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飯綱遣いの部屋
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土曜プレミアム
コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 新春スペシャル
2009/1/10(土) 21:00 フジテレビ

 

※記事が完成しました

さすが新春スペシャル、登場人物は56人。殺す気か~~!
最終回に流された役者さんの名前は76人だから、まだましか。

『前回までのコード・ブルー』っていう藍沢の声で始まった新春SP。
長々と今までのおさらいを続けられたときは、
おお~!また、フジお得意のダイジェスト+アルファなのかと思いましたぞよ。
でも、心配することも無く、数分後に本編が始まったのでした。

 『俺の人生の最初の別れは両親との別れだった
  家を出ていく父が最後に俺の頭をなでた
  なぜなでられるのか不思議に思ったことを覚えてる
  人生に別れは付き物だ。
  失恋。友との別離。
  そして死
  予想していた別れもあれば不意打ちでくる別れもある
  出会いの結末には必ず別れがあるということだ』

シリーズからの宿題であった、藍沢のおばあちゃんは、
病気が改善して藍沢を思い出してくれるのかという疑問は、

「ばあちゃん。」
「耕作。あなた仕事中でしょ。いいの?」

と、20分過ぎにアッサリと解決したのでした。
「帽子もありがとうね。」
と、なかなか涙ものでございました。

「わたしもあいさつに行きましたけど、もうすっかり。
 すごくしっかりした方で。」
と言いながら、冴島があまり喜んでないのは、
自分の恋人が回復する見込みがないからなんだろうな。

笑いどころは、やはり藤川なのか。
「ねえ。そんなに俺うざい?」
「はい。」
と、キッパリ言い切られてしまうところは、相変わらずでした。
でも、事故現場での仕事振りは、なかなかどうして、
ずっと成長していたではありませんか。そこがよかったな~。

おお!?と、思ったのは、
事故現場で一斉に携帯電話が鳴るということ。
「報道よ。ニュースが流れたのね。それで知り合いや家族が。
 これ、みんなこの人たちを心配する声。」
実際の事故現場でも起こった事例なのだろうかと気になった。

撮影に使われた事故シーンの電車は、セットでしたねぇ。
窓はあんなふうに割れませんもの。
って、見ていたら・・・

ええ~~!?緋山が死んじゃうの!?

黒田の次は緋山なのか!?
これは事故が落ち着いたら、病院からまた叱られる展開か?
と、この時点では思っていました。
しかも、台本をもらったときの戸田恵梨香ちゃんが、
「え~、私死んじゃうの?」と言っている姿を想像しながら・・。

そうとも知らずに、各自が次々と処置を行ってゆく。
そんななか、トリアージを任されている白石が、
「あちらの方を先に乗せましょう。
 こちらの男性は痛み刺激で除脳肢位も出てきた。
 対光反射もありません。
 難しいと思います。」
容態が急変した負傷者に対応して、患者のヘリ搬送優先順位を変更。
「ちょっとそれどういうことよ!?」
と、掴みかかる娘・洋子に対して毅然と
「誰を優先させるのか判断するのがわたしの仕事
 ・・・
 指示に従ってください。」
と対応するところに、彼女の成長振りが見られたのでした。
強くなったものだ・・。 相変わらず持ち物は多いようだけど・・。
このトリアージは、黒田にも褒められていましたね。

でも、「お父さんを先に運んでよ。」と娘に言われたり、
「何でそんなこと平気で言えんの?まだあったかいじゃない。」
と、妻の和美に言われたことは、一生忘れないんだろうな。
「先生。もう泣いてもいいですか?」
と言われた三井は、エレベーターに白石を残して・・。
いっぱい泣けば泣くほど、強くなってゆくのかも。

緋山のほうは死んでなくてホッとしましたが、あわや植物状態。
いざこざがあった心臓外科フェローの柏原(今井りか)に
手術されるという因果も面白かった。
「ねえ。」(緋山)
「何?」(柏原)
「わたしの心臓あんたが縫ったの?」
「うん。まあ…。」
「大丈夫?ちゃんと縫った?」
「たぶん。」
ニヤリとする二人が、なかなか良いのでした。

「人は失敗を繰り返しながら成長します。
 フェローは間違いを犯していい時期なんです。
 焦らずに、広ーい視野を持った医者になってください。」
センター部長の田所は相変わらず優しいし、

去ってゆく田所を追いかけて、みんなは頭を下げたのに、
一人だけ頭を下げなかった藍沢というキャラもぶれてない感じでよかった。

驚いたのは、退院してゆくばあちゃんが普通に歩いていること。
早すぎるんじゃないか!?
と、思ったところに、良いシーンである。
「一緒に暮らそうばあちゃん。」
彼にしてみれば、思い切って言ったんだろうな。
でも、
「わたしの後ろばかり、ちょこまかちょこまか付いて歩いてた子が
 一人前になったんだなあって。いいんだよそれで。」
って断っちゃう絹江ばあちゃん。 もうお互い素直じゃないんだから。
「白石先生、藤川先生、冴島さん、みんな会いに来てくれた。
 みんなあんたのこと褒めてたよ。フフフ。しらじらしいくらいに。
 いい友達ができてよかったね。」
藍沢自身も良い仲間だと自覚してるんでしょうね。

回復が早いばあちゃんに驚いていたら、
しばらくしたら、もう緋山が初療室に立っていた。
みんな回復力が強いのね~~。

惜しまれつつ去っていった黒田。なんでそんなに急ぐかって?
それは次の日に「あんみつ姫」があるから。てなことは無いか~。
 
アンナぴょん通信:
次の日ケロリ、今回は2時間1分27秒付近に発見!
 
復活した藍沢のペン回しはソニック系。
日本ペン回し協会
ペン回し資料室
をリンクしておきましょう。
 
ドラマの視聴率など補足情報はランキングよりどうぞ。


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★スタッフ
脚本…林宏司
音楽…佐藤直紀
主題歌…Mr.Children「HANABI」
挿入歌…Mr.Children「風と星とメビウスの輪」「声」

プロデューサー…増本淳
演出…西浦正記
医療監修…
 益子邦洋(日本医科大学付属千葉北総病院救命救急センター長)
 松本尚(日本医科大学千葉北総病院救命救急センター)
 原義明(日本医科大学千葉北総病院救命救急センター)
医療指導…
 日本医科大学千葉北総病院救命救急センター
  鉄慎一朗
  小網博之
 川井真(日本医科大学高度救命救急センター)
 新村核(森山記念病院・脳外科部長)(←薔薇のない花屋も)
取材協力…
 茨木保(いばらきレディースクリニック)
 松野大(ブレインピア南太田:脳神経外科)
消防監修…
 佐倉市八街市酒々井町消防組合
  安藤純一
看護指導…石田喜代美
法律監修…石川寛俊
ヘリコーディネーター…渡部俊
操縦士…後藤貴志 佐伯繁
整備士…長崎行男 土川和三
制作著作 フジテレビ
 http://wwwz.fujitv.co.jp/codeblue/
 
