごめんね」
「わたしも・・ ごめんなさい。
 博さんが溺れたら、博さんを先に助けるから」
「そうしてよ。実は僕、全く泳げないんだ」
「えっ?本当に?」
「うん。でもその代わり、里花が本当に本の下敷きになったら、
 そのときは、ちゃんと助けに来るよ。
 例え僕がおじいちゃんになっても、きっと助けに来る」
「本当に?」
「うん。本当に」
「じいちゃんになっても?」
「じいちゃんになっても。君がばあちゃんになってもね」
笑いあう二人。
「ほら。殻。殻入ってる。 はい、かきまわして・・」
仲直りです。

川沿いの欄干から双眼鏡で二人を見てた佑太。
「(マリコ) ちょっと見せなさいよ! やった~~!」
「(佑太) 大成功!」
ハイタッチでおおはしゃぎの二人。
佑太は公園の滑り台のてっぺんにいる40博に手を振る。
40博も双眼鏡で確かめていたようだ。
サムアップで成功のサインを佑太に送る40博。

*結局仲直りさせちゃったのね。
 教授からいわれたこと、比沙子から言われたこと、
 「円山君。未来はいくらでも変えられるよ!」
 「後悔が出来るたびに過去に戻ってもらっちゃあ
  時間の神様だってたまったもんじゃないわよ!」
 これでさすがに反省したんでしょうな。
※当局に指導により 歌詞削除
ケーキ完成!
「(博・里花) ♪ハッピバースデー トゥ ユー ハッピバースデー ディア」
「(里花) 博さん」 「(博) 僕」
「(博・里花) ♪ハッピバースデー トゥ ユー」
「(里花) 消して消して」
「ふぅっ・・」

火を消して ブラックアウト!

『つづく』

うまい編集!!

*でもね~ 35本あったロウソクを8本しか使ってないの~~~!!




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★スタッフ

作:大森美香
音楽:河野伸

挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay
エンディングテーマ:「Cannonball」 Crystal Kay

制作統括:高橋練

美術:稲葉寿一(1,2,4) 内藤敦子(3,5)
技術:富樫吉男(1,2,3,4,5)
音響効果:加藤直正(1,2) 木村充宏(3,5) 坂本愛(4)
撮影:木村祐一郎(1,2,3,4,5)
照明:中山鎮雄(1,3,4,5) 幅信太郎(2)
音声:鈴木幹雄(1,3,5) 鈴木恒次(2,4)
映像技術:鈴木達也(1,5) 鈴木恒次(2) 高橋佳宏(3) 古越善之(4)
記録:武田朝子(3,4,5)
編集:平川正治(1,2,3,4,5)
美術進行:日下晶博(1,3,5) 翠川明良(2,4)

演出:片岡敬司(1,2,3,4) 土井祥平(5)

制作・著作:NHK



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★恒例の配役
 
…Cast……/…役………/…役柄等…………………………………………………
上戸彩    /小野沢里花/ 「王林書房」の小説編集者・10年後の夫と出会う
内野聖陽  /円山博__/ 里花の夫・里花との結婚阻止に10年後からやってくる
劇団ひとり /日高光司_/ 若手恋愛小説家・
木南晴夏  /蜂谷亜美_/ 里花の同僚編集者・同期で友人
染谷将太  /小野沢佑太/ 里花の弟・ロックミュージシャンのプロ志望・フリーター
林丹丹    /飯野マリコ/ 佑太の恋人⇒Vocalのケンジと浮気
中山祐一朗/森松隼人_/ 三田村研究室の研究生・博の大学友人
……………/……………/……………………………………………………………
JIN       /宮下幹夫_/ 里花の先輩・梓の前担当者・里花に引継ぎ
城全能成  /他社編集A/ 濱田宅で締切過ぎた原稿を待つ「かがみ」の編集員(5)
西岡野人  /他社編集B/ 濱田宅で締切過ぎた原稿を待つ「モリパブ」の編集員(5)
……………/……………/……………………………………………………………
渡辺いっけい/川上哲夫_/ 梓の夫・専業主夫
渡辺えり   /濱田梓__/ 里花の憧れの作家・新しく里花が担当
……………/……………/……………………………………………………………
科学考証:青木義男 滝川洋二
タイトル写真:江森康之
撮影協力:宇宙エレベーター協会
         ガリレオ工房
         日本大学理工学部(3,4,5)
         墨田区観光協会
……………/……………/……………………………………………………………
芸プロ
劇団東俳
劇団ひまわり
……………/……………/……………………………………………………………
高島礼子  /青山比沙子/ 「王林書房」文芸部副部長・里花の上司
藤竜也    /三田村幸助/ 博の大学恩師・10年後から来た博の相談相手
……………/……………/……………………………………………………………

過去の撮影協力:
 東京海洋大学(1)
 日本科学未来館(2)

……………/……………/……………………………………………………………
 
※出演者の配役確定は、ドラマ公式サイトや、字幕放送の役名、
  下記リンク先の事務所サイト、ブログを参考にしています。
 
【レギュラー】

小野沢里花…上戸彩 オスカー Profile
円山博…内野聖陽 文学座 Profile Official Site

【里花の家族関連】

弟・小野沢佑太…染谷将太 エビス大黒舎 Profile
佑太の彼女・飯野マリコ…林丹丹 オスカー Profile

【三田村研究室関連】

三田村幸助…藤竜也 藤竜也エージェンシー Profile

研究員・森松隼人…中山祐一朗 ゴーチ・ブラザーズ Profile
ゼミ生・有美…松岡恵望子 太田プロダクション Profile
ゼミ生・早苗…本田有花 オスカー Profile

【出版関連】

***王林書房・文芸部***

副部長・青山比沙子…高島礼子 太田プロダクション Profile
蜂谷亜美…木南晴夏 ホリプロ Profile
宮下幹夫…JIN オスカー Profile
峯田…塚原賢二 太田プロダクション Profile

***作家***

濱田梓…渡辺えり シス・カンパニー Profile
梓の夫・川上哲夫…渡辺いっけい イイジマルーム Profile
梓の長女・川上はるか…原田瑠利香 キャロット Profile
梓の次女・川上あすか…柴田花恋 ヒラタオフィス(HIRATA Beans) Profile

日高光司…劇団ひとり 太田プロダクション Profile

***マリコのバンド仲間(1,4話)***

ケンジ…醍醐直弘 巣山プロダクション Profile
サトシ…羽染達也 トライストーン Profile
ムッちゃん…有馬拓人 ストレイドッグ Profile
ゴロー…酒田旅人 ??所属 Blog

【1話ゲスト】

通りがかりの母親…大橋明代 エム・スリー Profile
通りがかりの母親の娘…伊東心愛 キャロット(CAROTTE) Profile

ネットカフェ受付係…竹本彩 ブルーベアハウス Profile Blog

***桜路小学校の生徒(博と夏休み研究で宇宙ウサギの打ち上げ)***

…松島海斗 劇団東俳 Profile
…児玉武 劇団東俳 Profile
…伊川慧 劇団ひまわり Profile
…市川理矩 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…松岡天星 クラージュ・キッズ Profile
…住川京香 劇団東俳 Profile
…吉川日菜子 劇団ひまわり Profile
…市川楓穂梨 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…和田音緒 東宝芸能
…森泉リコ ??所属(子役)
…片桐千里 ??所属(子役)

【2話ゲスト】

書店の客1…小柳友貴美 萩本企画 Profile
書店の客2…中村由起子 エム・スリー Profile

【3話ゲスト】

?…柳東士 エビス大黒舎 Profile
司会者…平手舞 Beehive.inc Profile Blog
運転手…鴻明 藤竜也エージェンシー Profile

【4話ゲスト】

***レストラン***

気のいいウェイター…螢雪次朗 トライベッカ Profile
ウェイトレス…小山待子 ザッコ Profile

***宇宙エレベーター競技会***

博のチーム員…山田古馬 イイジマルーム Profile Blog
博を呼ぶ学生…石田由紀子 太田プロダクション Profile

【5話ゲスト】

他社編集A…城全能成 文学座 Profile
他社編集B…西岡野人 文学座 Profile



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★記事リンク

第1話  第2話  第3話  第4話  第5話 



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テーマ:2010年 テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ


家族みんなで楽しめるゲームが60種類!
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NHKドラマ10
10年先も君に恋して 第4回
「恋の犠牲者?」
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★ちょこっと感想

なんだかだんだん里花が40の博にも好きになっちゃったかな?
将来の自分なのに、その男が気になってしまう30の博という展開も面白い。

今回は、佑太のバンド仲間が再登場。それぞれの役名も
佑太がちゃんとしゃべってくれました。出演は1話と4話だけのようです。

さて、30の博の誘いで宇宙エレベーター競技会にやってきた里花。
亜美もつれてきたんですね。亜美は40の博を見ているため、
里花から似てると言われていた男がどんなもんだと興味津々であります。
「(里花) ごめんね、休みの日にわざわざ付き合ってもらって」
「(亜美) ううん。今日はデートもないし、電車の中でゲラ読めたし。
 それに早く見たかったんだ。小野沢の彼氏」
「驚かないでよ。ほら・・その・・」
「ああ、分かってるって。あの例の男の人に似てるんでしょ?」
「でももっとずっと素敵だけど」
「まあわたしは全然信じてないけどね。タイムスリップなんて非現実的な話。
 それが本当だったとしたら、小野沢の彼氏すごい嫌な男じゃない?
 っていうか、情けない。わざわざ過去にまでそんなこと頼みに来るなんて」
「私もそう思う」
「(博) 里花!ごめん。待った?」
「ううん、大丈夫。博さん。それから亜美ちゃん。会社の同期で仲良しの」
「どうも、よろしく」
「よろしくお願いします。なんだ~、全然似てないじゃん。
 若々しいしカッコイイし、そんな情けない男には全然見えませんよ」
「ちょっちょっちょ・・。亜美ちゃん!行こう!行きましょう!」
「ああ・・」
「わ~楽しみだな~」
「行こう。あっちあっち」

宇宙エレベーター技術競技会には赤いバルーンが浮かんでいる。

*宇宙エレベーター技術競技会
 ミュンヘン工科大学のネームプレートには第2回と書いてある。
 英語の名称は、
 「JSETEC 2nd Janan Space Elevator Technical & Engineering Competition」
 宇宙エレベーター協会(JSEA)は実在する団体で、ドラマに協力しています。
 http://jsea.jp/

*場内アナウンス
 バルーンは300mの地点まで達しましたと言っている。

博たちは、森松に呼ばれて自分のチームにやってくる。
「(博) どう?調子」
「(メンバー) 順調です」

*宇宙エレベーター競技会で博と競技参加してた男性
 山田古馬(こうま)さん。Profile Blog
 (1974年3月5日生 静岡県出身 イイジマルーム所属)
 博の隣でエレベーターユニットをリモコンで操作していました。
 博が登場したときも「順調です」と答えてました。

「(亜美) こんにちは」 「こんにちは」
「(博) これが宇宙エレベーターなんだ」
「(里花) これが?」
「(亜美) えっ?なんか小さい」
「(博) うん。今はね。まずは空に垂直に上がって
 静止軌道上に行き来できるようにする機械を作るのが目標なんだ。
 で、それが発展すればゆくゆくは人も運べるようになる」
「(里花) ふ~ん」
「(亜美) 色んな形があるんですね」

*他のチームの宇宙エレベーター。
 ・静岡大学工学部のチーム
 ・ミュンヘン工科大学
 ・チーム奥澤
   momonga-2 (Team okuzawa)
   漢字で「模模具和 弐号機 チーム奥澤 (奥澤 夏目 益田)」とある。

「(博) 宇宙エレベーターにはまだ決まった形がないんだ。
 だから参加者がそれぞれの理想とする形を考えるんだ」
「(森松) でね、今からバルーンから垂れ下がってる
 長いケーブルを登っていくんだってさ」

*登っていくんだってさ
 この森松は、この大会の直接参加してるメンバーじゃないってことが
 この言い回しから分かりますね。

バルーンの真下にあるベルトテザーの巻き取り機のところに来た博や里花たち
「(里花) えーっ?これを昇るんですか?」
「(博) うん。想像してみて。
 このケーブルの遥か先には広大な宇宙が広がってるんだ」
「へ~」
「(亜美) ねえ。この人本気で言ってるの?」
「(里花) し~~! いいから想像して」

*このときの里花の後ろのエキストラ
 6人ほど居るんだけど、バルーンを見てる関係者なのか、
 撮影を見てるのか微妙なたたずまいが面白い。

ケーブルをはさんで手を合わせ、目をつぶって想像する里花。
何本もの宇宙エレベーターが空に上がってゆき、
静止軌道上の宇宙ステーションに到達する。(CGです)
そして青い地球が・・。

「(里花) あっ!見えたかも!」
「(博) だろ?」
「(亜美) もしかして… バカップル?」

いよいよ競技開始。
「(里花) 亜美ちゃん!始まっちゃうから急ごう!」
「もういいよ~」
「早く!」

博たちのエレベーターが昇ってゆく。
「(里花) ほら!」
「(亜美) えっ?」
「わ~!」
「えっ?あれ?」
「うん!すご~い」
「上がってる~ すごい!」
「うわ~!高いね~!」

「(司会者) もうすぐゴールですね。頑張ってくださ~い!」
「(博) 着いた!着いた着いた!」
「やった~~!」喜び合う博のチーム員たち。

*山田古馬(こうま)さん。
 リモコン操作をしていたのは、先ほどの山田さんです。

「(司会者) おめでとうございま~す!」

ということで博たち4人は芝生にシートを広げてお弁当タイム。
「(森松) うまいなこれ!」
「(博) ありがとう。本当おいしいよ。こんなたくさん」
「(里花) よかった、喜んでもらえて。
 そうだ。今日はこれ、オススメの本持ってきちゃった」
「(亜美) うん。チャンドラーと濱田先生の永遠の瞼」
「そう!私の大好きな本。時間あるときに読んでみて」
「(博) えっ?ありがとう」

*チャンドラーの本「プレイバック」
 プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-3))
プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫)


「(学生) 円山さん、クライマー見てもらってもいいですか?」
「(博) ああ、OK! あ、ごめん」
「(里花) いいですよ。どうぞどうぞ」
「(博) から揚げ残しといて。じゃ、森松行くぞ!」
「(森松) えっ?俺も?」
「(博) お待たせ」
「(学生) お食事中すいません。ありがとうございます」
「あっち?」 「はい」

*宇宙エレベーター競技会で博を呼びにくる若い学生役
 石田由紀子さん。Profile
 (1985年12月28日生 群馬県出身 太田プロダクション所属)
 最後のクレジット表記が石田由起子になってましたが誤植なのでご注意を。
 石田さんは「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」で
 その他の看護師役でセミレギュラーだったんです。
 「風のガーデン・1話」にも出演されてましたが、特定できず・・。
 たぶん、病院の看護師役だったんだろうなぁ。

「(里花) 亜美ちゃん。今の子かわいくなかった?」
「(亜美) べつに。ねえ、この活動資金ってさ、どこから資金でてるの?」
「ボランティアだよ。他の人もこの研究に興味持ってるみたいで
 ボランティアできてる人が多いらしい」
「へ~~。大人なのにお金と時間かけて、こんなこと一生懸命やってるなんて
 将来不安じゃない?」 「(里花も一緒に) 素敵でしょ?」
「(里花) えっ?まさか今、将来不安って言った?」
「まさか素敵なんて言った?」
「うん、私は素敵だと思う。お金とかそういう問題じゃないもん」

*後ろのエキストラがまた気になる。
 他のチームの人たちで、集まって打ち合わせをしてるのだが、
 白いシャツの男が後ずさりして、後ろの人にぶつかって謝る。
 これって、そういう演出だったら細かくて見事なのですわ!!