【主題歌】
【サントラ】
【ノベライズ本】

 
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★恒例の配役
 
…Cast……/…役………/…役柄等・(Rはレギュラー、1は1話出演)……………
山下智久  /藍沢耕作_/ フライトドクター候補生・知識豊富・腕に自信
新垣結衣  /白石恵__/ フライトドクター候補生・ノウハウを地元に・受身な性格
戸田恵梨香/緋山美帆子/ フライトドクター候補生・金持ちの娘・積極的・負けず嫌い
比嘉愛未  /冴島はるか/ フライトナース・若いが実戦に強いタイプ
浅利陽介  /藤川一男_/ フライトドクター候補生・小心者で見栄っ張り
遊井亮子  /轟木聖子_/ 翔北CSのオペレーター
樋渡真司  /安西康行_/ ドクターヘリの整備士・梶の相方
池田貴美子/大原澄子_/ 救命センターの看護師
金田美香  /村田香織_/ 救命センターの看護師
……………/……………/……………………………………………………………
児玉清    /田所良昭_/ 救命センター部長・高い手術の腕と診断能力
……………/……………/……………………………………………………………
島かおり   /藍沢絹江_/ 藍沢の祖母・転倒し大腿骨を骨折・認知症(5,6,7,8,10,11)
奥貫薫    /北村有里子/ 10年前に離婚した黒田の元妻・(3,9,10,11)
清水紘治  /緋山公夫_/ 緋山の父・娘が重体で病院に駆けつけた(S)
西田尚美  /野口響子_/ 藍沢担当の事故負傷者・隼人の母(S)
今井りか   /柏原___/ 心臓外科フェロー・緋山と対立・緋山の手術(S)
永岡佑    /細井___/ 新人救急隊員・藤川と初めて現場で手術(S)
中村竜    /杉田___/ レスキュー隊員・藤川と現場で手術(S)「白線流し」慎司
宮下ともみ /河野洋子_/ 事故負傷者・父の搬送を見送った白石を非難(S)
日向明子  /河野和美_/ 事故負傷者・洋子の母・夫を白石が見捨てる(S)
梅沢昌代  /落合___/ 絹江が世話になってるケアマネジャー(S)
……………/……………/……………………………………………………………
中野史祥  /奥田智則_/ 藤川が現場で手術した診た二両目の負傷者(S)
神崎智孝  /心臓外科医?/ 緋山を手術・(S)
沼田隆兵  /河野彰司_/ 容態急変で白石がヘリ搬送を撤回した負傷者(S)
田中昌宏  /運転手__/ 黒田が空港に向かったタクシー(S)
大河原晃  /レスキュー隊員?/ 藍沢が隼人を処置した3両目のレスキュー?(S)
藤田悠希  /野口隼人_/ 藍沢が頭の手術した事故負傷者・響子の息子(S)
廣澤恵    /キモト__/ 二両目の負傷者・黒田に緋山と異った判断される(S)
三田村勝典/レスキュー隊員/ ・(S)
赤城裕人  /今野?__/ 緋山が異変に気付いた心臓外科患者?(S)
萩美香    /医学生__/ 森本のドクターヘリの講義で質問する(S)
桜庭亮平  /アナウンサー/ 新千葉鉄道事故ニュース報道(フジテレビ・アナ)(S)
……………/……………/……………………………………………………………
……エキストラの看護師・医師・技師・救急・消防隊員など……
……………男性(五十音順)…………………………………………………………
伊藤竜次  /_____/ ・
加古臨王  /看護師__/ 4話以降レギュラー
川名陽介  /看護師__/ フライトナース・初療室レギュラー
杉原貴幸  /心臓外科医/ ・
鷹野優二  /_____/ ・
田島茂樹  /_____/ ・
東せいじ   /_____/ ・
藤原正和  /_____/ ・
骨川道夫  /_____/ ・
堀田茂之  /心臓外科医/ ・
松木研也  /_____/ ・
……………女性(五十音順)…………………………………………………………
石川泰子  /看護師__/ 初療室レギュラー
加茂杏子  /看護師__/ ナースステーション・レギュラー
桔川友嘉  /看護師?_/ ・
倉田麻由子/_____/ ・
高見綾子  /看護師__/ レギュラー
武居百紀  /_____/ ・
辻村麻衣子/看護師__/ 初療室レギュラー
平野麻美  /_____/ ・
渡辺加奈子/看護師__/ レギュラー・(加奈子は本名・芸名は渡辺京)
……………/……………/……………………………………………………………
CASTY
劇団東俳
JVCエンタテインメント
フジテレビクラブ会員の皆様
FCプラン
鉾田市商工会
鉾田市商工会青年部
鉾田市商工会女子部
鉾田市民の皆様
……………/……………/……………………………………………………………
勝村政信  /森本忠士_/ フライトドクター・整形外科・皆を和ませる存在
寺島進    /梶寿志__/ 昨年からドクターヘリのパイロット
杉本哲太  /西条章__/ 脳外科部長・抜群の腕・黒田のライバル
りょう     /三井環奈_/ フライトドクター・産婦人科・新生児医療・沈着冷静
柳葉敏郎  /黒田修二_/ フライトドクター・胸腹部外科・若者嫌いのエース
……………/……………/……………………………………………………………
 
※出演者の配役確定は、
  下記リンク先の事務所サイト、ブログ、Wikipediaなどを参考にしています。

【レギュラー】


◆◆翔北救命救急センター◆◆


***フライトドクター候補生***

藍沢耕作…山下智久 (NEWS)ジャニーズ Profile
白石恵…新垣結衣 レプロエンタテインメント Profile
緋山美帆子…戸田恵梨香 フラーム(FLaMme) Profile
藤川一男…浅利陽介 劇団東俳 Profile

***フライトナース***

冴島はるか…比嘉愛未 ヴィジョンファクトリー Profile Official Site Blog
工藤…堤匡孝 バイ・ザ・ウェイ(BY THE WAY) Profile

***フライトドクター***

整形外科・森本忠士…勝村政信 シス・カンパニー Profile Blog
産婦人科/新生児・三井環奈…りょう KEN-ON Profile Official Site
胸腹部外科・黒田修二…柳葉敏郎 融合事務所 Profile
部長・田所良昭…児玉清 児玉清事務所 Profile(Wiki) Profile

***翔陽大学附属北部病院スタッフ***

脳外科部長・西条章…杉本哲太 コムスシフト Profile(Wikipedia)
看護師・大原澄子…池田貴美子 自転車キンクリート Profile
看護師・村田香織…金田美香 ジールアソシエイツ Profile
放射線技師…大波誠 融合事務所(ひらり、空中分解。) Profile
看護師…石川泰子 バイ・ザ・ウェイ(BY THE WAY) Profile
局長・春日部…田窪一世 座・キューピー・マジック Profile
相馬弁護士…隈部洋平 ネオ・エージェンシー Profile

◆◆ドクターヘリの航空会社◆◆

ヘリパイロット・梶寿志…寺島進 オフィス北野 Profile
オペレータ・轟木聖子…遊井亮子 ボックスコーポレーション Profile
ヘリパイロット・安西貴行…樋渡真司 自転車キンクリート Profile

【続編SPのゲスト】

藍沢絹江…島かおり たむらプロProfile
北村有里子…奥貫薫 クォータートーン Profile(Yahoo)
緋山公夫…清水紘治 活動屋 Profile(Wiki)
野口響子…西田尚美 鈍牛倶楽部Profile Blog
心臓外科フェロー・柏原…今井りか レプロエンタテインメントProfile Blog
新人救急隊員・細井…永岡佑 鈍牛倶楽部Profile
レスキュー隊員・杉田…中村竜 ボーテ・アジアティック・ジャポンProfile Blog
河野洋子…宮下ともみ ロングブリッジBlog
河野和美…日向明子 アンフィニーProfile
ケアマネジャー・落合…梅沢昌代 シス・カンパニーProfile
………………
奥田智則…中野史祥 劇団東俳Profile
心臓外科医?…神崎智孝 希楽星Profile
河野彰司…沼田隆兵 希楽星Profile
運転手…田中昌宏 ??所属 Profile(Goo)
レスキュー隊員?…大河原晃 SETProfile
野口隼人…藤田悠希 ムーン・ザ・チャイルドProfile
負傷者・キモト?…廣澤恵 希楽星Profile
レスキュー隊員…三田村勝典 ジールアソシエイツProfile
患者・今野?…赤城裕人 アルマット(たむらプロ)Profile Blog
医学生…萩美香 フロム・ファーストProfile Blog
ニュース・アナ…桜庭亮平 フジテレビProfile