「(亜美) でも結婚するならお金だって大事だよ」
「(里花) まだ結婚とか考えてないし、
 お給料だったら私たちだってもらってるわけだし」
「確かに。小野沢は定年まで働くだろうしね」
「もちろん。比沙子さんみたいに一生編集やりたいも~ん」
「私は絶対30までに結婚退職するんだ!」

でも里花は、亜美は10年後はまだ結婚してないと言われたことを
40の博に言われてたことを思い出す。

「(小声で) 亜美ちゃん、頑張れ」
「(亜美) ん?」
「(里花) ん?ううん・・」
なにか見つけた里花。
「ちょっ、ちょっと待ってて」 「ん?」
急いでどこかに行く里花。
「(亜美) あ、どうしたの?おーい!」

土手の木の陰に40の博が座っている。
「(里花) ちょっとここで何やってるんですか?」
「(博) おっ!何だ~ 君かぁ」
「何してるの。帰ってくださいよ。博さんいるんですよ」
「この時間は確か、学生の壊れたクライマーを直しに一度研究室に戻ってる」
「でも誰か知ってる人に見られたら…」
「すぐ戻るよ。あぁ・・。ちょっと宇宙エレベーターが懐かしくなって
 見てみたくなっただけだ」
「もう・・。今のところ、ミュンヘン工科大学のエレベーターが一番速いみたいですよ」
「ああ、あそこのは軽くてモーターもよかったからなぁ。
 おれももう少しケーブルのねじれを計算に入れとけば…」
「ちょっちょ!結果いわないでよ!楽しみにしてるんだから!」
「プッ!」
「フフ・・」
「フフフ。」
笑いあう二人。
「(博) 退屈してないか?」
「(里花) ううん、楽しい。でも亜美ちゃんはちょっと飽きてきてるかも」
「ふ~ん。まあいいっか。今日は君の言うとおりにしよう」
立ち去る博。
「(里花) あの!・・いつ、帰るんですか?」
「ちょうど、13日後だな」
「じゃあ、火曜日の午後、例の話聞かせてもらえません?」
里花と博が10年後、どうしてダメになったのかのいきさつのことね。
「(博) ああ、わかった」

その二人の様子を、森松が見ていた。
「誰なんだろう?あの男」

*なんだか、この二人もいい感じに?
 40の博も今の里花がかわいく思ってるみたいだし。
 里花も、40の博に以前のような嫌悪感がないようだし・・

*ミュンヘン工科大学
 実際に第1回目は優勝しているようですね~~
 http://jsea.jp/node/627
 でも、2回目は途中棄権だったみたい。
 http://jsea.jp/node/873

三田村研究室。奥の実験室。
「(40の博) なんだか、頭がぼ~っとしてしまって」
「(三田村) 時空酔いというヤツかもしれないね~」
「時空酔い?」
「うん。君は10年後の8月の22日午前8時から、現代の8時に移動して
 既に21日と数時間経ってる訳でしょ。その時間の分、君の体内には
 不自然な時空の流れが続いて
 それが様々な不調をもたらしていると言うことなんだ」
「なるほど」
「ちなみに若い方の君は今日うちの隼人君とね、張り切って出かけてったよ」
「そうでしょうね。この頃の僕の脳みその半分以上を宇宙エレベーターが
 占めてました」
「では、ちょいと当ててみようかな?今の脳が何を考えていたか。」
「僕の、今の考えですか?」
「そう。今、君は彼女に惚れている。当たってますか?」
ニヤリとして黙ってる博。

火曜日。カフェで里花と会った40の博。
「(博) 分かってると思うが、俺は俺と君が出会うのを阻止するためにここに来た。
 しかしその作戦は失敗した。だから仕方なく、どうにか別れるよう君に直接頼んだ。
 教授にも会えたし、君さえうまくやってくれれば、
 そのまますぐ帰るつもりだったんだ。
 君と何度も会ったり楽しく話したりする気はなかった」
「別に楽しくないですけど…」
「ああ」
「私、あなたとまったり楽しく語るために来てるんじゃないんです。仕事もあるし。
 未来で仲が悪い。その理由が聞きたいんです。」
「結婚して2年目。俺の転勤のために君にその仕事を辞めてもらった」
「えっ?仕事を辞める?」
「デトロイトにある研究所から引抜きがあったんだ。
 それで、君と一緒に日本を出た。
 渡米したおかげで俺は新素材を開発し研究者として成功した。
 君のために日本に戻って立派なマンションも買った。
 金も入るようになって、結婚した当初に比べれば
 格段にいい暮らしが出来るようになった。でも・・」

2020年。
「ただいま~」家に帰ってきた博。
「久しぶりに飯でもいかないか?明日からしばらく研究会でミュンヘンだし。
 コメンテーターの仕事も決まったよ。
 これ、君の好きな『小山軒のチーズケーキ』」
「いいわね。あなたはどんどん輝いて。私はどんどん沈んでく」
「沈む?また、機嫌が悪いのか? 僕は、君のために頑張ったんだよ」
「私のためなんて押し付けがましいこと言わないで。
 そうね。世界で成功したすばらしい夫に、それを支えたすばらしい奥さん。
 世間はみんなそう思ってるでしょうよ。でも私はこんな生活。
 こんな生活、ちっとも望んでなかったのよ!
 あなたは楽しいでしょうよ!
 皆にすごいって言われて、女の子にモテて、有名になって」
「よせよ」 あたりのものを投げつける里花。
「でも私はあなたの人生のタダの付属品なの!」
「やめろってば!」
「私はこんな人生、こんな人生ちっとも望んでなかったのよ!」
「いい加減にしろ!里花!」
「私にだって夢はあった!あなたと結婚さえしなければ!
 あなたの成功のせいで、私の夢は犠牲になったのよ!」

(2010年のカフェ)
「(博) はぁ・・・」
「(里花) ・・・。その、随分いい暮らしみたいね、未来は。
 だって、今の私だったらどんなに怒ってもチーズケーキは投げないし
 モノも壊さない。もったいないから」
「俺が君を変えたんだ。金持ちになれば喜ぶと思ってた」
「あのう・・一つ聞いてみたかったんだけど、子供は?」
「残念ながら」
「・・・そう。」
「ここ数年、触らせてももらってない。俺も昔は君と結婚して一緒に年を重ねて
 一生愛し合っていくもんだと思っていた。他の奴らが失敗しても
 俺たちだけはきっとそうなれるって。でも、だめなんだ。
 憎みあうことは、必ず起こる。」
「・・・そう。私はね、簡単に幸せになれるなんてどこか信じてないの。
 物心ついた頃から父親に殴られたり、母親は変な恋人引っ張り込んで
 出て行っちゃったり。だから、今まで出会った男の人にも、
 逃げられたり騙されたりしたけど、どこか仕方ないって思ってた。
 でも、この恋は逃したくないって思ったの。博さんとは絶対幸せになれるって
 わたし信じてる。だからね、私…」
「もう、そんなカワイイ顔で俺のこと見るな!」
「えっ?」
「なんて分からず屋なんだ。そんな風に言われたらここまで来た俺は
 一体どうすればいいっていうんだよ!」
「それは…」
「君がその気なら、俺は俺に、手紙を残そう」
「手紙?」
「そうだよ。手紙だよ。その手紙には若い女がどれだけいいか書き記してやる。
 未来では金持ちになってモテモテで若い女なんかがわんさか寄ってくる。
 だから、30やそこらで手なんか打たないで、独身貴族を貫けって
 手紙に書いて渡してやるんだ」
「なにそれ」
「そうすれば未来に帰ったときに家のドアを開けたら
 若くてカワイ~イ妻が待ってるんだ。
 君みたいに僕を責めたりしない若くて優し~い妻がね。」
「あなた、まさか若い子と結婚したくて過去に?」
「僕じゃないだろ!君が!・・・」
「えっ?」
「・・いや、なんでもない。今日も、交渉は決裂だな」
席を立つ博。
「ちょっと待ってよ!」
「申し訳ない。最近体調が優れないんだ。失礼するよ」

三田村研究室。
「(森松) おまえさ、前俺に、俺のことね、
 食堂のおばちゃんに似てるって言ったよね」
「(博) うん。言ったよ。ああ」と、森松の眼鏡を取る。
「日替わり」って真似してみた!
「(森松) ちょっと、いいから」 「(博) そっくりだよ」
「(森松) っていうことは、俺たちの関係はある程度傷つくようなことでも
 正直に話し合う仲だってことだよな?」
「あれ?傷ついてたんだ。ごめん」
「(三田村) スルメイカ、焼けましたよ」
「(博) ああ、教授。ありがとうございます。いいにおい!」
「(森松) ちょっと。里花ちゃんが、知らない男と話してた」
「えっ?」
「(森松) 競技会の日だよ。すごく楽しそうに話してて、次に会う約束もしてた。
 俺らより結構年上みたいだったかな?お兄さんかもしれないけど」
「里花には弟しか居ないよ」
「弟には見えなかったな。コート着ててなんか怪しいオッサンだった」
「誰なんだよ?そいつ」
これはヤバイと黙ってた教授もサスガに口を挟んだ。
「まあまあまあ。そんな気にすることないよ。
 今頃のオナゴだったら男友達の一人や二人はおるでしょ?」
「(森松) そうかもしれないけど。二人で笑いあっちゃったりして。
 なんか怪しい雰囲気だったんだよな~」
あははは!!教授が森松の胸倉つかんだ!
「隼人君。君に彼の何が分かるの?」
「(森松) えっ?」
「(博) ああ・・ 大丈夫です!あの、全然気にしてませんから。
 それに、僕は里花のことすごく信頼してるし。あ、飲みましょうよ!ほら乾杯!」
「隼人、ごめん!」 「(森松) あぁ・・」
「アハハ!かんぱ~い!」
「(三田村) フタがあいてないや」 「(博) いただきま~す!」

*三田村教授!っていうか竜也さん!
 この「フタがあいてないや」って、乾杯のあと缶ビールのフタをあけるのって
 どこまでアドリブなんだろうかーーっ

ホテルのロビー。里花を日高が呼び出していた。
「(日高) すいませんね。小野沢さん、心配かけて」
「(里花) えっ?」
「芥山賞の電話、気にしてるんでしょ?
 ノミネートされれば明日か今日には電話が入るはずなのに」
「こちらこそデスクも部長も9時には到着すると言っていたのに
 遅れていてすいません」
「いや、それは全然」
「あ、お代わり何にします?何でもどうぞ。今日は日高さんのお疲れ会ですから。
 そうだ、そろそろ装丁も考えないと」

テーブルに本を並べる里花。
「参考までに今までの本も全部持ってきたんです」

*ここで出てきたのは3冊
 「僕にふりそそぐ君の涙」 「一瞬の恋、永遠の恋」 「夢と恋のあいだに(新刊)」

「(日高) 重たいのにこんなにもってきてくれたんですか?」
「日高さんとお会いするときはいつも持ってますよ」
「小野沢さん。僕はあなたが僕の担当になってくれて、本当に嬉しい。
 この3冊は、まさに小野沢さんがいたから書けたものです。」
「日高さん」
「はい」
「もし好きな人の為に大切なものを捨てなきゃならなくなったとしたらどうしますか?」
「・・・」
「あ、すいません。急にこんな変な質問。日高さんが恋愛のプロだから
 つい、つい聞いてみたくなっちゃって」
「愛とは犠牲だ」
「えっ?」
「どれだけ大事なものを捨てて情けない姿を見せ、
 相手のためにどれだけ自分を犠牲にできるか。
 それこそ、本当の愛の姿だと、ぼくはそうおもいます」
「そうですか、なるほど」
「でもそうして急に?」
「ああ、いえ、恋人にそういう風に聞かれたらどうしようかなと思って」
「恋人?」
「別にそういう喧嘩をしたわけじゃないんです。
 喧嘩したことないし、すごく優しい人で。」
「優しい?」
「うん。はい」
「恋人?」
「はい。でも変ですよね。こんな起こってもないこと心配するなんて」
「犠牲にしちゃだめです」
「えっ?」
「愛のために何かを犠牲にするなんてバカのやることです。
 自分を犠牲にして相手のためになんて、少女漫画や何かでよく美化されてるけど、
 自己犠牲なんてのは、結局ただの自己満足に過ぎないんです」
「はあ・・ なるほど・・」

*里花に恋人が居るとわかって、急に意見を変えたな! 小さい男だ~~

*いろんな人に聞いてみた、その1

濱田梓の家を訪れた里花。
「(哲夫) 愛のための犠牲かぁ。
 僕は前、パンクバンドでベーシストやってたんですよ」
「(里花) パンク?」
「はい。UK寄りの。でも音楽で食べて行くのは大変で。
 そんなときに梓ちゃんと出会って結婚して、
 今は彼女のために働いてます。」
「そうだったんですか」

*ってことは、佑太と哲夫がどこかで絡んでくるのかしら?

「(哲夫) でも、自分を犠牲にしたなんてちっとも思ってませんよ。
 今の生活が楽しくて。」
「(はるか。あすか) お父さ~ん。」
「あ、ごめんごめん。おやつの時間だったね」
「(はるか) あのね、お母さんが小野沢には会いたくないって」
「(里花) はい?」
「(哲夫) そうか。すいません。今日はそういうことで」
「・・・」
門前払いです~~

*いろんな人に聞いてみた、その2

「(比沙子) 愛のための犠牲ね~。犠牲も譲り合いも大事よ。
 でもね、絶対譲れないことってあるじゃない。たとえば、
 お金の使い方とか、子供の教育方針の違いとか、洗濯物の畳み方とか。
 ヤツはね、シャツの裾のところを入れ込むように畳むのね。
 私ね、そういう貧乏臭い畳み方が大嫌いなの。
 でもねヤツはね、私が畳むといちいち全部畳みなおすのね」
飲み物を比沙子に出す宮下。
「ありがとう」

*いろんな人に聞いてみた、その3

「(マリコ) ワタシ的には犠牲とかありえないんですけど。
 小学校の頃に「幸福な王子」とかいう本読まされたんだけど
 あれとかマジありえないとか思って」
「(里花) でもあれ、オスカーワイルドの名作だよ」

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)
幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)


「(マリコ) あれで泣く人間とかリアルマゾっしょ。
 だって身包みはがれて喜んでんだよ。ありえないし~。」
「(里花) あの話はね、王子もいいけど、何と言ってもツバメの献身が感動的で…。
 っていうか、佑太。誰?この人」
「(佑太) マリコは俺の彼女だよ。一見かわいくみえるけど、実はSキャラなんだ」
「そういえば彼女のとこ帰るんじゃなかったの?」
「マリコんちさ、電気止められちゃったみたいで。
 だから、しばらく一緒に住もうと思って。」と、マリコにゆで卵。
「ありがとう、佑太~」
「ちょっと、ここ私の部屋なんだけど」
お互いの額で卵を割っていちゃつく二人に唖然の里花。
「(里花) まあ、仲直りしたんだったらいいか」

*3話の最後は、博の会社「日進エレベータ」の開発室だったのね。

開発中のエレベーターの前で、森松から聞いた話が気になる30の博。

*バーでは比沙子と飲んでた40の博が佑太からの報告を電話で受けている。
 なんで比沙子と急接近なの~~

「(℡・佑太) 超ハッピーだよ。
 マリコやっぱりケンジと浮気なんかしてなかったんだよ」
「(博) そうか。何よりだ。」
「(℡・佑太) そっちはどう?順調に捜査してる?」
「残念ながら順調と言えるほどの成果は一つもない。
 タダ無駄に時を過ごしてるだけだ。」
「(℡・佑太) マジで?俺の高校生活みたいだ。」
「また連絡するよ。明日にでもな。もう時間も無い。あぁ。じゃあな」
「(比沙子) いい声してるわよね~」
「べつに。俺の努力じゃない」
「そう。小野沢も悩んでるみたいよ、相当」
「それに関しては俺の努力の成果だ。
 彼女を苦しませて悩ませるために言いたくないようなことまで言った」
「私は彼女には一生仕事を頑張ってほしい。
 育てがいのある後輩よ。これからもっともっといい編集者になると思う。
 だから、あなた言っていることが本当なのだとしたら、
 別れてくれればいいのにと思う。」
博はちょっと怒った顔。
「嫌だ。敵を見るような目で見ないでよ」
「そうだな。俺もどうかしてる」

昼。カフェで会ってる里花と日高。芥山賞の連絡を待っているのね。
電話が鳴ればとってみて・・。
「(日高) もしもし。なんね?母ちゃんね~。」

*福岡ことば指導は、中垣浩二さんです。 Profile
 (1965年10月28日生 福岡県出身 エムスリー所属)
 私としては、
 「ひまわり ~夏目雅子、27年の生涯と母の愛~」(2007年9月17日・TBS)
 以来のチェックでございました。配役不明だったけど・・。

「(日高) 今大事電話待っちょるけん。その話はよかけん。切るよ。
 失礼しました」
「(里花) ああいえ、お母様も心配されてるんですね」
「すいません。この店に来てから電話が6本あって、そのうち4件が母だなんて。
 しかも非通知だし。」

*非通知でまた鳴る。まあ、お約束の展開です。

「(日高) もしもし母ちゃん。もう分かったけん、切る…
 えっ? はい。 日高です。日高光治です。はい。
 ありがとうございます。 はい。 失礼します。
 小野沢さん。」
「芥山賞?」
「はい。ノミネートされました・・・」
「おめでとうございます・・・」

*二人が突然立ち上がって大声!!この演出は面白かった。
「(二人) やった~~!!」
「(日高) でもな~ ほら「一瞬の恋 永遠の恋」もノミネートされたけど落選したし」
「2回もノミネートされること自体がすごいんですよ。私もデスクに連絡しなきゃ。」

*ボクアメっていうのね。

「(比沙子) 日高さんのボクアメ、芥川賞ノミネート来ました!!」
「(亜美) え~!すご~い!」
編集部は拍手と歓声。
「(比沙子) 増版かけるわよ!帯の差し替えよろしく!」
「(宮下) 了解です」
「(比沙子) また売れちゃうわよ~」

*本屋のPOPの差し替え
 旧:
  日高光治 恋愛の新鋭 最新小説
  恋って辛い…でも何度でも恋がしたくなる
  辛い過去から恋愛に臆病になってしまっている真二。そんな真二に
  想いを寄せる楓のまっすぐでひたむきな姿がいじらしくてたまらない!! 
  暖かい雨のように真二にふりそそぐ楓の想い…
  こんな風に誰かに愛されたい!!
  僕にふりそそぐ君
 新:
  芥山賞候補作
  僕にふりそそぐ君の雨 日高光治
  何度でも恋がしたくなる 今年No.1の恋愛小説!!