…以下、エキストラの看護師・医師・技師・救急・消防隊員など…
 ※リンクされているブログや公式サイトで公表されている情報から
   確定している配役だけ示してあります。


***男性(五十音順)***

…伊藤竜次 エーシーアーティスツ
看護師…加古臨王 ファンカスキャンパーズ009 Profile Blog
看護師…川名陽介 えりオフィス Profile
心臓外科医…杉原貴幸 宝映テレビプロダクション Profile
…鷹野優二 ??所属
…田島茂樹 ??所属
…東せいじ U-2 Profile
…藤原正和 日テレ学院タレントコース Profile 演劇集団S.S.D.
…骨川道夫 ??所属( スタントマン・俳優)
心臓外科医…堀田茂之 宝映テレビプロダクション Profile
…松木研也 えりオフィス Profile

***女性(五十音順)***

看護師…加茂杏子 劇団ジュークスペース Profile Blog
看護師…桔川友嘉 イマジネイション Profile
看護師?…倉田麻由子 日テレ学院タレントコース Profile
看護師…高見綾子 ??所属 Profile Blog
看護師?…武居百紀 日テレ学院タレントコース Profile
看護師…辻村麻衣子 リップ(RIP) Profile Blog
看護師…平野麻美 クオリアム Profile Official Site Blog
看護師…渡辺加奈子(渡辺京) 東京優勝 Blog
 
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ドラマの視聴率など補足情報はランキングよりどうぞ。


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 『前回までのコード・ブルー(藍沢の声)

(※要約)
認知症で入院中の藍沢耕作(山下智久)の祖母・絹江(島かおり)は
リハビリを続けていた。絹江は、相変わらず藍沢のことを思い出せないままだった。

白石恵(新垣結衣)を庇おうと現場での事故に巻き込まれ、
黒田脩二(柳葉敏郎)は右腕が元通り機能しなくなってしまっていた。

そんななか、トンネル事故の現場に出動した際、
レスキュー隊の制止を振り切ってケガ人の治療を続けた藍沢、白石 、
緋山美帆子(戸田恵梨香) 、冴島はるか(比嘉愛未) 、藤川一男(浅利陽介)は、
その行為が懲罰の対象となり、
「2次災害にでもなってたらどうするんです!」(病院の局長・春日部)
「事故や災害現場に医師が行く。
 ドクターヘリに危険が避けられないのも事実です。」(田所)
「何らかの懲罰は科すべきじゃないですか?」(春日部)
「彼らに必要なのは罰ではなくて、再教育なのではないでしょうか。」(田所)
と、一週間の謹慎処分を言い渡される。

列車事故が発生し、ドクターヘリが出動した。

 『俺の人生の最初の別れは、両親との別れだった。
  家を出ていく父が、最後に俺の頭をなでた。
  なぜなでられるのか、不思議に思ったことを覚えてる。
  人生に別れは付き物だ。
  失恋。友との別離。
  そして死。
  予想していた別れもあれば、不意打ちでくる別れもある。
  出会いの結末には、必ず、別れがあるということだ。』
(藍沢)

その7時間前。

翔陽大学で教鞭をとる森本(勝村政信)。
「人間は心肺停止に陥り、10分間脳に酸素が行かないだけで死に至ります。
 心肺停止してからの時間が長ければ長いほど、
 一命を取り留めても脳は激しく損傷します。
 重症外傷では、傷を負ってから1時間以内に
 決定的な処置を行うことが重要になります。
 そのために、必要な機材と技術を持ったドクターが
 現場に赴き処置をする…」(森本)


空の上では、出動している梶(寺島進)と安西(樋渡真司)、
三井(りょう)が現場と連絡。
「こちら翔北ドクターヘリ。
 ただ今離陸しました。
 柏方面に向かいます。
 到着予定は、8分後。」(梶)
「こちら翔北ドクターヘリ。患者情報お願いします。」(三井)

翔陽大学の森本。
「究極の、医者のデリバリーシステム。それがドクターヘリです。」(森本)


一週間の謹慎処分が解けたフェローたちは、
救命救急センターに戻ってきていた。

男子更衣室。
着替えている藍沢。
「おう!何してた?この1週間。」(藤川)
「お前は?」(藍沢)
「俺は、田舎戻ってたよ。フフフ。
 あ~、デブっちゃったんだよね。
 ほら、見て。ほれここら辺とか。」
「近い。」
「か~!クールだね相変わらず耕作ちゃんは。」
「相変わらずうざいなお前は。」

へりと連絡を取る翔北CSのオペレーター轟木(遊井亮子)。
「ランデブーポイントは柏市立北柏小学校グラウンドです。
 白車(救急車)はすでに現着してます。」(轟木)
「了解。」(梶)
「患者情報です。
 64歳男性。胸の痛みを訴え倒れました。
 心電図モニター上ST上昇…。」(轟木)

翔陽大学の森本。
「要請を受けてから平均3分で飛び立ち、
 ヘリ上にて、地上からの患者情報を受け取りながら、
 現場に赴きます。」(森本)

女子更衣室。
支度をしている白石。緋山が来る。
「お~相変わらず詰め込んでるねえ。」(緋山)
「おはよう。」(白石)
「おはよう。ねえ。みんなちゃんと休んでたよね?1週間。」
「どういう意味?」
「こっそり病院へ来て、おいしい症例とかやってないよね。」
「やったよオペ。大動脈損傷。」
「嘘でしょう?」
「うん、嘘。」
「あのさあ、冗談言うときぐらい、表情変えてくんない?意味分かんない。」
「そっちはどうしてた?」
「田舎帰ってた。もううんざり。」
「どうして?」
「めったに帰らないもんだからさ
 父親がここぞとばかり見合い写真持ってくんの。」
「いい人いた?」
「見るわけないでしょう。
 とにかくね、いいうちに嫁ぐのが、娘の最大の幸せだと思ってんの。
 あり得ないって。
 こんなことなら、減俸処分の方がましよ。三井先生みたいに。」

ヘリは現場に到着。
「先生こちらです!」(消防士)

翔陽大学の森本。
「現場で先着した救急車と落ち合い、その中で処置もします。」(森本)


ナースセンター。
大原(池田貴美子)が申し送りをしている。
「え~HCUの倉元さんですが面会時間に制限がありますので
 よろしくお願いします。」(大原)
「はい。」(一同)
「家族は大丈夫かな?」(大原)
謹慎空けの冴島が申し訳なさそうにやってくる。
「おはようございます。また今日からお願いします。」(冴島)
みんな沈黙。でも、大原が明るく救う。
「おはよう。」(大原)
「おはようございます。」(一同)
「じゃ、よろしくね。」(大原)
「はい。お願いします。」(一同)
「小林さんの体位交換、お願いね。」(大原)
「はい。」(冴島)
 
現場。
救急車の中で処置している三井。
「急性心筋梗塞による徐脈ですね。体外ペーシングしましょう。」(三井)
「はい。」(フライトナース・川名陽介?)
「三井先生。
 伏見東病院北野市民病院
 受け入れOKだそうです。」(安西)
「何分かかります?」(三井)
「伏見東が15分、北野が18分。」(梶)
「結構かかりますね。」(三井)
「血圧低下してます。」(フライトナース)
「ペーシングパッド用意して。挿管の準備も。」(三井)
「はい。脈拍、30台です。」(フライトナース)
「間に合わない。」(三井)
「どうする?」(梶)
「うちなら10分ほどですよね。うちに運びましょう。」(三井)
「そうか。今日からだったな。」(梶)
「ええ。」(三井)

救命センター。男子更衣室。
名札を付ける藍沢たち。
「帰ってきたな、戦場に。」(藤川)
「ああ。」(藍沢)

女子更衣室。
「また始まるね。」(緋山)
「うん。」(白石)