書店では増刷本が大量に平積みされてゆく~~。

里花は濱田先生に会えたのね。
「(里花) お久しぶりです」
「(濱田) ・・・」
「うれしいです。また濱田先生にお会いできて」
「・・・」
「今日のクッキー新作ですね」
「一つ聞いてきてほしいのよね」
「はい?」
「あなたの未来のストーカーに。10年後、お金はどうなってるかってね」
「お金?」
「使ってる紙幣や硬貨よ。そういう細かいディテール思いつくと
 書くときに想像広がるのよね」
「あ~~。分かりました」
「じゃあこれ(封筒)。」
「失礼します。・・これ」
「新作のプロットよ。本当はあなたのとこなんかに書きたくないんだけどね。
 だけど、発想の発端もらったのあなたなんだし、
 その、未来から来たストーカーに
 色々と変なアイデアまた聞けるんじゃないかと思ってね」
「ありがとうございます… うぅ~(涙)」
「変な声出さないでよ。少しでもつまらなくなりそうだったら断筆するから」
「早速拝見します。楽しみです!」

*まさに喜びの絶頂でございます
 「ううう~ やった~!!」 って、帰ってゆくのでした。

*レストラン。博を残して他の客が帰ってゆく。
 「ありがとうございます」「ありがとうございました」
 と、客を見送るのが、このレストランの気のいいウェイター(役名)
 と、ウエイトレスであります。

*レストランの気のいいウェイター役
 螢雪次朗さん  Profile
 (1951年8月27日生 埼玉県出身 トライベッカ所属)
 こういう役とか、会社の役員、町工場のおじさんなど、なんでも似合ってしまう!
 最近だと「ジョーカー 許されざる捜査官・5話」(フジ)で
 久遠(錦戸亮くん)を虐待した父・荘平でしたけど・・。

*そのウエイターと、ちょっとコミカルな感じでからんだウェイトレス役
 小山待子さん Profile
 (1980年11月12日生 静岡県出身 ザッコ所属)
 大杉漣さんのいる事務所の新人さんであります。

里花は、どうやら待ち合わせの時間に相当遅れてきたようですね。
「(里花) お誕生日おめでとう。すいません遅れちゃって」
「(博) いや、ありがとう」
「ほんと、ごめんなさい。仕事に夢中で、時間に気づかなくて」
「ああ、そうだったんだ。全然いいよ」

*出された水を一気飲みする里花!

「でも、大丈夫?」
「はい。大丈夫です」

*気のいいウエイターが、微笑んで二人を見てる。
 一人で待ってた博を気にしてたんだろうな。
 でも彼女が来たから、よかったなぁって感じで見守ってる。

「はい。お誕生日おめでとう」と、赤い包み。
「あ~ありがとう」

*ウエイターとウエイトレスが顔を見合わせて微笑む。

「あわてて買ったからそんなものでなんだけど」

*ウエイターがウエイトレスにメニューを出してきてとジェスチャー
 ここ、おもしろい。

「あけていい?ああ。ソックス」
「フフ・・」
「愛用するよ。穴があくまで」
「ウフフ。それと、今度の休み、博さんちで何か作ろうかと思って」
メニューがとどく。
「(里花) ケーキ作ったり、ちょっと豪華なご飯にして」
「じゃあさ、今から里花のアパート行ってもいい?」
「えっ?」
「何か来られたら困るようなことでも?」
「あぁ・・ ちょっと散らかってて。本とか原稿とか」
「いいよ、そんなの全然」
「実は、それと…」
水を飲み干すと・・博は、
「どうも。行こう」
と、席を立って出てってしまう。
「すいません」とウエイターたちに会釈して博を追う里花。

*あらら~~ 食べていかないのかい!!
 でもウエイターは笑顔を絶やさない~~! すばらしい!!

*スカイツリーのほぼ真下の線路高架~~ これ、どこだ?

里花のアパートには、佑太のバンドメンバーが勢ぞろい!!
「(一同) おいっす~~!!」
「(里花) 弟と、弟の彼女と・・・(あとはわからない)」
「(佑太) バンドメンバー。ムッちゃんと、サトシと、ゴローと…」

*やっとバンドメンバーの名前がわかったぞ!佑太、ナイス!
 字幕にはゴローは書かれてなかったけど。

「(里花) 佑太。もう、いきなり覚えられないから、おいおいね」
「(佑太) 了解!」
「(ケンジ) おかえり」
「(里花) おお!ただいま」

*モヒカン・ツンツンヘアのボーカル、ケンジが帰ってきた。
 マリコの浮気相手だった?人ね。

「(サトシ) ケンジが帰ってきたから」
「(一同) 乾杯~!」
「(里花) ごめんね。1ヶ月前までは一人暮らしだったんだけど」
「(博) いや、面白いよ」
博はケンジの頭に興味津々。
「(博) うわ~、いい円錐だね」
「(マリコたち) アハハハ」
「(博) 美しい二等辺三角形だ」
((笑))
「(マリコ) お兄さんもいい穴開いてんじゃん」
「(博) あ、これ・・」 靴下の穴のことね。
((笑))
「(博) 靴下が欲しくて穴を開けてきたんだ」
「(バンドの誰か) おれもあけちゃおうかな~」
((笑))

*おお!佑太が気づいた。アハハ、そうだよね!

「(佑太) あれ?会ったことある?」
「(博) えっ?いや、ないと思うけど」
「(佑太) ・・・ だよね!ちょっと人違いしちゃった」
((笑))
「(里花) じゃあ他にも何か作ろっかな?」
「(一同) おおお~!」
「(佑太) 姉ちゃんの料理、めちゃくちゃ美味いんだぞ!」

と、そこに里花へ日高から携帯着信。外に出て電話に出る里花。
誰からの電話だろ?とちょっと心配な博。

「(里花) あ~ 今日は夕食も済ませてしまったもので。
 はいすいません。おやすみなさい。失礼します。」
上に上がろうとすると…
「博さん」
「ああ。今日はもう帰るよ。部屋も定員オーバーみたいだし」
「すいません。私もここまで人が多いとは思わなくて」
「誰から?」
「ああ、仕事の電話です。作家さんは24時間好きな時間にかけてくるから
 携帯手放せなくて。」
「そう」
「私、駅まで送ります。ちょっとスリッパを…」
「いいから。僕は男だから大丈夫。かえって里花の帰り道のほうが心配だよ」
「そんなのいいのに。じゃあ日曜日。博さんのお家で」
「うん。楽しみにしてる」
「ムフフフ」
「うん」

*そのころ、40の博のスパイ=佑太は~ 里花のバッグになにかメモを入れたぞ。
 で、里花が戻ってきた。

「なんか悪いことしちゃったかなぁ~。でもこれであの原稿がもう1回読めるぞ!」
と、バックに携帯をしまおうとして、メモに気づいた。

 『南十間橋で待っている。未来から来た男より』

*これ、絵葉書みたいだね。
 「Nu Amu Misin ?」ってみえるけど、検索すると、あった!!!
 http://www.nu-amu-misin.com/main.html
 サイトのトップには、なんと!!
 「■10年先も君に恋して
 現在放映中のNHKドラマ「10年先も君に恋して」のHP上で
 課長がデザインさせていただいた本の装丁が掲載されています。
 「里花と担当作家とその作品世界」というコンテンツでご覧に慣れます。
 是非ご覧下さい。」って!! リンクをクリックすると、
 http://www.nhk.or.jp/drama/10nen/html_10nen_sp_tr03.html
 に、飛んだ。
 なるほど、本の装丁を作った会社にさりげないプレゼントシーンなのですね。
 ブログには、NHKドラマのっていうところに、
 このドラマで作ったポスターとか、本の装丁とかがあって、楽しい!!
 ほか、NHK「いないいないばあっ!」の美術なども手がけてたようです。
 (Twitterは⇒ http://twitter.com/iwasaki_kazu )

「(里花) いつの間にこんなもの…」
とぼけて仲間とトランプしてる佑太。

ってことで、南十間橋に里花が走って向う途中、
帰り道で自販機から飲み物を買っていた30の博に見かけられてしまう。
でも里花は気づくはずもなく一目散に40の博のとこに走る。

「(里花) やっぱりあなたですか?何の用ですか?こんな時間に」
具合悪そうに、橋の欄干を背もたれにして座ってる博。
「また気分悪いの?」背中をさする里花。
「定期的にこの症状が出てくるようになった。
 もしかすると予定より早く帰らなくちゃならないかもしれない。
 ありがとう。缶コーヒーでもおごろう」
「いいです。あそこのコーヒー甘すぎるから。
 そうだ。お金だけもらってもいいですか?」
「そんなに困ってるのか?」
「そうじゃなくて、見てみたいんですよ。未来のコイン」
「ああ。ほら」
「うわ~!すごい!千円玉!ね、これもらってもいいですか?」
「ああ、誰にも見せんなよ」
「はい。でも濱田先生には千円玉があること言っちゃうかも。
 先生の新作、未来モノでね。すごく面白くなりそうなんです。」
「あいにくだが、俺はその本をもう読んでいる」
「そうなの?」
「9年前にな。君からプレゼントしてもらった」
「いいなぁ~ うらやましい! どんな本なんだろう?」

*里花の未来男話がきっかけで濱田は本を書いたのだから
 40の博が現れることは必然だったとも考えさせられるシーンです。

「私も早く見たいな」
「え~」
「あっ!言わないで!楽しみにしてるから」
「うっ・・・ あぁ・・・!」
「大丈夫?」
「あぁ・・ いや、大丈夫じゃない。でもまだ帰りたくないんだ。
 深い意味はないよ。そういう意味じゃない。ただ、今日は珍しく星が奇麗だから」
「そうかな。いつもどおりあまり見えないけど」
立ち上がって空を見上げる博。
「想像してみろ。この霞んだ空のはるか先には、広大な宇宙が広がってるんだぞ」

里花はエレベーター競技会で博に言われた言葉と重なった。

*この人はいつまで経ってもあのときのままなんだって思ったのかなぁ。

*挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay スタート。
※当局指導により 歌詞削除
「(里花) そうだね」
※当局指導により 歌詞削除
「この記憶、本当に全部消えちゃうの?あなたが未来に帰ったら。」
「消えるらしいよ」
「・・・そう。少し寂しいね」
※当局指導により 歌詞削除
と、40の博に激頭痛!!
「ちょっと・・ねえ、大丈夫?」
「あぁ・・ あぁ・・」
「ちょっと待ってよ!ねえ!」
逃げてゆく40の博。

 「里花!」

ひゃ~!30の博が来てたのね!!

「博さん・・」
※当局指導により 歌詞削除
近づいてくる30の博。 逃げる40の博。
どっちにしようか里花は迷って・・・。

*彩薫る紅茶
 40の博が飲んでいた缶紅茶。30の博が手にしてたのも同じ銘柄!
 そうだよね、同じ人だから好みは同じ!!
 メーカーは、「KIRIN」じゃなくて「MARIN」

この空き缶の銘柄を見て・・30の博は・・。
「誰としゃべってたの?」
「・・・」
「今いったい誰と一緒にいたんだよ!!」
「ごめんなさい。私・・・」

あら~ 40の博を追いかけちゃった!!

「里花!!」
※当局指導により 歌詞削除
いや~~! まだ波乱が・・。 マリコにひっぱたかれるの!?



「10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
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★公式サイトリンク

公式サイト

公式サイトのあらすじ

公式サイトの相関図

スタッフブログ

★スタッフ

作:大森美香
音楽:河野伸

挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay
エンディングテーマ:「Cannonball」 Crystal Kay

制作統括:高橋練

美術:稲葉寿一(1,2,4) 内藤敦子(3)
技術:富樫吉男(1,2,3,4)
音響効果:加藤直正(1,2) 木村充宏(3) 坂本愛(4)
撮影:木村祐一郎(1,2,3,4)
照明:中山鎮雄(1,3,4) 幅信太郎(2)
音声:鈴木幹雄(1,3) 鈴木恒次(2,4)
映像技術:鈴木達也(1) 鈴木恒次(2) 高橋佳宏(3) 古越善之(4)
記録:武田朝子(3,4)
編集:平川正治(1,2,3,4)
美術進行:日下晶博(1,3) 翠川明良(2,4)

演出:片岡敬司(1,2,3,4)

制作・著作:NHK




「10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
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★恒例の配役
 
…Cast……/…役………/…役柄等…………………………………………………
上戸彩    /小野沢里花/ 「王林書房」の小説編集者・10年後の夫と出会う
内野聖陽  /円山博__/ 里花の夫・里花との結婚阻止に10年後からやってくる
劇団ひとり /日高光司_/ 若手恋愛小説家・
木南晴夏  /蜂谷亜美_/ 里花の同僚編集者・同期で友人
染谷将太  /小野沢佑太/ 里花の弟・ロックミュージシャンのプロ志望・フリーター
林丹丹    /飯野マリコ/ 佑太の恋人⇒Vocalのケンジと浮気
中山祐一朗/森松隼人_/ 三田村研究室の研究生・博の大学友人
……………/……………/……………………………………………………………
螢雪次朗  /気のいいウェイター/ 里花が博の誕生会をしたレストラン(4)
JIN       /宮下幹夫_/ 里花の先輩・梓の前担当者・里花に引継ぎ
原田瑠利香/川上はるか/ 濱田梓の長女(2,4)
柴田花恋  /川上あすか/ 濱田梓の次女(2,4)
……………/……………/……………………………………………………………
山田古馬  /博のチーム員/ 宇宙エレベーター競技会・リモコン操作係(4)
石田由紀子/博を呼ぶ学生/ 宇宙エレベーター競技会(クレジットは”由起子”表記)(4)
醍醐直弘  /ケンジ__/ 佑太のバンド仲間・Vocal・モヒカン頭(1,4)
羽染達也  /サトシ__/ 佑太のバンド仲間・クセ毛(1,4)
有馬拓人  /ムッちゃん/ 佑太のバンド仲間・金髪(1,4)
酒田旅人  /ゴロー__/ 佑太のバンド仲間・軽い茶髪(1,4)
小山待子  /ウェイトレス/ 里花が博の誕生会をしたレストラン(4)
……………/……………/……………………………………………………………
渡辺いっけい/川上哲夫_/ 梓の夫・専業主夫
渡辺えり   /濱田梓__/ 里花の憧れの作家・新しく里花が担当
……………/……………/……………………………………………………………
科学考証:青木義男 滝川洋二
福岡ことば指導:中垣浩二(4)
タイトル写真:江森康之
撮影協力:宇宙エレベーター協会
         ガリレオ工房
         日本大学理工学部(3,4)
         墨田区観光協会
……………/……………/……………………………………………………………
芸プロ
R&A
……………/……………/……………………………………………………………
高島礼子  /青山比沙子/ 「王林書房」文芸部副部長・里花の上司
藤竜也    /三田村幸助/ 博の大学恩師・10年後から来た博の相談相手
……………/……………/……………………………………………………………