飛び立ったヘリ。
「AMIによる徐脈です。
 心拍数は、35よりペーシングして70台まで回復。」(三井)
「サチュレーション86に下がりました。」(フライトナース)
「あと何分ですか?」(三井)
「4分だ。」(梶)
「間に合わない。挿管しよう。8.0チューブ。」(三井)

初療室。
田所(児玉清)も受け入れ準備をしている。
「エコーの準備と心カテ室に連絡を。」(田所)
「バルパンもお願いしておきます。」(冴島)
「よろしく。」(田所)
「はい。」(冴島)
「Aライン準備して。」(大原)
「はい。」(村田看護師・金田美香)
「救命です。バルパンの準備お願いします。」冴島が準備に向かう。

翔陽大学の森本。
「ヘリの飛べない夜間および、昼間でも、
 受け入れ準備ができている場合は、2次救命も受け入れています。
 以上が、ドクターヘリの概要です。
 何か、ご質問は?」(森本)
「はい。」と、医学生(萩美香)が質問
「はい。」(森本)
「翔北救命センターでは、フェローは今、何人いらっしゃるんですか?」(医学生)
「4人です。」(森本)
「今は主にどのような仕事を?」(医学生)
「今は謹慎してます。」
「はっ?謹慎…ですか?」
「うーん。この間のトンネル事故、ニュースで見たでしょう?
 あれで無茶やらかしちゃってさ~、参ったよ。
 その分僕らにしわ寄せが来ちゃって。
 まあ、今日から復帰なんだけどね。
 はい、次の質問。」


救命センターヘリポート。
冴島と村田、藍沢たち4人のフェローが飛んでくるヘリを迎える。

上空から復帰した5人の姿を見た梶。
「フッ。戻ってきたか。あの問題児どもがよ。」
三井も下を見て微笑む。

初療室。
「1 2 3!」(一同)
「徐脈でペーシングしてるわ。」(三井)
「すぐペーシングカテ入れましょう。」(藍沢)
「徐脈のあるAMIの場合考えられるのは…。」(三井)
「右冠動脈病変、下壁梗塞ですね。右心不全と徐脈が特徴です。」(白石)
「ちょっとちくっとしますよ。」(緋山)
「リードつなぎました。」(冴島)
「心エコーします。」(藤川)
「まだ電源入ってないですよ。」(冴島)
「じゃ、12誘導取ります。」(藤川)
「血圧測れません。」(冴島)
「シリンジポンプでニコランジル投与して。」(藍沢)
「分かった。」(白石)
「VFです。除細動する。150ジュールでチャージ。」(緋山)
「はい。」(村田)
「エピ1投用意して。」(藍沢)
「はい。」(看護師)
「やってんな。」(森本)
「チャージ完了です。」(村田)
「みんな離れて。」(緋山)
電極を当ててON。
白石が心臓マッサージ。
「・・・25 26 27 28 29 30」(白石)
「心拍戻りました。
 血圧90の50。サチュレーションも100です。」(冴島)
「胸部大動脈解離をルールアウトしないと。
 心カテまで時間があったら胸部CT撮っておいて。」(三井)
「レントゲン室とカテ室には連絡してあります。」(白石)
「ねえ、黒田先生は?」(藤川)

医局。
ドクターヘリ運航表から自分の札を外し、机から
『国立中央リハビリテーションセンター』のパンフレットを鞄入れ、
まとめた荷物を持って去ろうとしている黒田。
黒田はリハビリに専念することを決意していたのだ。
田所が来る。
「黒田先生。」(田所)
「あっ…。」(黒田)

廊下。椅子に座って話している田所と黒田。
「やはり、部長を務めていただくわけにはいきませんか。
 いやぁ、フェローたちがあなたから学ぶことは、
 まだまだたくさんあります。」(田所)
「ここは救命です。
 挿管もできないような医者がいちゃいけない。
 やってみようと思います、リハビリを。
 もう一度ぼろぼろになるまで。
 どこまで回復するか分かりませんが。」(黒田)
「そうですか。」
「あの日と同じです。
 部長に翔北に呼んでいただいて、初めてドクターヘリを見た日です。
 みすぼらしいヘリポートに
 小さなヘリが1機止まってるだけでした。」
「そうでしたね。」
「もう一度一から出直しです。 部長。」
「はい。」(田所)
「あの日のことは、これからも忘れることはありません。
 お世話になりました。」
「本当に、フェローのみんなには言わなくていいんですか?」
「別に話すこともありません。では。」
「黒田先生!
 若者たち、好きになりましたか?」
少し考えると、表情を変えずに頭を下げ、立ち去る黒田。

廊下。
藤川と緋山が歩いている。
「辞めた!?」(緋山)
「もう出ていったって。
 森本先生と三井先生たちには、あいさつ済ましてたんだと。」(藤川)
「私たちには一言もなし?
 何それ。
 いいの?そういうことで。
 そんな別れ方ってあり?」(緋山)
「はぁ・・・」藤川のため息

エレベーター前。
「会うまでもないってことか。黒田にしてみたら。」(藤川)
「・・・」悔し涙をこらえる緋山。

ヘリポート。
ヘリを眺めている黒田。
格納庫前の梶がその姿に気付き、帽子を取り、頭を下げる。
それに答え、頭を下げる黒田。そして去っていった。

ステーション。
それぞれの席で仕事をしながらも、
黒田が去ったことで複雑な気持ちのフェローたちや冴島たち。
「さみしくなりますね。」(冴島)
「そうね。」(白石)
ペン回しをしている藍沢のピッチが鳴る。
「はい。」(藍沢)

廊下。
藍沢は西条(杉本哲太)に呼び出されていた。
「大学病院としては、安定した患者を
 いつまでも置いとくわけにはいかないんだ。悪いが。」(西条)
「分かってます。」(藍沢)
「ただ、絹江さん歩く練習をされてからは
 精神的にはずいぶん落ち着いてるらしい。
 いい刺激になってんじゃないかな。」(西条)
「ええ。」
「絹江さんのケアマネジャーも病室に来るらしい。
 今後のことはよく相談してくれ。
 じゃあ。」
西条のピッチに着信。
「はい。はい。ええっ?」(西条)
驚いた表情で藍沢を見る西条。
「?・・」(藍沢)

廊下を歩く藍沢と西条。
「ホントにあるんでしょうか?そんなことが。」(藍沢)
「なくはない。」(西条)
そんな二人を老人の車椅子を押していた冴島が見かける。
「骨折後の一過性のせん妄の場合
 全身状態の回復によって意識が改善する場合もある。
 もっとも逆に、認知症に進む場合もあるが。
 ただいい方向に向かってるのは間違いないだろう。」(西条)

『R3A』:絹江の病室。
藍沢が部屋に入る。
「ばあちゃん。」
「耕作。」
「・・・・」
「あなた、仕事中でしょ。いいの?」
「ばあちゃん・・(涙)」
手を取り合う二人。
「全部聞いたよ。ホントに、迷惑かけちゃったねえ。」(絹江)
「・・・」言葉が出ない藍沢
「ああ…すてきだね、このユニホーム。
 とってもよく似合ってるよ耕作に。」
「・・・」涙を浮かべ、頷く藍沢。
「ああ…帽子も、ありがとうね。」
感激の藍沢。

ナースステーション。
仕事をしている藤川に冴島が教えに来た。
「マジで!?」(藤川)
「私もあいさつに行きましたけど、もうすっかり。
 すごくしっかりした方で。」(冴島)
「そっかあ。よかったなあ。」
「ええ。」(冴島)
「じゃあ俺も後で顔出しに行こっかなー。」
浮かない表情の冴島。
「どうしたの?」(藤川)

絹江の病室。
ピッチで連絡を受けている藍沢。
「ああ。2Bの木下さんな。
 分かった。すぐ行く。」
電話を切る藍沢。
「ばあちゃん。」
「早く行っといで。
 こんなとこでしゃべってちゃいけない。」(絹江)
「手が空いたら、また来るから。」
藍沢が出てゆくと、辛そうにため息をつく絹江。
リハビリ施設に入ることをまだ言ってないからだった。