過去の撮影協力:
 東京海洋大学(1)
 日本科学未来館(2)

……………/……………/……………………………………………………………
 
※出演者の配役確定は、ドラマ公式サイトや、字幕放送の役名、
  下記リンク先の事務所サイト、ブログを参考にしています。
 
【レギュラー】

小野沢里花…上戸彩 オスカー Profile
円山博…内野聖陽 文学座 Profile Official Site

【里花の家族関連】

弟・小野沢佑太…染谷将太 エビス大黒舎 Profile
佑太の彼女・飯野マリコ…林丹丹 オスカー Profile

【三田村研究室関連】

三田村幸助…藤竜也 藤竜也エージェンシー Profile

研究員・森松隼人…中山祐一朗 ゴーチ・ブラザーズ Profile
ゼミ生・有美…松岡恵望子 太田プロダクション Profile
ゼミ生・早苗…本田有花 オスカー Profile

【出版関連】

***王林書房・文芸部***

副部長・青山比沙子…高島礼子 太田プロダクション Profile
蜂谷亜美…木南晴夏 ホリプロ Profile
宮下幹夫…JIN オスカー Profile
峯田…塚原賢二 太田プロダクション Profile

***作家***

濱田梓…渡辺えり シス・カンパニー Profile
梓の夫・川上哲夫…渡辺いっけい イイジマルーム Profile
梓の長女・川上はるか…原田瑠利香 キャロット Profile
梓の次女・川上あすか…柴田花恋 ヒラタオフィス(HIRATA Beans) Profile

日高光司…劇団ひとり 太田プロダクション Profile

***マリコのバンド仲間(1,4話)***

ケンジ…醍醐直弘 巣山プロダクション Profile
サトシ…羽染達也 トライストーン Profile
ムッちゃん…有馬拓人 ストレイドッグ Profile
ゴロー…酒田旅人 ??所属 Blog

【1話ゲスト】

通りがかりの母親…大橋明代 エム・スリー Profile
通りがかりの母親の娘…伊東心愛 キャロット(CAROTTE) Profile

ネットカフェ受付係…竹本彩 ブルーベアハウス Profile Blog

***桜路小学校の生徒(博と夏休み研究で宇宙ウサギの打ち上げ)***

…松島海斗 劇団東俳 Profile
…児玉武 劇団東俳 Profile
…伊川慧 劇団ひまわり Profile
…市川理矩 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…松岡天星 クラージュ・キッズ Profile
…住川京香 劇団東俳 Profile
…吉川日菜子 劇団ひまわり Profile
…市川楓穂梨 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…和田音緒 東宝芸能
…森泉リコ ??所属(子役)
…片桐千里 ??所属(子役)

【2話ゲスト】

書店の客1…小柳友貴美 萩本企画 Profile
書店の客2…中村由起子 エム・スリー Profile

【3話ゲスト】

?…柳東士 エビス大黒舎 Profile
司会者…平手舞 Beehive.inc Profile Blog
運転手…鴻明 藤竜也エージェンシー Profile

【4話ゲスト】

***レストラン***

気のいいウェイター…螢雪次朗 トライベッカ Profile
ウェイトレス…小山待子 ザッコ Profile

***宇宙エレベーター競技会***

博のチーム員…山田古馬 イイジマルーム Profile Blog
博を呼ぶ学生…石田由紀子 太田プロダクション Profile


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★記事リンク

第1話  第2話  第3話  第4話 



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テーマ:2010年 テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ


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NHKドラマ10
10年先も君に恋して 第3回
「恋の骨折り損」
2010年9月14日(火) 22時00分~ NHK総合

10年先も君に恋して・閲覧者カウンター


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★ちょこっと感想

里花が王林書房編集部に出勤すると、亜美の眼帯が取れていた。

*ものもらい
 な~んだ、彼氏のDVじゃなかったのね。

「亜美ちゃん、目、治ったんだ」
「そうなの。でも直ったのは目だけじゃないの。
 あの目医者さん、治った両目で見てみたらすごいタイプだったの!」
「ふーん。そうなんだ」
「もう目も快適だし、ラブモードも全快!
 私は彼に出会いためにものもらいになったんだな~」
「よかったね~。じゃ、何回か通ってどんどん仲良くなって…」
「いや、速攻デートに誘った。」
「えっ?」
「人生5年後10年後どうなってるかわかんないんだよ。
 明日にでも事故で死んじゃうかも」
「そんな、縁起でもない!」
「(比沙子) っていうか、ただ我慢できずに速攻誘っただけでしょ。」
「そうなんです。小野沢には負けられないもの。
 絶対に速攻で彼氏にしてやる!」
「(比沙子) う~!恋愛の暴走って一番迷惑なのよね」
「でも亜美ちゃんも楽しそう」
「えっ?まさか小野沢も?」
「えっ?あ、いや…。その話は今度またゆっくり。デザインなんですけど…」
日高が編集部に突然現れる。
「(日高) 失礼します。」
「日高さん…」
「すいません。突然きてしまって」
「(比沙子) いいえ。ご無沙汰しております。うれしいわ。
 こんなむさくるしいところにいらしていただいて。小野沢、(コーヒーを)。
 はい。どうぞ」
「(日高) ああ、いえ。すぐ帰りますから。」
里花のところに駆け寄ると・・。
「ちょっと、小野沢さんにこれ(花束)を渡そうと思って。」
「えっ?私に?」

*先週の駅で持ってた花束はこれだったのね。
 ちなみに伝言板のあるあの駅は臨海新都心線の国際展示場駅。

「あ、いえ、別にたいした意味はないんです。」
編集部一同が二人に興味津々!
「花屋で秋に向けてベランダ菜園用の長ネギ玉ねぎ白菜の苗を買ってたら
 この花が目に入って。色といい雰囲気といい、小野沢さんにピッタリだなと思って。」
「いいんですか?」
「(比沙子) まあ素敵!なんでもない日にそこに花屋があったからって
 こんな素敵な花束をプレゼントするなんて、さすが恋愛小説家。」
「(亜美) ですよね。こういうなんでもない日のプレゼントって
 女は一番嬉しいんですよ。ね?小野沢。」
「え、あ、フフ・・。ありがとうございます。」
「どういたしまして。あの、この花の名前はですね、マリーゴールドって言うんですよ」
少し離れて立ち話する比沙子と亜美。
「(比沙子) 恋愛の暴走」 「(亜美) (うなずく)」

休憩室。花束を水につける里花。
「私、総務部で花瓶借りてきます。」
「(亜美) 間違いないですね」
「(比沙子) 間違いない。日高さんは小野沢に気がある」
「分かり易すぎますよ。恋愛小説家のくせに玉ねぎだの長ネギだの
 あんな陳腐な言い訳までして」
「でも、私としては、これで小野沢と日高さんが結婚して
 小野沢が将来日高さんの創作意欲を燃やし続けてくれるなら心から応援しないと」
「でも、小野沢には昨日から彼氏が…」
「えっ?あの人と付き合うことにしちゃったの?」
「うん」

三田村研・奥の実験室。
カレンダーを見つめている40の博。
その姿を三田村教授が黙ってみている。

*カレンダー
 2010年9月 1~6日まで×がつけられ、25日に丸がつけられている。

その夜一人でカフェで本を読んでいた里花。

*「孤影の華(7)」
 里花がカフェで読んでた濱田梓の新作
 http://www.nhk.or.jp/drama/10nen/html_10nen_sp_tr03.html

里花の前に40の博が現れる。
「おい、君。おい、里花!」
「博さん?」
振り返ると40の博でガッカリ。
「な~んだ。あなたか」

席に座ると、博はミルクティーをウエイトレスに注文。
「(里花) 色々考えてみたんですけど」
「ん?」
「本当に未来から来たんですか?」
「詳しくは言えないが…。ある装置を使ってね」
「だとしたら、よっぽど私のこと嫌いなんですね」
「ん?」
「だって別れさせたくてわざわざ未来からやってきて、
 別れろなんてすごい執念ですよ。よっぽど未来の私が嫌いなんだな~って」
「まあ、そういう聞かれ方をすると答えにくいが…」
「でも別れさせたくてこんなに毎日しつこく私の前に現れるんでしょ?
 毎日毎日現れて、別れろ別れろって。こっちはすごく迷惑なんですよ。
 こっちはこう、どんどん博さんのこと好きになってるのに。」
「そうだな… 嫌いだ。 恋愛なんか楽しいのは最初だけだ。
 今はもうすっかり君のことが嫌いだよ。だから、別れろ」
「・・・」
「これでいいだろ?」
「・・・ 私だってあなたなんか嫌い。博さんは好きです。
 でもあなたは大嫌い!傲慢で図々しくてオッサンぽくて。」
「君だって10年後にはおばさんだ。」
「見かけの問題じゃないの。心の問題よ!
 どうやったら10年でピュアな心がなくなっちゃうの?」
「ピュアな心?」
「お金持ちになったかもしれない。多少は高そうな服も着てるかもしれない。
 でも宇宙エレベーターは、あなたの夢はどうなったの?
 あの未来のことを楽しく語るあなたはいったいどこに行っちゃったのよ!?
 あなたなんかに会いたくなかった。ガッカリよ。
 あなたが本当に未来の博さんだとしたら、すごくガッカリ!」
「何ていやな女なんだ。出会った頃はこんなにひどい、こっちの話は聞かずに
 一方的にまくし立てるような話し方は一切しなかったじゃないか。
 何で俺の前で猫をかぶった?」
「猫なんかかぶってないわよ!」
「俺はな、結婚するまで君がこんな女だとは、思わなかったんだよ。
 可愛かったんだ。何て可愛いって思ってたのに」
「ああそうですか。可愛くなくて悪かったですね」
「本当だよ。本当に可愛くないよ。
 こんな女だと知ってたら、結婚なんかしなかったんだからさ!」
「私だってあなたがこんな風になるとは思わなかったわよ。
 っていうか、今も思ってない。博さんは絶対にならない!」
「なるよ。絶対にこうなるんだ!」
「(ウエイトレス) ミルクティーお待たせしました。」
「はい。」
「(里花のため息)」
「俺が10年前の彼に直接会えるんだとしたら、まず言いたいね。
 君が本当はどんなに気が強くて、生意気で、頑固で嫌な女かってことをな」
「嫌な女?」
「ちょっと待て。ちょっと飲む。 ハァ・・。
 大体、君は仕事に燃えるはずじゃなかったのか?
 ほらなんだ?日高とかいうやつ。あいつ今が売り時だろ?
 今は恋愛よりも仕事のほうをしっかり…。うん?何だよ?」
「別に・・。こんなところで大声で話しちゃって恥ずかしくなって黙っちゃっただけ」
「そういう顔はやめなさい。眉間にしわを寄せすぎると10年後、
 その縦じわが消えなくて困ることになる。」
「私はただ…」
博に強烈な頭痛!! 苦しみ、のたうち始める。
「どうしたの?」
「うあっ!」
「紅茶に何か入ってた?」
「あぁぁぁ・・」
「私の呪いか?大丈夫?」
友佳に転げ倒れる博。
「ねえ、救急車よぶ?」
「いや、多分…彼が…」
「えっ?」
「いや…俺が…近くに…」
「ちょっと…」
「出る、出る。話の途中で…申し訳ない。」
コートとカバンを持って出て行く博。
「ああ…!」
「大丈夫?」
うめきながら去ってゆく博を見つめてる里花。

フラフラと外に出てきた40の博は道に倒れこんでしまう。
そこに通りかかったのが比沙子。
「大丈夫ですか?ねえ、大丈夫?」
引き起こすと・・
「あっ!あなたは確か… うわ~!」
比沙子にもたれかかる博。

カフェ。怒ってる里花。
「何よ?」
でも前に過去の自分が近づくと吐き気と頭痛がすると言っていたことを思い出した。
「まさか・・・」
里花は辺りを見回すと・・。窓の外でちょうど歩いていた30の博の姿!
博も気配を感じたのか、里花のほうを向き、里花と目が合った。

二人で道を歩き…。
「仕事でこの近くに来る用があって。確か里花さんの会社が近かったから
 電話でもしようかなって思ってたら姿が目に入って。もうビックリしたよ。」
「そうですか。私もビックリしました。」
「やっぱり運命なのかなぁ。…なんてね。フッ、何言ってんだ俺」
立ち止まる里花。
「あぁ・・いえ。私もそう思いたいです。
 私は、大好きな先生の最新刊が出たので早速買って読んでました。
 弟が家でベースの練習をしたいって言うから落ち着かなくて」
「大好きな先生って?」
「これです。」
「へえ~。濱田梓か。読んだことないな。
 本って研究書以外ほとんど読んでないんだよな」
「そうですよね。」
「でもこれからは読むよ。よかったら今度初心者にオススメの本教えてくれる?」
「はい。わかりました。う~ん。何にしようかな?」
と、神保町駅まできていた二人。

*神保町駅、地下道入口にある都営地下鉄のマーク
 
 ※参考:都営地下鉄入り口の謎のオブジェ|エキサイトニュース
 ブラタモリ 第12回 「神田」で、この入り口屋根にあった
 「くるくるシンボル」っていう、青と白の渦巻き縞々が描かれた漏斗状のマークが
 ブラタモ写真館で紹介され、タモリさんと久保田アナが不思議がっていた。
 「(タ)これはわかんなかったんですけど、
  あとで聞いたら都営地下鉄のマークらしいです。
  知ってるひとはほとんどいないと思いますよ」
 「(久)タモリさんが電車のことで知らなかったら、まず知られてない…」
 「(タ)これ、回ってますけど。ドリルで地下を掘るという意味だそうです」
 「(久)もうちょっと何かなかったんですかねぇ」(笑)
 「(タ)地下鉄の工事・・ ドリルで掘ってないんじゃ・・」
 「(久)(笑)もっと大きな・・」
 「(タ)これが見えたらそこに都営地下鉄があるって思うんでしょうかね?」
 「(久)いや、でも地下鉄の入り口のほうが大きいですよ」
 「(タ)大きいでしょ?そうでしょ?それが見えて、これが見えて、
  『ああ、これが都営か』と思ったところで、利用者としては何てことはないよね」
 「(久)駅を使う人は・・ はい。」
 「(タ)都営地下鉄のマークとして普及させようとしたんですけど、まあ失敗ですね」
 「(久)やってしまいましたか」
 「(タ)これいらないと思うんだよね」
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「今度の休みなんだけど、里花さんを紹介したい人がいるんだ。」
「えっ?」
「僕の親友、あと、大学時代にお世話になった教授」
「うれいい。私も会いたいです」
「よかった。じゃ、またね。里花・・さん」
「もう、呼び捨てでいいですよ」
「じゃあ里花さん・・ じゃなくて・・里花。もう、もう敬語は・・」
「はい。あ・・ うん」
「じゃあ」
「フフフ・・ 里花って呼ばれちゃった」
とっても幸せそうな里花。
でも・・
「おい里花!嫌いだ。今はもうすっかり君のことが嫌いだよ。だから、別れろ」
って40の博に呼ばれたことを思い出し… 気分はブルーに。

里花のアパート。
里花の留守に亜美が遊びに来てて佑太にのろけ話をしていた。
「(亜美) 本当にかっこいいんだよ」
「(佑太) どこいらへんが?」
「目よ。」
「(里花) ただいま」
「(亜美) おかえり!遅かったじゃん。
 お姉ちゃんの恋話聞いてあげようと思って待ってたんだよね?」
「全然違うだろ!クソつまんねえ眼医者の話ばっか1時間も聞かせやがって」
「ねえ、この弟いつめでいるの?すごい邪魔」
「そういえばマリコ、連絡もしてこねえなぁ。」
「もう無理だね。終わり」
「うっさいな!」
入り口に立ち、涙を流してる里花。
「(亜美) えっ?どうしたの?」
「どうしたんだよ姉ちゃん?」
「わかんない。わかんないけど、ショックだったの。
 同じ声の同じ顔した人に大嫌いって言われて、すごくショックだったの」
「(亜美) とりあえず座ろう!ね!1回座って、あ~ケーキでも食べて落ち着こう!
 ね?ほら、ほらほら。お、小野沢が好きなさ、
 小山軒のチーズケーキ買ってきたから。ね?」
「あ~そのケーキ大好き…」「でしょう?」
「亜美ちゃんありがとう…」「よかった~」
「大丈夫だよ姉ちゃん!極秘だから詳しくいえねえけど、
 姉ちゃんには姉ちゃんを守ろうとしてる頼もしい人間がいる!」
「(亜美) あんた何言ってんの?」
「男の約束だからいえないけど、でも大丈夫!姉ちゃんの未来は俺たちが守る!」
「何だかよくわかんないけど、佑太ありがとう!」
「(亜美) あはは、ほら、メーク落ちちゃってるじゃん。まず顔洗わなきゃね。
 お風呂お風呂。」
「(佑太) お風呂、了解!」
「(里花) うぅ・・うぅ・・うぅ・・うぅ・・」

 『一体、10年後の私は、あの博さんとどんな日々を送っていたんだろう』

10年後。2020年。里花がリビングで鳴る携帯を取る。

*2020年の里花の携帯電話
 スマートフォンタイプ
 http://www.nhk.or.jp/drama/10nen/html_10nen_sp_tr01.html

「もしもし。今出るところ。ええ。じゃああとで。」
いそいそと出かける36の里花。

バー。40の博は比沙子にワインを勧められる。
「いかが?」
「いえ、やめときます。ここ1ヶ月ほど酒はまったく飲んでないんで。
 悪酔いするといけませんから」
「あ、そう~」
「比沙子さんもあんまり飲み過ぎないほうがいい。数年後には肝臓に来ますよ」
「本当?ねえ、じゃああなた、本当に10年後から?」
「ただの一般論です。」
「話をはぐらかさないで。私真剣なの。
 本当なら、どうしてもあなたに確認したいことがある。
 10年後、私ちゃんと再婚してる?」
「・・・」
「息子は?息子はちゃんと大学に受かってる?」
「・・・」 黙ってワインを一気飲みする40の博。

翌朝。編集部に向う廊下。
「(里花) えっ!?会ったんですか?」
「(比沙子) 素敵な夜だったわ。色んな話をして。」
「色んな話って?」
「夫婦関係についての四方山話よ。
 未来のことも聞いたんだけどね、それは教えてくれなかった。
 小野沢のこともね。未来は知らないほうがいいって。
 ずいぶん飲んだんだけど、まったく酔わずにマジメに語り合って帰ってきたわ」
「なにしてんだろ、あの人」
「彼、きっといい人よ。本当に悩んで悩んでここに来たのよ。
 彼の忠告はちゃんと聞いたほうがいい」
「でも…」
「やり直しが聞くなんていいじゃない。
 私だって17年前の自分にいってやりたいときあるわ。
 アイツと結婚なんかやめときなさいよって。」
「(宮下) 小野沢。濱田先生の旦那様から電話」
「濱田先生の?」

濱田梓の家。
濱田に二人の博とのあらましを説明する里花。旦那の哲夫も同席。
「(哲夫) なるほど。未来から来た夫に、今付き合ってる男と別れろといわれた」
「はい」
「(哲夫) で、その夫と男が同一人物。」
「はい。彼が言うには・・」
未来の彼札が貼られたフクロウの置物と、
私札の貼られたフクロウの置物をくっつけて思案する濱田。
私札の貼られたフクロウの置物を、
今の男札の貼られたフクロウの置物にくっつける里花。
「でもうれしいです。初めて先生のほうから連絡をいただけて
 こんな風にお話も出来て。」
「(哲夫) いやあ、こちらこそ。急に呼び出しちゃって」
「いえいえ」
「(濱田) 背中かいて?」
「えっ?」
三角定規を里花に渡す哲夫。

*それでどうやって?
 哲夫のジェスチャーでやり方がわかっちゃったよ!
 30°側の角で引っ掻くようにするのね。

「しつれいします」
シャーッ、シャーッ・・・
「(濱田) イテテテテ・・。なるほどね~。」
「何か作品のアイデアのヒントにでもなれば…」
「だめね。超スケール小さい。
 未来って言うからさ、もっとこう大きな、大きな世界観を期待してたわけよ。
 だけど何?この話。ただの男女の痴話げんかじゃないの!」
「すいません、お役に立てないず…」
「大体なんなのさ!別れたい理由は」
「えぇ・・ 喧嘩とか、そんな感じの理由じゃないかと思います。
 実はあまり深く聞くと自分が傷つきそうなので、そこまでは詳しくは…」
「だから面白くない女なのよアナタは!」
「すいません」
「せっかく未来が舞台なのに、このスケールの小ささ!
 もういいわ。もう帰って!」
「また参ります。次はもっといいアイデアを…」
「要らない!この程度のアイデアだったらあんたの仲のいい、あの・・
 日高とか言う面白くもクソもないあの若手ライターにあげちゃえばいいじゃないの」
「・・・」カチンときた里花。
「(濱田) てっちゃん、クッキー」
「(哲夫) いや、そう言わずに。もうちょっと話を…」
「待ってください濱田先生!私は確かに面白くない女かもしれません。
 恋愛が苦手なのも認めます。でも日高さんは面白い作家です。」
「ふっふ~ん。芥山賞選考委員の私に意見を言う気?」
「日高さんはいい作家さんです。芥山賞に落選したときに先生がおっしゃったように
 構成面に難はあります。でもそれは心で書いているからで…」
「ふん!心だけで小説が書けるんだったらね、
 小学生の作文のほうがよっぽどレベルが高いわよ!」
「いえ、5年後10年後、小学生が少しだけ大人になって日高さんの本を読んだとき
 皆が恋に夢をもてると思うんです。大人になって辛いけど悪くないなって。
 そう思える本が書ける人だと思うんです。
 私が濱田先生の本に勇気をもらったように。」
「一緒にしないでよ!そんなヒヨッ子と!」
「一緒とは言いません。でも日高さんは面白くもクソもない作家じゃない!
 私はそこだけは絶対に引けません。」
里花を感心そうに見ている哲夫。むかついて原稿に向う濱田。
「(濱田) 二度と来るな。」
里花のカバンを差し出す哲夫。
里花・・・ガッカリ。

台所。
「(哲夫) 驚きました。小野沢さんが小さな体で
 そんなに大きな情熱を持っていたとは。」
「でも、二度と来るなって…」
「いいから。全然気にしなくていいから。座って」
「どうも…。でも完全に嫌われてしまいました。
 来年にはわが社でも1冊と思っておりましたのに。」
「梓ちゃんは、プロ意識が高いっていうのかな?
 だから、自分にも編集者さんにもすごく厳しくて。」
「だからあんなにすばらしい作品が作れるんですね」
「そう。本当に嫌いな人間とは口も利かない。
 時間の無駄だからね。とことん無視をするんだ。」
「無視?」
「だからきっと大丈夫だよ。小野沢さんも。
 フフッ。あんなに楽しそうに言い合いして。」
「あれって楽しそうだったんですか?」
「怒るってことは、好きってことなんだよ。」
「!」
「恋愛と一緒ですよ」
微笑む里花。

*なるほどね。里花は40の博の見方がちょっと変わるかな?

里花は濱田の家をあとにする。

三田村研究室に、里花は30の博に連れられてやってきた。
「こちらが里花さん。」
「初めまして。小野沢と申します」
「(森松) うわ~ なんだよ。こんなに若くて可愛い子なのかよ。」
「いいえ。顔つきに威厳がないだけで…」
「(森松) そういうんじゃなくて。お前!うまくやりやがって!」
「な、なんだよ。やめろよ」
「(三田村) そうか。あなたが里の花さん」
「はい。里花です」
「奇麗な名前だ」
「ありがとうございます」
「なるほど。・・ なるほど。」
「(里花) ??」
「(森松) じゃあさ、せっかくだから皆で飯でも行こうよ!」
「ああ、それが、里花は夜から仕事なんだ。」
「すみません。どうしても外せない仕事で」
「(森松) 残念」
「でも今度の競技会には来てくれるんだよ」
「(森松) 宇宙エレベーターの競技会?女の子行っても、きっとつまんないよ」
「そうなんですか?私、今からすごく楽しみで」
「(森松) えへへ。変わってるね~」
「これ、何の機械なんですか?」 (実験装置を指す)
「(森松) えっ?これ?あのね、これは製膜装置って言ってね…」
「せいまくそうち?」
里花に説明する森松。
1人になった博に話す三田村。
「(三田村) あんないい子をどうして…?」
「(博) えっ? はい?」
「(三田村) 大事にしたまえ。彼女を」
里花は興味深々で装置の説明を受けている。
「(博) はい。もちろんそのつもりです。」
「つもりくらいじゃダメ。絶対にこの縁を大事にしなさい!」
「・・・」
「君たちの未来はこれからなんだからね」
「はい。大事にします。そのつもりです。」
「10年後も、20年後も、その気持ちを忘れるな!」
「???」 キョトンとしてる30の博。

研究室から帰ってゆく博と里花を見送っている三田村教授。
二人の姿が見えなくなると・・。教授は腕組みをしてうつむく。
その目線の先に、妻の写真。手に取り、じっと見つめる。

奥の実験室。博がカレンダーを見つめている。
やってきた三田村は、
「(三田村) まあ、諦めたらどうですか?」
「教授」
「10歳若い君には私が念を押しておいた。」
「何て言ってましたか?僕は」
「大事にしますとか言ってたよ。」
「・・ったく暢気な野郎だ」
「ハッハハ。いいね。若いってのは先があってさ。
 正直に答えて欲しいんだ。
 10年後、僕はもうこの世にいないんだろ?」
「・・・・」
答えない博が答えだった。
タイムマシン原理装置の前に行く三田村。
「(三田村) まあいいか。未来なんて知らなくても、いつかは誰もが死ぬ。」
「・・・」
「フフフっ。今日も頑張るよ!」
博の肩を叩いて立ち去る三田村。
装置の傍らには三田村教授夫婦の笑ってる写真。
それを手にした博は、装置に目をやりその光を見つめる・・。

*30の博が研究室にきてたとき、40の博は遠くに避難していたのかしら~

通り。電話ボックスから佑太と電話してる40の博。
「(佑太) 今日の姉ちゃんの行動だけど、夕方までは彼氏とデート。
 そのあとは仕事。ニッタカとかいう作家のトークショーだって。」
「ああ、日高か。それで場所は?」
「ちょっとまって、メモしたから。ええと…」
「なあ、何故電話で話さなきゃいけないんだ?姿が見えてるのに」
電話ボックス上の歩道橋に佑太はいた。
「(佑太) こっち見んなよ!」
「まあいいけど。」
「そうだ。サイン決めようか?悪い奴らに会話とか読み取られないように」
「いいよそんなの」
「じゃあ、これが任務開始のポーズ。 (走りだす人のポーズ)
 これが任務完了のポーズ。 (敬礼のポーズ)」

*わははは!! 佑太~~ アンタ、ほんまもんのアホウや!
 染谷将太くん、「熱海の捜査官」よりこっちのほうが楽しそうだな!

「わかった。もういいもういい。な?もういいから。場所はどうなんだ?」
「ラピスト銀座の5階ホールだって」
「はい、了解。」
「姉ちゃんさ、ラブラブなくせに急に泣きだしたりして。やっぱちょっと変なんだ。
 姉ちゃんには幸せになって欲しいんだよ。
 うち親いなかったからさ。ばあちゃん育ててくれたけど、
 姉ちゃんは姉ちゃんだけど。母さんみたいなもんだから。」
「そうか。分かった。ありがとう」
電話を切った博は、ボックスを出て歩道橋の上の佑太を見上げる。
敬礼する佑太!
しかたなく、走り出すポーズをとる博。
通行人から冷たい視線・・。

*内野さん!よかったっす!

ラピスト銀座。1階エントランスホール。
日高の「僕にふりそそぐ君の雨」サイン会のトークショー。
観客を前にした壇上に日高と司会者。

*司会者役は平手舞さん。
 (1979年12月30日生 愛知県出身 ビーハイヴ所属)
 「華麗なるスパイ」(日テレ・2009夏)では、京介(長瀬智也くん)を監視するため
 定食屋「深川・安楽亭」でアルバイトしていた秘密諜報部員のアンヌ役でした。
 Profile Blog

「(日高) 僕が思うに、人生のいろんなことのなかで
 一番どうにもならないのが恋愛です。恋愛ほど理不尽なものはない。
 勉強にしろ仕事にしろ、思うようになるとまではいかなくても、
 多少は努力は実ります。」
40の博が会場に現れ、女性スタッフが配るチョコをもらっている。

*チョコレート「Je t' aime」
 日高のトークショーイベントのスポンサー。ハートの中に「J」の文字がロゴ。

「(日高) 学べば学はつくし、働けば金は入る。けどこう・・恋愛って言うのは・・・」
「(司会者) 思うようにはならない?」
「そう。真剣になれば真剣になるほど、感情が乱れて、こじれて…
 どんどん、コントロールがきかなくなる。」
会場で「僕にふりそそぐ君の雨」サイン本の準備をしてる里花を見ている日高。
司会者も、観客も、博も、日高の目線の先を見る。
「(日高) 努力も、献身も、恋愛においては何の足しにもならない。」
日高の目線に気づく里花。
「(日高) でもだからこそ、恋は奇跡で、尊いんだと思います」
一度目線を外し、また日高を見ると笑顔で小さく頷く里花。
面白くなさそうに見ている40の博。
「(司会者) 日高さん。貴重なお話ありがとうございました。」
観客から拍手。
「日高さ~ん!」「こっち向いて~!」 女性から人気であります。

*日高の妙な様子を見て、司会者はここでトークを切ったな!(笑)

里花は観客を挟んだ向こう側に40の博を発見。
博は女性スタッフのカゴにチョコを返す。

地下駐車場。40の博を追ってきた里花。
「こんなところまで来てたんですか?」
「仕事はどうした?」
「今、他社のインタビュー中で、すぐにもどりますけど」
「今日はもう帰るよ。仕事の邪魔をする気はない」
「あの・・」
話しかけようと通路に出た里花は、向ってきたトラックにはねられそうに!
「危ない!!」
博が里花に飛び込んで、間一髪セーフ!!