廊下。
藤川と冴島が歩いている。。
「そっか。退院か。」(藤川)
「ええ。元には戻られたけど、まだ足のリハビリが必要ですし
 一人暮らしは難しいと思うんですよね。」(冴島)
「藍沢一緒に住むのかな。」
「でも救命にいるかぎりは、とても絹江さんの世話までは。」
「てことは・・どこかの施設に入れるってこと?」
「・・・」
二人は黙ったままエレベーター待ち。
「でっ、でもまあ、何にせよ元に戻ったのはいいことだよ。」
「ええ。」
「あっ、今日、飯食いに行かない?」(藤川)
「えっ?あ…嫌です。」(冴島)
「違うよ。みんなでだよ。」
「ああ。」(冴島)
「せっかくの謹慎明け、みんな集まったんだし
 藍沢のことも、相談乗ってやった方がいいじゃん。」
「そういうことだったら。
 いいですね。食べましょう。」
「ねえ。そんなに俺うざい?」
「はい!」(冴島)
藤川は胸に手をあて、ショック!
・・・の隙に、開いたエレベーターに一人で乗る冴島。
藤川がショックから覚めると、もうドアは閉まっていた。

2Bの病室。
患者のノダを診ている藍沢。
「はい。大丈夫ですよ。明日から食事始めますね。」(藍沢)
「はい。ありがとうございます。」(患者)
「点滴抜去でよろしいですね。」(看護師)
「・・・」カルテを書いている藍沢。
「先生?」(看護師)
「お願いします。」
「はい。じゃノダさん。これ終わったら点滴外しますからね。」(看護師)

ICU。
患者が運ばれ、一緒に白石も来る。
別の患者を診ている緋山。
「お疲れ。」(白石)
「うん。」(緋山)
「聞いた?藍沢先生の話。」
「うん。よかったよね。」
それしか言わず、様子が違う緋山。
「どうかした?」(白石)
「黒田。あんな出ていき方ってあり?
 仮にも何カ月か一緒にやってきたんでしょ。それを…。」
「・・・」(白石)
白石がふと隣りの患者を見る。
すると、その手にいくつかの大きな炎症が。
「ねえ。」(白石)
「うん?」(緋山)
「この患者さん、変な皮疹が出てるよね。」
「ホントだ。心内膜炎じゃない?」
「血液培養や心エコーは調べたのかな?」
「熱、出てるわ。」
患者の札には、
『心臓外科
 今野良平
 H20年9月11日入院
 Dr. 平川       』
ちょうどそこに、心臓外科のフェロー柏原(今井りか)が来ていた。
「すいません。心臓外科のフェローの方ですよね。」(緋山)

廊下。
廊下に出て柏原と話しをする緋山と白石。
「何ですか。何の権限があって他科に口出ししてるんです?」(柏原)
「どこの科でもいいでしょ。
 全身に、特徴的な皮疹が出てる。
 念のため血液培養や心エコーをした方がいいって言ってるんです。」(緋山)
「別に問題ないと思います。
 熱も大してないし、もともと抗凝固剤飲んでます。
 そのせいだと…。」(柏原)
「やるべきです!」(緋山)
「ちょっと。」(白石)
「あなたたち救命のフェローですよね。
 問題ばかり起こすので有名な。」(柏原)
「はあ?」(緋山)
「クレームつけるのやめてもらえます?」(柏原)
「クレーム?クレームじゃないでしょ!」(緋山)
「上の先生通してください。」(柏原)
「何かあって、一番困るのは患者さんなの!
 心エコーはすべきよ今すぐ。」(緋山)
にらみ合う緋山と柏原。
そこに何も知らない森本が通りかかり、
「あれ?ひょっとして、もう問題起こした?」(森本)

センター長室に緋山と森本が呼び出された。
「緋山先生。そういうときには、私に言ってください。
 私が話をします。」(田所)
「そんな大げさな。私はただ…。」(緋山)
「フェローに直接言うべきではありませんね。
 もっと上の先生に、こっちも、上の先生を通して言うべきでした。
 それが、組織というもんです。
 みんな、多かれ少なかれ、おびえを抱えながら診断を下している。
 そんな彼女に直接進言をしたら、ますます萎縮してしまうでしょう。」(田所)
「いやでも…。」
「お願いしますよ。緋山先生。」(田所)
「・・・」緋山はおもしろくない。

医局。
森本が自分の席に戻ってくる。ニヤニヤしている三井。
「やってくれるよなあ~早速あいつら。
 黒田先生いなくてホントやってけんのかな~うち。」(森本)
「・・・」(三井)
森本の前の席は、いなくなった黒田の席。

ステーション。
いらついている緋山のところに白石が戻ってくる。
「どうだった?
 あ・・今野さんだっけ?さっきの患者さん。」(緋山)
「ああー心内膜炎だった。緊急オペで弁置換だって。」(白石)
「やっぱり。どんな顔してた?あのフェロー。」
「怒られてしょんぼりしてた。」
「何それ。新人OLかっつうの。」
「気持ちちょっと分かるけどね。」
いや~な顔で白石を見て、ため息をつく緋山。
「みんな甘いね。
 部長もさ、組織がどうのこうのとか言ってたけど
 会社員じゃないんだからさ。」(緋山)
「そうだけど。」(白石)
「外科医なんて、孤独なもんなの。
 それに耐えられなかったら辞めた方がいいって。」(緋山)
「どうしたの?何かあった?」(白石)
「・・・」(緋山)
藤川がくる。
「よっよう!
 あのさ、今日みんなで飯食い行かない?
 たまにはいいでしょ?」(藤川)
「パス!たまってた仕事があんの。」(緋山)
立ち去る緋山。
「何だよあいつ。」(藤川)
「・・・」心配そうに見送る白石。
「行く?」(藤川)
「?・・」(白石)

絹江の病室。
「ばあちゃん。」
部屋には知らない人(梅沢昌代)がいた。
「こちらねずーっとお世話になっている
 ケアマネジャーの落合さん。
 孫の耕作です。」(絹江)
「先生どうも。」(落合)
「今ね、落合さんとも話してたんだけど、
 申し込んでたホームに空きが出たそうなのよ。」(絹江)
藍沢に
『特別養護老人ホーム 青雲の里』
の案内パンフレットを渡す絹江。
「1年ほど前から申し込んでたんですよ。
 絹江さんの希望聞いて。
 手ごろな値段の所いっぱいでなかなか。」(落合)
「ちょうどよかったわ。私も治ったし。
 ここも出ていかなきゃいけなかったんだろ?」(絹江)
「まあ…そうだけど。」(藍沢)
「海が見えてね、とってもいいとこなのよ。
 それで、いつ引っ越したらいいでしょうかねぇ」(絹江)
「絹江さんの希望に合わせますから。」(落合)
「そうですか?」(絹江)
「ええ。」(落合)
「じゃあ…」(絹江)
複雑な思いの藍沢。

白石の乗っているエレベーターに藍沢が乗ってくる。
「聞いた。絹江さんの話。よかったね。」(白石)
「ああ。」(藍沢)
「もうすっかり?」
「驚くよ。勝手に退院後の住む所まで決めてた。」
「そう。」
「昔からああいう人だった。・・・」
「どうかした?」
「一緒に暮らそうかと思ってる。」
「えっ?」
「ずっとほったらかしといて、今更なんだけどな。」
「いいじゃない。喜ぶと思う、絹江さんも。
 そう。いいね。」
「(ため息)」

そんな中、ドクターヘリの出動要請が入る。
医局で連絡を受けた森本。
「鉄道事故って列車にひかれたってことですか?」(森本)
『いえ。上りの新千葉鉄道が脱線転覆したということです。
 詳しい情報はまだ入ってきてませんが
 新千葉鉄道には多数の乗客が乗っていたということで。』(救急の声)
その連絡は、救急センターにも放送されている。
「脱線?」(藤川)