*トラックのナンバーは、「わ」ナンバー
 ってことは、撮影に使うんで、レンタカーしたってことですかね。

運転手があわてて降りて、通路の端に抱き合って転がってる二人に駆け寄る。

*運転手役は鴻明さん。
 (1966年5月30日生 藤竜也エージェンシー所属)
 三田村教授役の藤竜也さんの事務所で唯一の所属俳優のようです。
 朝ドラ「風のハルカ」で、ゆふいん観光組合職員・熊田久史役だったのね。
 このときは木南晴夏ちゃんも渡辺いっけいさんも一緒かぁ・・。

「(運転手) 大丈夫ですか!」
「(里花) あ、すいません。ちょっと大丈夫?」
「(博) 大丈夫じゃないだろ!君が危ないことするから!」
「ごめんなさい。すいません。」
「(博) ご心配なく。持病の腰痛にきただけで・・」
「(運転手) あ、そうですか?気をつけてくださいよ、もう」
いつのまにか野次馬が・・。
「(里花) すいません。大丈夫です。ご心配おかけました。」

近くのベンチに博を腰掛けさせる里花。
「(里花) あ~びっくりした。もうごめんなさい。車がきてるの全然気づかなくて」
「(博) そういう女なんだよ君は。ちょっと仕事が出来そうな顔しちゃって
 片付けはヘタクソだし、いつも注意不十分だし」
「すいません。でも、ありがとう」
里花は手帳から絆創膏をだし・・
「別に助けることもなかったな」
「えっ?」
「俺は少なくとも君が36歳までは生きるのを知ってるし」
「そう?わかんないわよ。運命は変わるかも」
絆創膏を怪我した博の手に貼る里花。
「呼び止めたのは、この間少し言い過ぎたと思って。
 思わず大嫌いとか、ガッカリとか、ピュアな心が全くないとか言って…」
「全くないとはまだ言われてない」

*そうだったっけ・・・。あ、確かに「全くない」とは言ってないね。
 「見かけの問題じゃないの。心の問題よ!
  どうやったら10年でピュアな心がなくなっちゃうの?」
 「ピュアな心?」
 「お金持ちになったかもしれない。多少は高そうな服も着てるかもしれない。
  でも宇宙エレベーターは、あなたの夢はどうなったの?
  あの未来のことを楽しく語るあなたはいったいどこに行っちゃったのよ!?
  あなたなんかに会いたくなかった。ガッカリよ。
  あなたが本当に未来の博さんだとしたら、すごくガッカリ!」

「(里花) 男の人とあんなに言い合ったの、あなたが初めてです。」
「未来ではしょっちゅう言い合いだったよ。俺が黙るまで君が俺を攻め続けるんだ」
「よく分からないけど、怒りたくて怒ってるわけじゃないの。
 ただ、伝わらないから。気持ちが。」
「気持ち?何だよそれ、君の気持ちって?」
「私の気持ち? 私はただ、普通に恋がしたいだけなんです。
 あなたは私のこと大嫌いって言うけど、今の博さんは好きって言ってくれるし。
 好きとはハッキリ言われてないけど、うまくいってるし…。私も好きだし。
 だから、未来からわざわざ来てくれたかもしれないけど、
 諦めて未来に帰ってください。」
「好き・・・?」
「はい。すご~く」
「・・・・ このまま帰れるか・・。問題は何にも解決してない。」
立ち去る博。
「あ、ねえ! 私のこと助けてくれたってことは、私のこと大嫌いだけど
 死んで欲しくなかったってことだよね?」
「愛してるよ。」
「!」
「・・・ 愛してた」
「・・・」
「だから、これ以上、憎みたくないんだ。」
「・・・憎む?」

 『10年後、憎まれることになってるなんて…。
  未来の私は、一体どうなってしまってるんだろう』

10年後。ホテルのロビーで里花が待ち合わせていたのは、
里花の誕生日に花束を持って現れた10年後の日高だった。
嬉しそうに日高のあとをついてゆく36の里花・・。

*ひょえ~!里花は浮気してたんのか?

現在の里花は景色のいい丘で、手作り弁当で博とデート。
「う~ん。うま~い!料理も上手いんだね」
「ううん。外出先は博さんの会社の近くだなと思って。
 朝、あわててつくったから有り合わせなんだけど。」
「これ、魚肉ソーセージのいためたやつ。これ好きなんだな~」
「そんなんでごめんね。あ、そうだ。明日の競技会はもっと張り切って
 豪華なお弁当作っていこうっと。」
「えっ?明日も作ってくれるの?」
「うん!だってこんなにおいしそうに食べてくれたら嬉しいし。」
「やった~!」
博を見つめ、表情が曇る里花。
「ねえ。」
「うん?」
「私の子と好き?」
むせる博。
「えっ?」
「あっ、ゴメン。ごめんなさい。こういうこと言う女って嫌われるのに。
 小説でも漫画でもこういうこという女って、痛い女キャラっていうか…」
「す・・・好き」
「・・・」
「好きだよ。もちろん。なんか、いまさら照れるけど。」
暗い表情の里花。
「えっ?何?どうしたの?」
「私、実は割りと気が強いの」
「・・・」
「生意気なとこあるし。頑固だし。
 しゃべり出すと止まらないし。
 片づけだって下手だし。
 不注意で…。」
「・・・」
「ウエストだって、こんな服ばっかり着てるからわかんないだろうけど。
 あなたが思ってるより太いし。
 今はいいとこばっかり見てくれてるけど、そのうち振られるんじゃないかって。」
「・・・僕も、実は、今日も靴下に穴が開いてる。
 捨て忘れて、また普通に選択してまた履いちゃうんだ。
 友達にはちょっとせっかちって言われるし。研究バカとも言われるし。
 気が弱いから、八方美人なところもある。
 いつかお互いにそういう面は見えてくるよ。
 でも僕は、それで里花のことを嫌いになったりしない。
 ウエストだってあんまり細いより太いほうが好きだし」

*挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay スタート。
※当局に指導により 歌詞削除
「ありがとう。」

博はたどたどしく里花に寄り添い肩を抱くと里花は頭を博の胸に乗せる。
博も里花の頭に頬を乗せて・・。

駅の伝言板に、佑太が書き込みをしている。傍らにマリコ。

 『未来刑事さんへ
  マリコ(←オレのカノジョ)
  と、仲直りしました!
  やった~ ^o^ 』

「(マリコ) なにやってんの!行くよ!」
「(佑太) ちょっ・・・」
ひっぱられてゆく佑太。

そこに通りかかったのが濱田の夫・哲夫。
妻の分と買った2枚の切符を口にくわえながら伝言板に気づき・・。
「うん?未来刑事?何なんだ?この変な伝言は」
飲み物を買ってきた濱田が合流。
「てっちゃん!冷たいよ。こっちでいいよね?」
「ありがとう。ねえ」
「うん? 未来刑事? いいわね。
 カール・ヘルベルト・シェールみたいな世界観。
 この世界が荒廃した後の、その後の世界からの訪問者」
「うん、なかなか面白いよ!」
「そうよ。私が欲しいのはこの世界観よ!このスケール!
 あ・・ダメだ・・発想が・・」
頭を抱えてしゃがみこむ濱田。
「ちょっと待って梓ちゃん」
手帳を取り出し、濱田の発想を書き留める哲夫。

*なるほどね。哲夫がいつも手帳をもっていたのはこういうことね。

*このときの濱田の発想
 「そのカエルね。そのなんかね、全部双子なの。双子のカエルたちが・・」
 どんな話になるんだよ~~っ

神田。東京堂書店前ではちあわせた里花と40の博。
「(里花) また?」
「その顔はやめなさい。ほらほらしわがしわが…」
「今日はあなたの相手してる時間はないの。
 明日キッチリ休むためにも今日は頑張らないと。」
「そんなにアイツと仲良くされたら、オレが近づけないじゃないか」
「あっ。でも、今度私とあなたが10年後、どうしてダメになったのか
 ちゃんと話を聞かせてほしい。あなたが未来に帰っちゃう前に。」
「また、聞かなきゃよかったって言うかもしれないぞ」
「どうしても知っておきたいの。せっかく会えたから。」
「・・・」
颯爽と立ち去る里花。
※当局に指導により 歌詞削除
 エンディングまでずっと続きます。

エレベーターのチェックを仲間としている仕事中の30の博。
工具箱の中には、犬のストラップがついた携帯電話。
手に取り、その犬を見つめ・・。

*里花が「こんにちは」と声をかける、通りですれ違った男。
 会社の同僚なのか?
 彼を気にするのは、クレジットに名前がでてきた
 柳東士さんが、ここまで台詞のある役の人で見つからないからだ。
 もしかすると、柳東士さんはこの男なのか、
 それとも博とエレベーターのチェックしてた会社の同僚なのか、
 次回のクレジットに名前あれば確認できると思う。 期待したい。


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★スタッフ

作:大森美香
音楽:河野伸

挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay
エンディングテーマ:「Cannonball」 Crystal Kay

制作統括:高橋練

美術:稲葉寿一(1,2) 内藤敦子(3)
技術:富樫吉男(1,2,3)
音響効果:加藤直正(1,2) 木村充宏(3)
撮影:木村祐一郎(1,2,3)
照明:中山鎮雄(1,3) 幅信太郎(2)
音声:鈴木幹雄(1,3) 鈴木恒次(2)
映像技術:鈴木達也(1) 鈴木恒次(2) 高橋佳宏(3)
記録:武田朝子(3)
編集:平川正治(1,2,3)
美術進行:日下晶博(1,3) 翠川明良(2)

演出:片岡敬司(1,2,3)

制作・著作:NHK


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★恒例の配役
 
…Cast……/…役………/…役柄等…………………………………………………
上戸彩    /小野沢里花/ 「王林書房」の小説編集者・10年後の夫と出会う
内野聖陽  /円山博__/ 里花の夫・里花との結婚阻止に10年後からやってくる
劇団ひとり /日高光司_/ 若手恋愛小説家・
木南晴夏  /蜂谷亜美_/ 里花の同僚編集者・同期で友人
染谷将太  /小野沢佑太/ 里花の弟・ロックミュージシャンのプロ志望・フリーター
林丹丹    /飯野マリコ/ 佑太の恋人⇒Vocalのケンジと浮気
中山祐一朗/森松隼人_/ 三田村研究室の研究生・博の大学友人
……………/……………/……………………………………………………………
JIN       /宮下幹夫_/ 里花の先輩・梓の前担当者・里花に引継ぎ
柳東士    /?____/ 最後に里花が挨拶した同僚?・博のEV会社同僚?(3)
平手舞    /司会者__/ 日高のサイン会イベントの司会(3)
鴻明      /運転手__/ 駐車場で里花を轢きそうになったトラックの運ちゃん(3)
……………/……………/……………………………………………………………
渡辺いっけい/川上哲夫_/ 梓の夫・専業主夫
渡辺えり   /濱田梓__/ 里花の憧れの作家・新しく里花が担当
……………/……………/……………………………………………………………
科学考証:青木義男 滝川洋二
タイトル写真:江森康之
撮影協力:宇宙エレベーター協会
         ガリレオ工房
         日本大学理工学部(3)
         墨田区観光協会
……………/……………/……………………………………………………………
芸プロ
……………/……………/……………………………………………………………
高島礼子  /青山比沙子/ 「王林書房」文芸部副部長・里花の上司
藤竜也    /三田村幸助/ 博の大学恩師・10年後から来た博の相談相手
……………/……………/……………………………………………………………

過去の撮影協力:
 東京海洋大学(1)
 日本科学未来館(2)

……………/……………/……………………………………………………………
 
※出演者の配役確定は、ドラマ公式サイトや、字幕放送の役名、
  下記リンク先の事務所サイト、ブログを参考にしています。
 
【レギュラー】

小野沢里花…上戸彩 オスカー Profile
円山博…内野聖陽 文学座 Profile Official Site

【里花の家族関連】

弟・小野沢佑太…染谷将太 エビス大黒舎 Profile
佑太の彼女・飯野マリコ…林丹丹 オスカー Profile

【三田村研究室関連】

三田村幸助…藤竜也 藤竜也エージェンシー Profile

研究員・森松隼人…中山祐一朗 ゴーチ・ブラザーズ Profile
ゼミ生・有美…松岡恵望子 太田プロダクション Profile
ゼミ生・早苗…本田有花 オスカー Profile

【出版関連】

***王林書房・文芸部***

副部長・青山比沙子…高島礼子 太田プロダクション Profile
蜂谷亜美…木南晴夏 ホリプロ Profile
宮下幹夫…JIN オスカー Profile
峯田…塚原賢二 太田プロダクション Profile

***作家***

濱田梓…渡辺えり シス・カンパニー Profile
梓の夫・川上哲夫…渡辺いっけい イイジマルーム Profile
梓の長女・川上はるか…原田瑠利香 キャロット Profile
梓の次女・川上あすか…柴田花恋 ヒラタオフィス(HIRATA Beans) Profile

日高光司…劇団ひとり 太田プロダクション Profile

【1話ゲスト】

通りがかりの母親…大橋明代 エム・スリー Profile
通りがかりの母親の娘…伊東心愛 キャロット(CAROTTE) Profile

ネットカフェ受付係…竹本彩 ブルーベアハウス Profile Blog

***マリコのバンド仲間***

バンドマン・ケンジ…醍醐直弘 巣山プロダクション Profile
バンドマン…羽柴達也 ??所属
バンドマン…有馬拓人 ストレイドッグ Profile
バンドマン…酒田旅人 ??所属 Blog

***桜路小学校の生徒(博と夏休み研究で宇宙ウサギの打ち上げ)***

…松島海斗 劇団東俳 Profile
…児玉武 劇団東俳 Profile
…伊川慧 劇団ひまわり Profile
…市川理矩 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…松岡天星 クラージュ・キッズ Profile
…住川京香 劇団東俳 Profile
…吉川日菜子 劇団ひまわり Profile
…市川楓穂梨 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…和田音緒 東宝芸能
…森泉リコ ??所属(子役)
…片桐千里 ??所属(子役)

【2話ゲスト】

書店の客1…小柳友貴美 萩本企画 Profile
書店の客2…中村由起子 エム・スリー Profile

【3話ゲスト】

?…柳東士 エビス大黒舎 Profile
司会者…平手舞 Beehive.inc Profile Blog
運転手…鴻明 藤竜也エージェンシー Profile


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★記事リンク

第1話  第2話  第3話 

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テーマ:2010年 テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ


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NHKドラマ10
10年先も君に恋して 第2回
「運命の恋なんて」
2010年9月7日(火) 22時00分~ NHK総合

10年先も君に恋して・閲覧者カウンター


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★ちょこっと感想

第一回って、5分拡大だったのね。NHKにしては珍しいことかも。。

40歳の博は三田村教授にいきさつを話す。
里花と出会って1年後に結婚し、その2年後夫婦関係にほころびが出来、
10年後に結婚生活が破綻したから、
彼女と自分自身のためにも人生をやり直そうと過去に来たと。
博はこれから28日のあいだに二人の関係が上手くいかないように努力するという。
28日・・位置確定に月の引力を使ったことに感心する教授。
そして嬉しそうに博の脈を取るのだった。
「すばらしい、実にすばらしい。なんか君はしゃべるのが上手になりましたね」

30歳の博とのデートで恋心が芽生えた里花は、
若手恋愛小説家・日高の作品も順調に上がり、作品を読むと、
ラストのくだりに「恋愛っていいものだなぁって」と涙ぐむ。
そして日高の新境地で傑作だと絶賛。手ごたえのあった日高も嬉しそうだ。
「恋愛は辛く苦しいけどかけがえのない一瞬がどんなものにも変えがたい
強い力がある」このことを語る主人公・高夫の強さが神々しくさえあり・・と。
また里花は感激の涙。日高は、勘違いして・・・。
「小野沢さんが担当してくれたから、支えてくれたからこそ
 僕はこの小説がかけたんです。今までもずっと小野沢さんに感謝してる」と。
「そんな、光栄です。あ、そうだ。今日は日曜日だから帰りに本屋さんよって
 この間の新刊の売れ行きチェックしてきますね」
「いや、あのよろしかったら食事でも」 「えっ?」
「実は小野沢さんと食事したいなって先日から思っていて」
「はい。もちろんです。この本が校了したら是非ってデスクとも話してたんです」
「えっ?」
「こんなにすばらしい本を頂戴して、何が食べたいですか?」
「そうだな…。」
デートに誘った日高は、あえなく撃沈なのでした。

放射線管理区域のシールが貼ってある三田村教授の別の研究施設に
40歳の博はかくまわれていた。
「しばらく他の人には会わないほうがいいでしょ。未来から来たなんで言ったら
 どういうことになるか。」 「すいません。でも、お会いできてよかった」
と、博は教授の手を強く握る。
「お元気そうで何よりです。大学も懐かしかった。」
「あなた、ここに泊まりなさい。」「えっ?」
「狭いけれども簡易シャワーもあるんだ。
 生徒諸君や隼人君にはばれないほうがいいな」
「しかしそんなご迷惑を」
「し~~! ビッグサプライズを披露します。」
奥の部屋にはやがてタイムマシンになるであろう原理装置が・・。
「これは、もしかして」
「のぞいてみてください。」とサングラスを渡す教授。
光ってる真空チャンバーの窓から中をのぞくと…。
「先週時空を超えて量子情報を送ることに成功したんだ。
 しかしこれはまだちょっと不安定でね。
 1ナノメートルよりももっと小さなものしか送ることが出来ない。
 しかし、この研究を続けていれば、近い将来必ず
 量子テレポーテーションによるタイムとラベルも
 なんて考えていたら、あなたが現れた。
 だから僕こそ君にあえて嬉しいんだよ。
 ヘヘヘ!でもね、そういう目的だったとはなぁ。」

日高と別れて社に戻る途中の里花は、
博との遊園地デートを思い出すと、「恋かぁ」と思い出し笑い。

そして書店に立ち寄り7階に行こうとエレベーターに乗ったら、
40歳の博も乗り込んできた。
「ちょっと。何なんですか?二度と現れないでって言ったじゃないですか。」
「言ったからなんだ。ここまで来たんだぞ。
 僕は僕の目的を果たすまで何度でも現れてやる。」
そしてエレベーターの階数ボタンをランダムに押し始める。
「何してるのよ!やめてよ!」
「ああ、やめたよ。これは30秒停止のこのエレベーターの裏技だ。これでよしと」

*さすが~ エレベーター会社のエンジニア。エレベーター止めちゃった。

インターホンで呼びかけようとする里花。
「もしもし?もしも~し!
 信じられない。なんてしつこいストーカー。もしもし!」
「僕がそんなことをする男に見えるか?
 言っておくが僕は今は女性にもててるんだぞ。」

*はは~ん。冷え切った夫婦関係で、他の女に手を出してるのか?

「どうでもいい、そんなプチ自慢」
「いや、申し訳ない。」
「もしも~し!」
「ひとまず聞いて欲しいんだ。僕の頼みというのは実は…」
「だからバスには乗らなかったじゃないですか。」
「いや、バスはどうでもいいんだ。その、僕は知ってるんだ。
 君があの日、偶然にも、何と言うか… なかなかな、いい男と出会ったことを。
 その男は理系のハンサムで清潔で知的で、
 もしかすると今日は初デートで遊園地へいって。」
「なんでそのことを?やっぱりつけてきたんだ!」
「いや、つけてはいない。しかしもう忘れて欲しい」
「??」
「その男は… 君の運命の男じゃない。」
「なんなんですか?いきなり」
「いいや聞いてくれ。彼を選んじゃいけないんだ。」
「・・・」
「そりゃ始は運命だと思って付き合って結婚して、楽しいこともあるかもしれない」
「結婚?結婚なんてそんな・・・(ニンマリ)」
「でも幸せなのは一瞬だ。誓ってもいい。
 10年後には君たちの夫婦関係は冷え切っている」
「10年後?」
「そう。そして君は後悔するんだ。
 私の人生はこんなはずじゃなかった。何故この男を選んでしまったのだろうって。」
エレベーターが動く。
「君の運命の男は彼ではない。だから…」
「だから自分が運命の相手だとでも言いたいんですか?」
「えっ?俺?いや、だからそうじゃなくて…」
「いいですか?よく聞いて下さい。
 私が世界で一番嫌いなのはね、髭面の昼間からサングラスかけてる
 ずうずうしい中年のオッサンよ!」
「オッサン?」
7階に到着。ドアが開く。
「私の人生は私が決めます。二度と私に付きまとわないで!」

先に降りて、カッカッと歩き出す里花。
「信じられない。なんで知らない人にあんなこと言われなくちゃいけないの!」
かなりご立腹の里花を、まだ執拗に追ってくる博。
「おい!ちょっと。待ってくれ。おい!待ってくれ里花!」
「里花?」
「頼む里花!俺のことはもう忘れてくれ!
 俺のことをこれ以上好きにならないでほしいんだ!」
周りの客は何事かと二人に注目。
「ふざけないでよ!いつ私があなたなんか…」
「あ、間違えた。申し訳ない。
 彼だ。彼のことだ。彼のことはもう忘れてくれ」
「もう!あったまにきた!誰に訴えればいいの。警察?弁護士?」
携帯を出して通報しようとする里花。博はその手を掴んで・・
「わかったよ!まどろっこしいことはやめて、正直に言おう。
 俺は、10年後の未来から来た。」
「・・・はぁ?」
帽子とおサングラスを取り、里花をじっと見据える博。
「俺は10年後の君の夫だ。10年後の円山博なんだよ」
「・・・・」言葉のない里花

*あらあら~~ ここでばらしちゃうんだ。

「10年後、俺たちの結婚生活は破綻してる。
 だから俺たちは最初から付き合わないほうがいい。」
「待って。あなた一体なにを言ってるの?」
「次のデートの日、俺はきっと奇妙な…
 パンダのような熊のような変なTシャツを着てくるだろう。
 会ったら是非、君から別れを告げて欲しい。」
「意味が分からない。」
「用件はそれだけだ。何度も引き止めて悪かった。失礼」
「ちょっと待ってよ。ねえ、ちょっと!」
「俺を追わないでくれ。君が俺を好きになってくれて嬉しいよ。
 でも俺たちはもうだめなんだ。」
「ちょっと、ちょっと待ちなさいよ!ねえ、ちょっと!」
「かわいそうに」と書店の客2(中村由起子さん)
「ひどい男ね」と書店の客1(小柳友貴美さん)
「あ、いえ、違うんです。何で私がこんな目に・・」
書店の客たちから好奇の視線が集まる里花。
そのあいだに博は悠然と立ち去ってしまった。

*書店の客
・「かわいそうに」の中村由起子さん(エムスリー所属)。
 朝ドラ「瞳」で、瞳からダンスを習う老人クラブの1人・大西貞子役が
 私にとって初でした。そのすぐあとに「七瀬ふたたび 1話」で
 七瀬の乗るる電車で「あらあら、がけ崩れ」っていう乗客Bでした。
 http://www3.ocn.ne.jp/~mthree/Profile-60.html
・「ひどい男ね」の小柳友貴美さん(萩本欽ちゃんの事務所)
 先日の「逃亡弁護士 第5話」で
 捏造退去和解書での「ヨシダハイツ」追出されそうになった住人や、
 「崖っぷちのエリー 第5話」で
 有名作家の大河内先生の家政婦役で見たばかり。
 このお年なので、「任侠ヘルパー」にも漏れなくご出演です。 
 http://www.hagimoto-kikaku.co.jp/kingeki/profile/koyanagi_yukimi/index.html

作家・濱田梓のところに来ていた里花。
しかし、相変わらず濱田の里花への態度は冷たい。
「私ね、あなたの仕事を請ける気ないのよ。」
「はい、でもそこをなんとか」
「でも作家としてではなく女としてひとつだけ言いたい。
 男の失敗はね、たくさんしたほうがいい。 私もした。
 そうねぇ。悪い男も危険な男も色々あった。 傷ついて傷つけて。
 疲れ果てた末に、てっちゃんに行き着いた。」
「てっちゃん? ああ、旦那様」
「だから、そういうこと。話は以上。帰って」
「確かに、私は男性の失敗が多いと思います。
 大学時代に付き合った最初の恋人には5またをかけられてましたし。
 次に付き合った彼はパチンコで借金をした挙句、私の通帳を持って蒸発しました。
 3人目は電車で痴漢行為をしてつかまって。
 つい最近は未来から来た夫だと名乗る男からすトーキングされていて…」

これに濱田がくいついた!!

「うん?それ、ちょっと面白い」
「えっ?」
「その男、何年後の未来から来たって言ってた?」
「えーと、たしか10年後って言ってた気がします。
 でもあまりにもしつこくて怪しいので今度こそ現れたら警察に通報しようと…」
「なんで警察になんか言うのよ!!」
「ぁ・・・」
「面白くない女ね!」
「すいません・・」
「今度その男に会ったら、ちゃんと話を聞きなさい。そして私に報告するのよ」
「じゃあまた来てもよろしいんですか?」
「・・・」
「ありがとうございます。がんばります」

ずっと正座してた里花は、しびれた足を引きずりながら濱田邸の居間にたどりつく。
そこには濱田の娘が二人。クッキーを食べながら里花に冷ややかな目線・・。

*濱田梓の長女・川上はるか役の原田瑠利香ちゃん
 この子はお初だわ。
 (2000年12月生まれ キャロット所属)
 www.carotte-t.com/haradarurika.html
 公式プロフィールには、
 「NHK教育 道徳ドラマ 時々迷々「私は歌手になりたい」主人公 新田セリ役」
 あああ~~~~。そうなんだ。
 放送内容「わたしは歌手になりたい」|NHK

*濱田梓の次女・川上あすか役の柴田花恋ちゃん
 この子、前にも調べたことがあるぞ。
 「斉藤さん」(日テレ・2008)の園児の1人だ。(役名なし)
 「MW-ムゥ-第0章 悪魔のゲーム」(日テレ・2009)では、
 山内敏一(小市慢太郎さん)の帰宅を迎える娘役だったぞ。
 大きくなりましたなぁ~~
 (2002年4月生まれ 斉藤さんのころからずっとヒラタオフィス所属)
 www.hirata-office.jp/talent_profile/hirata_beans/girl/shibata_karen.html 

「よかった~先生とお話できて」
夫の哲夫が娘にミルクをもってくる。
「良かったですね~。はい。 クッキーいかがですか?」
「うれしい」
「じゃあ座ってください」
「すいません。いただきます」
哲夫に介添えされながら椅子に座る里花。
「アタタタ・・ でも何故でしょう。昨日まで顔も見たくないって感じでしたのに。」
「理由、聞きたいですか?」「えっ?」
「実はさっき、妻と仲がいいカリスマ書店店員の草間君から電話があったんです。
 小野沢さんが二月堂書店の青山店で、別れたくない!って男に泣きついて
 すがっている姿を見たって。」

*噂ってこうやって間違って伝わるのね~~

「えっ!?それは違うんです!」
「いいんですよ。そういう経験もね、人生には必要」
里花を見据えながら同時にパクリをクッキーを食べる二人の娘。
「まあ、いいか。濱田先生とお話できるようになったし。」
「そうですよ、それに今の話も良かったんじゃないかな?
 あの、未来から来た男の話。」
「あ、そうですか?興味を持っていただけて。」
「う~ん。そろそろママの未来ものも読んでみたいよな?」
「(はるか・あすか) うん!」
「ああいう現実ではありえないような話が梓ちゃん得意だから」
「ありえない?そうですよね。ありえないですよねぇ」

バス停。
もらったクッキーを食べながらバスを待つ里花。
ふと、あの40の博が現れた自動販売機に目が留まる。でもそこに博はいない。
と、そこに30の博からメール。
『あさって、水族館はどうですか? 円山』
嬉しそうに返信する里花。
「忘れよう。あんな変な人が言ったこと」

水族館。デートの日。
先についていた里花はあとから来た博の服を見て驚いた。
「あ、これ、変だった?」
「熊ですか?」
「ああ。熊みたいなパンダかな。友達の中国土産なんだ」
「・・・・」
「やっぱ、変?気に入ってんだけど」
「あの~」
「ン?」
「円山さんってお兄さんいませんか?」
「いないよ。親も兄弟いないから親戚少なくって。えっ?どうして?」
「ああ。いえ。すいません急に。」
「あっ!そうだ。これ」
遊園地で買った犬のストラップを渡す。
「かわいい!」
「あのあと買っちゃった。あの日は本当に楽しかったから。
 記念にと思っておそろいで。」

*おお!もう自分の携帯には犬のストラップつけてるのかい!

「え~!ありがとうございます」
「うん。それと、円山って苗字は「ま」が2回もあって呼びにくいし、
 だから、名前で呼んでくれたほうが…」
「名前?」
「博とか」
「博・・さん」
微笑みあう二人。
「うん。じゃあ、行こうか」
「はい」

そのころ、40の博は里花のアパートに来て郵便受けをあけようとしていた。
すると階段の上にいた佑太が博に気づき、
「おい!なにやってんだよ!!」
逃げようとしたが、そばの自転車につっかかって、逃げられない博。
「てめえ!誰だよ!なんで人んちのポストみてんだって聞いてんだコラ!
 お前かよ!姉ちゃんのストーカーやってんのは!」
「君、佑太君?」
「なんで俺の名前知ってんだよ。俺はてめえなんか全然知らねえんだよ!
 殴るぞコラ~っ!」
「待て!ちょっと待て!正直に言おう。僕は…、実は未来から来たんだ」
「未来!?」
「まあ事実を言ったところで信じないとは思うけど」
「・・えっ?ウソ?じゃあ未来人なの?」
「まあ、平たく言えばそういうことになる」
マジマジと博を見る佑太。
「うっそ!マジカッコイイ!俺、未来人初めて見た!!かっこいい!」

*アハッハハ!! 佑太~~ なんて単純脳細胞~~

「よろしく」と握手を求める博。
「すっげ~!俺、未来人と友達になっちゃった! 仲間に自慢してもいい?」
携帯を取り上げる博。
「実は、特殊な任務があって、タイムトラベルをしてるんだ。
 だから僕に会った事は誰にも言わないで欲しい。」
「そっかぁ~ よし!わかった!」
「お姉さんにもだ」
もう大感激で、すっかり博ペースになって頷く佑太。
「実は、未来でお姉さんがトラブルに巻き込まれていて、そのための調査をしている」
「そうか。姉ちゃんを守ってんのか。
 ってことは、あんたの職業は時間警察ってことだな。マジかっこいい!!」
「ああ・・ うん・・」

*この佑太!まるっきりウルトラヒーローに出会っちゃったときの子供と同じだよ!
 ウルトラマンティガに隊長役で出てた高樹澪さんの話を思い出しちゃった。
 当時、ロケの合間(だったかな?)にコンビニで買い物しにいった高樹さんは
 お客の子供たちにティガの隊長だとばれてしまい、囲まれた。
 そのときに、「秘密任務だから、ここに来たことは誰にも言わないように」
 と子供たちに命じると、みんなキラキラした目で「うんうん」って
 隊長の言うことを信じて誓ったそうです。 夢を壊さない高樹さんの配慮と
 信じる純朴な子供たち。そんな話が佑太の姿と重なってしまいました。

カフェでは里花がランチを共にした比沙子と亜美に
いきさつを話してみた。
「あのストーカーが未来から来たなんて、そんな話、全然信じてないんです。
 でも、もしあれが建ちの悪い予言か何かだとしたらなんだか怖くて。」
「じゃあ会うのやめたら?まだ付き合ってるわけでもないでしょ?」
「でも円山さんすごく優しい人て昨日の水族館も楽しかったんです」
「じゃあそんな変な人の言うこと聞かないで
 普通に付き合えばいいじゃん」と、左目に眼帯の亜美。

*ん?亜美は彼氏からDVか?