医局。
「了解しました。ヘリで向かいます。詳細は追って知らせてください。
 藍沢、白石、用意してくれ。」(森本)
「はい。」
CS室に声をかける森本。
「木更津南地区付近の、病院の受け入れ態勢どうなってるか
 大至急確認して。」
「はい。」(轟木)
「非常体制だ。それから、どこの病院が基地局になるか
 それも確認して。」
「分かりました。」(轟木)
「三井先生。これ相当出ますよケガ人。」と森本がピッチで連絡

廊下を走る三井。
「あの辺は大病院も多い。
 うちに患者を搬送するのは最小限度にして
 取りあえずピストンで医者を全員向かわせましょう。」

廊下を走る森本。
「分かりました。トリアージ優先ですね。はい。」(森本)

CS室。
「ドクターヘリ、エンジンスタート。」(轟木)

ヘリポート。
藍沢と白石が救命セットを持ってヘリに乗り込む。
三井がすでに乗っている。
飛び立つヘリ。

そのころ、絹江は病室で老人ホームの入室申込書に名前を書こうとしていた。
が、ペンが止まる。
「絹江さん。迷ってるなら申し込みやめとく?」(落合)
「いいの。迷ってるわけじゃないの。」(絹江)
「ホントに?」(落合)
”藍”まで書くと、窓の外にヘリが見えた。

CS室とヘリで連絡を取り合う。
「現場には、白車赤車とも到着してます。
 現場混乱してますが、翔北ドクターヘリにおいては
 現場トリアージ、および赤タッグの近隣病院への搬送を優先させるむね、
 消防に申し伝えてあります。」(轟木)
「救護所は設置されてますね?」(三井)
「はい。」(轟木)
「了解しました。
 救護所は白石に任せる。
 搬送トリアージお願い。」(三井)
「私がですか?」
「頼んだわ。」
「はい。」
(白石)
「私たちは安全確認できてる車両から見ていく。
 後から来る緋山や藤川にも指示して。」
「分かりました。」
(白石)
「いい?くれぐれもケガのないように。」
「はい。」
(藍沢)
「はい。」
(白石)

脱線現場上空にヘリが来た。
『木更津南ポンプ1より翔北ドクターヘリ。
 乗客も多数避難しだしています。
 慎重に着陸してください。』(無線の声)
「翔北ドクターヘリより木更津南ポンプ1。了解です。
 これより着陸します。」(梶)

ヘリが着陸。
「ピストンでドクター運びます。」(安西)
「お願いします。」(三井)
三井たち3人が降りて走る。
ヘリは再び飛び上がる。

消防車付近の隊員に聞く三井。
「翔北ドクターヘリです。状況教えてください。」(三井)

白石は早速負傷者のところへ。
「大丈夫ですか?歩けます?」(白石)

状況を聞く三井と藍沢。
「2両目と3両目に、ケガ人が集中しています。」(レスキュー)
「中はどんな状況ですか?」(藍沢)
「2両目は、中がどういう状況かわれわれも、まだ把握してません。
 3両目は、車両の前の方に
 乗客が衝突の勢いで押しつぶされてる状態です。」(レスキュー)
「われわれは入れますか?」(藍沢)
「3両目は安全確認取れてます。」(レスキュー)
「分かりました。」(藍沢)
「シーバー用意して。」(三井)

負傷者を回る白石。
「ここ痛みますか?」
「ああ…。」(男性)
「赤タッグです。搬送病院当たってください。」(白石)
「はい。」(救急隊員)
「脳外整形腹部外科です。」(白石)
「分かりました。確認します。」(隊員)
「シーネ、用意してください。」(白石)
「はい。分かりました。」(隊員)

白石を遠くから見ていた三井に
「お願いします。」
とトランシーバーを渡しと、負傷者のところに向かう藍沢。

「先生。こっちお願いします。」(隊員)
「はい!」(白石)

そのころ、黒田はタクシーで空港に向かっていた。
「何時の飛行機ですか?」(運転手・田中昌宏)
「3時です。」(黒田)
「どこに行かれるんです?」(運転手)
「見送りです。」
「ああ、見送り。」(運転手)
『ただ今入ってきた情報によりますと、
 千葉県木更津南地区で、
 7両編成の西浦安発千葉山行き電車が脱線し、
 ケガ人が多数出ているもようです。』(ラジオ・声:桜庭亮平)
「すいません。ちょっとボリューム上げてもらえますか?」(黒田)
「はいはい。大変そうな事故だね。」(運転手)
『午前11時43分ごろ千葉県木更津南地区で…。』(ラジオ)

3両目の現場。
藍沢と三井が案内される。
「こちらです。
 ドクターいらっしゃいました。」(消防士)
「中にまだ動かせない人がいます。
 お願いできますか?」(レスキュー)
「はい。」(三井)
「こっちです!お願いします。」(消防士)

3両目に入ってゆく藍沢と三井。
目を覆うような状態だった。
「大丈夫ですか?」「しっかりしてください。」
「聞こえますか?」「しっかりしてください…。」
レスキューたちが救助活動をしている。
「トリアージしましょう。」(三井)
「はい。」(藍沢)

そのころ、翔北救命センターのヘリポートでは、
へりに緋山、藤川、冴島が乗り込んだ。

事故現場、3両目。
トリアージが始まっていた。
「翔北救命センターの三井です。分かります?」(三井)
「あっ・・痛っ!」(負傷者の男性)
「歩けそうですか?失礼します。」(三井)
別の場所で頭から血を出している男性を診ている藍沢。
「歩けそうですか?すぐレスキュー来ますから。失礼します。」(藍沢)
藍沢は黄色タグをつけて次へ

現場にヘリが到着。
藤川が飛び出してくる。
「こちらです。」(消防士)
「はい。」(藤川)
緋山、冴島も追って走る。

救護所。
白石が患者の処置をしている。
そこに藤川たちがくる。
「3両目に藍沢先生たちがいる。冴島さん行って。」(白石)
「はい。」
「今2両目も安全確認出た。藤川先生緋山先生お願い。」(白石)
「分かった。」(緋山)
頷く藤川は、緋山と二両目に向かう。
「輸血ありますか?」(白石)

2両目。
「私外見るわ。」(緋山)
「分かった。俺中見る。」(藤川)
「こっちになります。」とレスキュー隊員の杉田(中村竜)が呼ぶ。
「はい。」(藤川)
「患者はどんな状況ですか?」
「中に重傷者が閉じ込められています。」(杉田)
「はい。」(藤川)
「上がってすぐ左です。」(杉田)
「分かりました。」(藤川)
「ロープ引け!はい!ロープ引け!はい!(レスキューたち)
藤川は横たわった車両にかけられた梯子を上って、
上になっている破れた窓から入ってゆく。
緋山は車両の外にいる負傷者のもとへ。
「翔北救命センターの緋山です。歩けますか?」(緋山)
「いや…。」(男性)

2両目の中。
藤川が中に降り立つ。
「こっちです。」(杉田)
「はい。」(藤川)
藤川が足をけがした若者の奥田(中野史祥)を見る。
「これじゃ動かせないな。」(藤川)
「お願いします。」(杉田)
うなずく藤川が診始める。
「よかった。」
と、医者が来てホッとする救急隊員の細井(永岡佑)。
「もしもし?分かります?」(藤川)
「ああ…まだ。」(奥田)
「救命センターの藤川です。今、治療しますからね。」(藤川)
「ひざの開放骨折です。
 出血性ショックです。
 俺、今日が初めてで。」(細井)
「酸素投与して。
 ちょっと、脚診ますね。」(藤川)