「どうしたの?その目」
「ものもらい」
「でもだよ、もし万が一付き合うことになって、結婚したりして。
 それであの男が言ってたみたいに不幸な未来になったらどうしよう。」
「まあ、それくらいで諦めることができるような恋なら大したことないわよ。
 さっさとやめなさい」
「えっ?」
「永遠の愛を誓ったって離婚してる人間がいるのよ。
 他人の意見くらいで迷うようなら、運命の恋じゃないってことよ、きっと」
亜美が遠くの席に40の博を発見。
「運命の恋じゃない・・・」
「フィリップ・マーロウ?」
「ん?」
「なんか、帽子被ってコート着たサングラスのオッサンがこっち見てる。」
里花が振り向くと・・。いた!
「またいた!」
「やっぱりあの人?怪しい~」
「ほら。早く話してきなさいよ。濱田先生の命令でしょ!」
「え~~。逃げたい!あ~でも濱田先生とおしゃべりできること考えると・・」
「そうよ。濱田先生の原稿はわが社の死活問題よ!」

*鬼デスク~

「でも・・」
「わかった。じゃあこうしない?小野沢は今からあの男と話しに行く。
 で、比沙子先輩と私がここから二人を見張る。何かあったら助けに行く。どう?」
「いいわね~。それなら小野沢も安心でしょ」
「っていうか、面白がってません?」
「・・・いや」
といいながらもニヤニヤしてる二人。

ということで、里花は40の博の席に。
遠目から楽しんでる比沙子と亜美。
「割といい男よね、彼」 「そうですか?かなりオジサンですよ?」

帽子もサングラスも外した博。
「俺の言うとおりだっただろう?
 俺はクマみたいなパンダのTシャツを着てた。中国産の。
 何であの頃はあれが好きだったんだろうなぁ。擦り切れるまで着たよ。
 これで分かったはずだ。俺は円山博。
 君と俺は出会って1年足らずで結婚して、今結婚9年目になる。」
「結婚?でも・・」
「新婚旅行はマルタ島。君の一番行ってみたかった場所だろ?」
「そう、永遠の瞼のミーシャが大好きだった海岸があって、
 子供の頃からずっと憧れていて。」
「当然知ってるよ。君の事は全部知ってる。
 椎茸が苦手でチーズケーキが好きで、う~ん得意なのは卵料理と
 鶏肉のしょうが焼き。左のほうが右目より視力がよく、
 使ってる化粧品はよくCMが流れる通販のもの。
 右足の小指が長くて一日ヒールの靴を履くと、夜には小指の先が腫れてしまう。
 担当してる作家は約30人。尊敬してる作家はチャンドラーとディケンズと濱田梓。
 全部知ってるさ。僕は君の夫だから。」
「でもあなたと博さんが同一人物なんて思えない。
 まあ確かに顔は見れば見るほど同じに見える。声も。
 でも人間が違うもん。博さんはあなたみたいにペラペラ軽薄なしゃべり方はしないし。
 爽やかだし。目立ってキラキラ輝いてる。やっぱりウソよ。」
「傷つくな。誰だって10年経てば少しは変わるよ。目だって濁る。
 いつまでも純情な若者でいられるか。そのほうが気持ち悪い。」
「気持ち悪い?そんなことない。博さんは素敵です。」
「今だって素敵なはずだ。
 俺は5年後にエレベーターに使う革命的な新素材を発明し特許をとり
 自分の会社を起し、立派なマンションに住んでテレビでコメンテーターもしてる。
 喋りが上手いのはそのせいだ。こんなもん慣れたもんだよ。ベロベロベロ・・・」

*ベロベロベロ・・・って舌を早く動かず内野さん。アドリブだな!!

「そんなの信じられない」
「信じられないなら、もっと10年後の話をしようか?」
「やめて。聞きたくない」
「濱田梓が来年出す本はベストセラーになってイギリスで文学賞を取る。
 スカイツリーは不況のため建設途中で頓挫。今は空き地になってる。」
「うっそ!スカイツリー楽しみにしてたのに」
「それと、あそこで眼帯をしてる君の親友は10年後、まだ結婚してない。
 先輩のほうも再婚してない。
 あ、あと、君のおばあちゃんは今でもご健在だ。心配するな」
「もしそれが本当なら、自分に、博さんに直接言えばいいじゃないですか。」
「じつは、そうしようとも考えたんだが、よく分からないんだが
 過去の自分に近づくと吐き気と頭痛で動けなくなるんだ。」

*ああ、やっぱりね。1話のバス停でそうだったものね。

「だから、君に頼みに来た。信じられないならもっと未来の話しようか?」
「もういいです。それ以上聞きたくない。それ以上聞くと未来に希望が持てなくなる」
「うん・・。ごめん」
「・・っていうか、こんな話聞きたくなかった」
「大丈夫だよ。俺が未来に戻るその瞬間、君が俺にあった記憶は全部消えるらしい」
「でも・・・。本当に不幸なの?結婚生活は」
「とてもね。近々離婚する。」
「!」
「俺は君を不幸にした。君も俺を不幸にした。
 俺と付き合わなければ君は今からもっといい10年を送れる」

10年後の2020年。祖母に電話してる里花。
「だから違うのよ、おばあちゃん。離婚を言い出したのは彼なの。
 うん。まあ私も。えっ?今? 知らない。朝からどこかに出かけたみたいで。
 とにかく、もう終わりなのよ。残念だけど。」
リビングには博の欄が空欄の離婚届。

2010年。日本科学未来館にデートしに来た博と里花。

*はやぶさの展示を見てる~~ タイムリーだ!

楽しそうな里花だが、ちょっと不信そうに博を見つめる。
「ん?」
「いえ。」と笑顔に戻る里花。
「大丈夫?今日は何だか疲れてるみたいだね」
「ああ、大丈夫です。なんかここ、面白いところですね。」
「でしょ?あ、そうだ。今度、宇宙エレベーター技術競技会っていうのがあるんだ」
「競技会?」
「そう。大学生がチームを作って自分たちで作った小型エレベーターを
 空に向って走らせて、より速くちゃんと登ったところが勝ちなんだ。
 去年から手伝ってるんだ。去年は外国勢に惨敗だったけど。」
「へえ~。おもしろそう。私も・・・」
(回想)『俺は君を不幸にした。君も俺を不幸にした。』
「あっ!そろそろ始まる時間だ。急がないと」
「はぃ・・」

プラネタリウムで満天の星空に包まれた二人。
その間、里花は博の顔をとなりで見ながら迷っていた。

Geo-Cosmos(ジオ・コスモス)の見える1階シンボルゾーンに来た二人。
「(二人) あの」
「なに?」
「いや。実は未来の・・」
「?」
「いや、なんでもないです。全然たいしたことじゃないんで。すいません」
「じゃあ、先にしゃべってもいいかな?ごめん。今なら言えそうな気がする。
 さっき星見てたら勇気が沸いてきて。
 今言わないともう、伝えられそうに無いって言うか。」
「そうですか。どうぞどうぞ」
「出会って、10日しかたってないのに、こんなこというと軽薄と思うかもしれないけど。」
「軽薄?博さんは軽薄なんかじゃありません。」
「僕と付き合ってください」
「・・・」
しばらく無言の二人。
「ごめんなさい。」
「・・・」
「あの・・ 博さんが悪いとか、そういうわけじゃないんです。
 でも、今は仕事を頑張らなきゃいけない時期で。
 すごく忙しくなると思うし、この間みたいに途中で帰ったり。
 迷惑かけることもあるかもしれない。 というか・・ 自信がないんです。
 博さんを幸せにする。」
「幸せに?僕はこうやって一緒にいるだけでも十分楽しいし幸せだけど。」
「・・・」
「そうですか…」

*ちょっと、博がかわいそうだけど・・。

「フフ。分かりました。仕方ないです。
 僕は、夢を持って本を作ってる里花さんのことを好きになった。うん。
 影ながら、これからも応援させていただきます。里花さんを。」
「・・・」
「帰りましょう。送ります」
「あ、いえ。でも」
「送らせてください。今日で、もう最後ですから。」
「・・・」

三田村研究室。
「(森林) 上手くいってるかなぁ、あいつ」
「(三田村) はあ?」
「円山って超おくてじゃないですか。だからそろそろちゃんと告白しろよって
 いってやったんですよ。今時20代の女はハッキリしないのが
 一番嫌いらしいですからね。」
自分の頭を叩く教授
「ヘヘっ。」

換気口から聞こえる森林の声を聞きながら、
奥の研究棟で服を洗濯してる40の博。

川沿いの道まで博に送られてきた里花。
「今日はありがとうございました。」
「いえ」
「・・・」
「都内は、やっぱりあまり星見えないね。」
「博さんは、未来とか過去とか、タイムマシンとか信じますか?」
「そうだな。うん。信じるよ」
「・・・そうですか」
「うん。この世は不思議なことでいっぱいだ。
 あの日、あの時、あんなふうに風が吹かなければ、僕たち出会うこともなかった。
 もし過去に戻れたら、さっきの告白はなしにするかもな。」
「・・・」
「いや、でもするか。うん。する。するな。
 出会ったときから、僕は勝手に、里花さんに運命感じてたから。
 だから、多分、何回振られても、何回過去に戻れても、
 やっぱり好きになっちゃうんだろうな。」
涙があふれる里花。
「ごめんなさい。」
「・・・」
「本当にごめんなさい」
背を向けたまま涙をこらえる博。
「私、博さんを好きになった」
「?」ふりむく博。
博の隣に来る里花。
「私も、私も運命だと思って。」

*挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay スタート。

「なのに、ごめんなさい。いまさらこんなこと。
 でも、もし・・よかったら。
 私と付き合ってください」

*あらま~。 止められなかったのね。

感激の博。里花を見つめたまま動けない。
「うそだろ・・。 (ちょっとニンマリ) どうすればいいんだ?こういう時。」
たどたどしく里花を抱きよせる博。

*ちゃんとわかっとるやないか~博。

「うれしい…。うれしいよ。」
「絶対不幸にしないから。」
「えっ?」
「必ず、幸せになれる」
里花の目に一筋の涙。
※当局指導により 歌詞削除
と、川にかかる橋を通った佑太は、カップルが抱き合ってるのを見かけて、
「へへへ」って感じで見てたが・・。
姉ちゃんだと気づいて、ビックリ!持ってた買い物袋が手元から落ちる。

*挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay (2番)
※当局指導により 歌詞削除
 エンディングまでずっと続きます。

その翌日。駅の伝言板に佑太は汚い字で書き込んだ。

『未来刑事さんへ
 大変です!
 姉ちゃんに男が出来ました
 ユウタ  』

そのメッセージを40の博はしっかり確認した。
立ち去ると、伝言板のちかくに入れ違いに花束を持った日高の姿!
手には地図。

*はは~ん。里花に告白しに行くんだ。
 ってことは、佑太は日高を昨晩の男って勘違いして騒ぐ展開か??

里花はそのころ颯爽と街を歩いていた。
そして前から歩いてきた40の博と対面。

「また会いましたね。」
「別れてくれなかったからね」
「私、博さんのことが好きなんです。
 それに、私の未来は私が決めるものです。
 だからもう好きっていう気持ちを押さえ込んだりしません。」
「俺も、俺の目的を諦めないよ。」
「どうぞご勝手に」
「実はこの間の未来の話、ひとつだけウソがある。
 スカイツリーは完成した。俺たちはそこで二回デートした。
 喧嘩しながらだけどな。」
「そう!よかった。」と笑顔で立ち去る里花。

40の博はポケットから手垢で黒くなった犬のストラップを出し、見つめる。

予告・・やっぱり、日高が恋に絡んでくるのね。

10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
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スタッフブログ

★スタッフ

作:大森美香
音楽:河野伸

挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay
エンディングテーマ:「Cannonball」 Crystal Kay

制作統括:高橋練

美術:稲葉寿一(1,2)
技術:富樫吉男(1,2)
音響効果:加藤直正(1,2)
撮影:木村祐一郎(1,2)
照明:中山鎮雄(1) 幅信太郎(2)
音声:鈴木幹雄(1) 鈴木恒次(2)
映像技術:鈴木達也(1) 鈴木恒次(2)
美術進行:日下晶博(1) 翠川明良(2)
編集:平川正治(1,2)

演出:片岡敬司(1,2)

制作・著作:NHK


10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
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★恒例の配役
 
…Cast……/…役………/…役柄等…………………………………………………
上戸彩    /小野沢里花/ 「王林書房」の小説編集者・10年後の夫と出会う
内野聖陽  /円山博__/ 里花の夫・里花との結婚阻止に10年後からやってくる
劇団ひとり /日高光司_/ 若手恋愛小説家・
木南晴夏  /蜂谷亜美_/ 里花の同僚編集者・同期で友人
染谷将太  /小野沢佑太/ 里花の弟・ロックミュージシャンのプロ志望・フリーター
中山祐一朗/森松隼人_/ 三田村研究室の研究生・博の大学友人
……………/……………/……………………………………………………………
小柳友貴美/書店の客1/ 二月堂書店・里花と博の口喧嘩後に里花へ同情の声(2)
中村由起子/書店の客2/ 二月堂書店・里花と博の口喧嘩後に里花へ同情の声(2)
松岡恵望子/有美___/ 三田村研究室のゼミ生・後ろで三つ編髪
本田有花  /早苗___/ 三田村研究室のゼミ生・右の口元にホクロ
原田瑠利香/川上はるか/ 濱田梓の長女(2)
柴田花恋  /川上あすか/ 濱田梓の次女(2)
……………/……………/……………………………………………………………
渡辺いっけい/川上哲夫_/ 梓の夫・専業主夫
渡辺えり   /濱田梓__/ 里花の憧れの作家・新しく里花が担当
……………/……………/……………………………………………………………
科学考証:青木義男 滝川洋二
タイトル写真:江森康之
撮影協力:宇宙エレベーター協会
         ガリレオ工房
         日本科学未来館(2)
         墨田区観光協会
……………/……………/……………………………………………………………
芸プロ
劇団東俳
劇団ひまわり
……………/……………/……………………………………………………………
高島礼子  /青山比沙子/ 「王林書房」文芸部副部長・里花の上司
藤竜也    /三田村幸助/ 博の大学恩師・10年後から来た博の相談相手
……………/……………/……………………………………………………………

過去の撮影協力:東京海洋大学(1)

……………/……………/……………………………………………………………
 
※出演者の配役確定は、ドラマ公式サイトや、字幕放送の役名、
  下記リンク先の事務所サイト、ブログを参考にしています。
 
【レギュラー】

小野沢里花…上戸彩 オスカー Profile
円山博…内野聖陽 文学座 Profile Official Site

【里花の家族関連】

弟・小野沢佑太…染谷将太 エビス大黒舎 Profile
佑太の彼女・飯野マリコ…林丹丹 オスカー Profile

【三田村研究室関連】

三田村幸助…藤竜也 藤竜也エージェンシー Profile

研究員・森松隼人…中山祐一朗 ゴーチ・ブラザーズ Profile
ゼミ生・有美…松岡恵望子 太田プロダクション Profile
ゼミ生・早苗…本田有花 オスカー Profile

【出版関連】

***王林書房・文芸部***

副部長・青山比沙子…高島礼子 太田プロダクション Profile
蜂谷亜美…木南晴夏 ホリプロ Profile
宮下幹夫…JIN オスカー Profile
峯田…塚原賢二 太田プロダクション Profile

***作家***

濱田梓…渡辺えり シス・カンパニー Profile
梓の夫・川上哲夫…渡辺いっけい イイジマルーム Profile
梓の長女・川上はるか…原田瑠利香 キャロット Profile
梓の次女・川上あすか…柴田花恋 ヒラタオフィス(HIRATA Beans) Profile

日高光司…劇団ひとり 太田プロダクション Profile

【1話ゲスト】

通りがかりの母親…大橋明代 エム・スリー Profile
通りがかりの母親の娘…伊東心愛 キャロット(CAROTTE) Profile

ネットカフェ受付係…竹本彩 ブルーベアハウス Profile Blog

***マリコのバンド仲間***

バンドマン・ケンジ…醍醐直弘 巣山プロダクション Profile
バンドマン…羽柴達也 ??所属
バンドマン…有馬拓人 ストレイドッグ Profile
バンドマン…酒田旅人 ??所属 Blog

***桜路小学校の生徒(博と夏休み研究で宇宙ウサギの打ち上げ)***

…松島海斗 劇団東俳 Profile
…児玉武 劇団東俳 Profile
…伊川慧 劇団ひまわり Profile
…市川理矩 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…松岡天星 クラージュ・キッズ Profile
…住川京香 劇団東俳 Profile
…吉川日菜子 劇団ひまわり Profile
…市川楓穂梨 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…和田音緒 東宝芸能
…森泉リコ ??所属(子役)
…片桐千里 ??所属(子役)

【2話ゲスト】

書店の客1…小柳友貴美 萩本企画 Profile
書店の客2…中村由起子 エム・スリー Profile


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★記事リンク

第1話  第2話 

10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。

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テーマ:2010年 テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ




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