そのとき、事故現場一帯に、一斉に携帯電話の着信音が鳴り始める。
負傷者はそれぞれの携帯を取り出す。
この雰囲気に、緋山も不思議な感覚を覚える。

3両目の中。
「白石先生に指示されました。」と冴島がやってくる。
「そこの彼女をお願い。」(三井)
「はい。」(冴島)
「大丈夫ですか?分かります?」(藍沢)
この車両の負傷者たちの携帯も、次々に鳴り出す。
「何だ?」(藍沢)
「そうか。
 報道よ。
 ニュースが流れたのね。
 それで知り合いや家族が。」(三井)
いくつも鳴り続ける携帯の呼び出し音。
「これみんな、この人たちを心配する声。」(三井)
「・・・」(冴島)
「助けましょう。」(藍沢)

絹江の病室。
「西浦安発千葉山行き7両編成の電車が脱線し
 ケガ人が多数出ているということです。
 この事故の影響で
 新千葉鉄道上下線とも運転を見合わせております。
 事故の原因など詳細は入りしだい…。」(テレビ)
絹江がこの事故のニュースを見ている。
申込書の名前には、まだ”藍”までしか書いてなかった。

2両目の中。
奥田の携帯も鳴っていた。代わりに電話に出る藤川。
「はい。」(藤川)
『智ちゃん?あんた大丈夫だったの?
 もしもし?
 あんた無事だったのね。
 よかった~。
 今テレビに映ってて、電車で行くって言ってたから。
 ひょっとしてと思って。」(奥田の母)
「救命センターの藤川と申します。」(藤川)
『えっ?あっ…と…智則は?奥田智則はそこにいるんでしょうか?』
「智則さんは、茶色の眼鏡を掛けた方ですよね?」
『はい。ええそうです。』
「ケガをされてます。」(藤川)
『ええっ?それで無事なんですか?』
「足をケガされたので、今から病院に搬送します。」
『ちょっと出してください電話に!話をさせてください。』
「すいません。今は治療を優先させてください。
 後ほど搬送先の病院を連絡します。」
『あっもしもし?もしもし?』
「すいません。切ります。」(藤川)
(♪ピッ)
「奥田さん、聞こえます?」(藤川)
「ああ…。」(奥田)
「必ず家に帰りましょう。
 お母さんと話をするんですよ。
 いいですね?」
「ありがとう…。」(奥田)

救護テントでトリアージを続けている白石。
「サチュレーションが落ちてきました!」(隊員の声)
「はい!付いてください。」(白石)
「分かりました。」(消防士)
隣りの救護テントにゆく白石。
「お願いします。」(隊員)
「7.5チューブ下さい。挿管します。」(白石)
「はい。」(隊員)
「先生、こっちの患者さんは?」(隊員)
「その方は骨盤骨折があります。
 シーツラッピングお願いします。」
「分かりました。」(隊員)
「先生!頭を打っているようなんですが。」(隊員)
「取りあえずそこに降ろして。」
「はい。」(隊員)
「先生。胸部外傷です。こっちもお願いします。」(隊員)
どうしてよいか困惑する白石。
そこに・・、
「俺にできることあるか?」
「黒田先生。」(白石)
黒田がやってきた。
「聴診器貸してくれる?」(黒田)
「はい。」(隊員)
「出血ひどいな~。ルートもう1本。それと急速輸液だ。」(黒田)
「はい。」(隊員)
「搬送トリアージお前か?」(黒田)
「はい。」(白石)
「ゆっくり大きく呼吸してみてください。」(黒田)

3両目。
負傷女性に緑のトリアージタグをつける三井。
「レスキューの指示に従ってください。」(三井)
「はい。」(女性)
「藍沢。こっち任せたわ。外見てくる。」(三井)
「はい。
 こっち搬送してください。」(藍沢)
「はい。」(レスキュー)
藍沢の耳にうめき声が聞こえた。
奥に進む藍沢。
「誰かいますか?」(藍沢)
「うっ・・ううっ…子供…」
倒れている荷物棚などを取り除くと、
怪我した親子・野口響子(西田尚美)と隼人(藤田悠希)がいた。
「ああ…。子供…。」(響子)
「救命センターの藍沢です。分かりますか?」
「ああ…子供…。」(響子)
「うっ!」
響子たちの上にある座席をとろうとしても上がらない。
「レスキュー!」(藍沢)
「はい。」(レスキュー)
「こっち人挟まってる。
「了解。」(レスキュー)
「冴島来てくれ。」(藍沢)
「はい!」(冴島)
「診察させてもらいますね。」(藍沢)
「ああ…あ…隼人…」(響子)

2両目の外。
緋山がぐったりしている負傷者を診ている。
「この方運んでください。」(緋山)
「はい。」(隊員)
「ブルンベルグ兆候あります。赤タッグです。」(緋山)
「あの方大丈夫ですか?」(隊員)
と、そばにいる女性負傷者・キモト(廣澤恵?)を指差す。
「ブランチテスト1秒だった。黄色です。」(緋山)
「でも、ずいぶん苦しそうですよ。」(隊員)
その女性・キモトのところに、
「どんな状態ですか?」と黒田が来た。
「胸の痛みを訴えています。」(隊員)
「黒田先生。」(緋山)
「キモトさん。どこが痛いですか?」(黒田)
「胸が…。」(キモト)
「どんなふうに痛いですか?締め付けられる感ありますか?」(黒田)
「ええ…ぎゅうっと…。」
「はい。ちょっと胸の音聴きますよ。
 心筋梗塞だ。そっちは?」(黒田)
「腹腔内出血の疑いです。ショックはありません。」(緋山)
「こっちが優先だ。大至急ヘリ搬送してくれ。」(黒田)
「はい。」(隊員)
緋山のそばに来る黒田。
「大災害のときは心筋梗塞が増える。
 スタート法はトリアージの1つの方法でしかすぎん。
 そこに頼り過ぎるな。」(黒田)
「・・・」(緋山)
車両の上からレスキューが呼ぶ。
「先生!お願いします!」(レスキュー)
「行ってこい。」(黒田)
「はい。」(緋山)

2両目の上に上った緋山。
「すいません、こっちお願いします。」(レスキュー)
「はい。」(緋山)
車両の上にはタンかに乗せられた負傷者がいる。
「先生来ましたよ。」(レスキュー)
「聞こえますか?翔北救命センターの緋山です。」(緋山)

2両目の中。
細川が細井の照らすハンドライトの光の中で奥田の足の治療をしている。
「担架まだですか?」(藤川)
「今、手配してます。」(レスキューの杉田)
「明かり、こっちからもらえる?」(藤川)
「はっ、はい。」(細井)
「うっ!」奥田が動く。
「駄目です!じっとして!」(藤川)
幹部を触ると、相当な出血で手が血で染まる藤川。
「まずいなぁ。また出てきた。」(藤川)
「どうします?」(細井)
「圧迫止血できない。RCCあったかなぁ。
 僕のピッチで、同僚に聞いてもらえますか?」(藤川)
「は…はい。」(細井)

2両目の上。
緋山が負傷者を診ている。
「右足関節骨折ですね。白車で運んでもらってください。」(緋山)
「はい。」(レスキュー)
緋山のピッチが鳴り、立ち上がって電話に出ようとする緋山。

2両目の中。
「病院へ搬送して、血管の損傷を修復しないと。出ました?」(藤川)
「まだです。」(細井)

2両目の上を緋山が歩いている。電話に出ようとしたその時!
「危ない!揺れるぞーっ!」(レスキューの声)
緋山の体が落ちていった。

2両目の中。
この揺れで3人の上に物が落ちてくる。
「うわーっ!おおっ!」(細井)
「危なーい!」(杉田)

2両目の外。
流れ出る血の上に、うつ伏せで倒れているのは緋山だった。
その手のそばには、壊れたPHP電話。

3両目の中。
レスキュー隊が響子親子の上にあるものを取り除こうと苦心している。
「圧送れ!」(レスキュー)
「よし!」(レスキュー)
「やめ!」(レスキュー)
「隼人君、出血してますがかすり傷です。頑張ってますよ。」(冴島)
「そう…。」(響子)
「お母さん、隼人君の体重分かりますか?」(冴島)
「うう・・それは…」(響子)
「だいたいでもいいので。」(冴島)
「すいません。訳あって離れて暮らしてたもんですから。」(響子)
「あっああ…。」(隼人)
「隼人君。自分の体重分かる?」(冴島)
「にっ…23kg。」(隼人)
「分かった。」(冴島)
「うちの母親に預けてまして、
 ようやく一緒に暮らせるようになったもんだから、
 それで、迎えに行ったらこんな目に遭っちゃって…。」(響子)
「そうですか。」(冴島)
「悪いけど、早くやってください。隼人、大丈夫?ねえ?」(響子)
「ちょっと痛い。」(隼人)
「ごめんね。私のせいでごめんね。」(響子)
「駄目ですね。シートが複雑に入り組んでいる。
 無理にこじあければ、要救助者が危険だ。
 別の道具を持ってきますが、
 どっちにしろ、まだ時間がかかる。」(レスキュー)
「クラッシュ症候群が心配です。
 この状態では、輸液と酸素投与ぐらいしかできません。
「できる限りのことはやってみます。」(レスキュー)
「まだ出れないんですか!?ねえ隼人!」(響子)
「落ち着いてください。一緒に頑張りましょう。」(冴島)
「何でこんな…もう1本電車遅けりゃ…
 今日に限って駅までの道どんどんすいちゃって…
 もう嫌だ…何で…何で隼人…(泣)」(響子)
隼人の容態が変わる。
「隼人ちゃん?隼人君、分かる?隼人君?」(藍沢)
「何!」(響子)
「ああ…。」(隼人)
「どうしたの?隼人。隼人!ねえ…」(響子)
「右側の瞳孔が開いてる。硬膜外血腫かもしれない。」(藍沢)
「なっ何なんですか?それ。」(響子)
「挿管用意しろ。」(藍沢)
「どうしたのー!」(響子)
「今先生が診ますから。」(冴島)
「隼人!隼人!」(響子)
「あとどれぐらいかかります?」(藍沢)
「20分はかかりますね。」(レスキュー)
「20分…。」(冴島)
「西条先生に聞いてみる。」(藍沢)
ピッチで連絡を取る藍沢。

2両目の中。
入ってきた窓にかかっている梯子を動かそうとするレスキューの杉田。
「ううっ!くっ…。駄目だ。動かない。」(杉田)
「出れないんですか?」(細井)
もう一度障害物を動かそうとする杉田。
上からパラパラ物が落ちてくる。奥田を庇う藤川。
「ちょっちょっちょっと!気を付けてください。」(藤川)
「すいません。」(杉田)
外からレスキュー隊長が状況を聞く。
「どうだ?」(レスキュー隊長)
「無理です。出られません。」(杉田)
「やっぱりここを切るしかないか。
 エンジンカッター持ってこい。」(レスキュー隊長)
「了解。」(レスキュー)
「早く搬送しないと。出血止まりません。」(細井)
「輸血もない。ここじゃ何もできない。」(藤川)
「奥田さん、しっかり。」(細井)
「藤川はどんな状況だ?」
と狭い窓から黒田の顔が見えた。
「黒田先生。」(藤川)
「早く説明しろー。」(黒田)
「はい。膝窩動脈が切れてます。
 出血点が深くて、圧迫できない状況で。」
「ちゃんと説明しろ。どれぐらい出てるんだ?」(黒田)
「2,000は出てるかと。血液もありません。」
「2,000か。30分持たんぞ。
 縫合セットとサテンスキーあるか?」
「サテンスキーはありません。
 簡単な縫合セットならあります。」(藤川)
「よし。鼠径部を切開して大腿動脈を遮断するぞ。」(黒田)
「は…。はっはい。」(藤川)
「できるな?」(黒田)
しばらく考え、決意する藤川。
「やります。教えてください。」(藤川)
「えっ?ここで手術ですか?」(細井)
「君も頼む。協力して。」(藤川)
「ですから、俺今日が初めてで。
 しかも救命士になってまだ…」(細井)
「分かってるよそんなことは。」(藤川)

3両目。
「隼人!隼人!」(響子)
「落ち着いてください野口さん。」(冴島)
「どうして?どうして?」(響子)
西条と電話している藍沢。
『それで、搬送にどれぐらいかかる?』(西条の声)
「早く出せて20分、ヘリで運んで20分。
 どうみても40~50分はかかります。」(藍沢)
『間に合いそうもないな。
 だけど病院に連れて帰るしかない。』
「脳圧を下げれば、40分は持ちますよね?」
『どうやって下げる?穿頭しないと、どうにもならんぞ。』
「穿頭しましょう。」
『そこで?無茶言うな。どうやって?道具は?』
そばでレスキューが電動ドリルで救出作業をしている。
「何もしなかったら死んでしまいます。」
『えっ?』
「レスキューからドリル借ります。指示お願いします。」
『レスキューのドリル?』
「はい。」

2両目の外。
意識を失って倒れている緋山は、まだ誰にも発見されていなかった。

救護テント
「お願いします!」(隊員)
「はい。」(白石)
向かったところには重症の河野(沼田隆兵)。
そばには泣いている妻・和美(日向明子)と娘・洋子(宮下ともみ)。
「先生!先生助けてください!」(和美)
「河野彰司さん48歳。頭部外傷胸も打ってます。
 レベル二けたです。」(隊員)
すぐに容態を診る白石。
「河野さん分かります?聞こえますか?」(白石)
「ああっ…。あなた!お父さん分かる!お父さん!」(和美)
「早くヘリで運んでください!早く。」(洋子)
「お父さん…ううっ…」(和美)
赤のトリアージタグを付ける白石。
「ヘリ戻りしだい搬送します。あと4~5分です。」(白石)
「ありがとうございます。」(和美・洋子)
「先生診てください!」(隊員)
次に向かう白石。

2両目の中。
手術が始まる。あるだけの手術器具が出された。
窓の外の黒田を見る藤川。うなずく黒田。
 (※照明はレスキューの杉田、手術器材出しは新人救急隊員の細井)
「メス。」(藤川)
「これ?」(細井)
「そうそれ。」(藤川)
「まずは、鼠径靭帯の下を血管の策状物に沿って縦方向に切開だ。」(黒田)
「えっ?はい?」(藤川)
黒田のそばで、大きなエンジンカッターで車両をレスキューが切っている。
「止めてくれ!聞こえん!」(黒田)
「切断やめ。」(レスキュー)
「鼠径靭帯の下、血管の策状物に沿って縦方向に切開。」(黒田)
「はい。
 ライト上から当ててください。」(藤川)
「はい。」(杉田)
メスを入れる藤川。
「ペアン。」(藤川)
「ペアン?」(細井)
「先が長いの。」(藤川)
「これ?」(細井)
「はい。」
切ったところをペアンで開く藤川。
「血管鞘見えました。」(藤川)
「次は動静脈の剥離だ。」(黒田)
「はい。筋拘引いてください。」(藤川)
「えっ…これ?」(細井)
器具で術野を広げる。
「こうですか?」(細井)
「もっと引いて。」(藤川)
「こう?」(細井)
「もっと自分の方にもっと。
 名前は?」(藤川)
「ええっ?あ…細井です。」(細井)
「藤川です。一緒に助けましょう。」
負傷者の奥田の顔を見る細井・・。
細井をしっかり見つめ、頷く藤川。
「はい。」と、覚悟を決める細井。
「ケリー下さい。」(藤川)
「ケリー?」(細井)
「それ。そっちの長いの。」(藤川)
「これ?はい。」(細井)
「少しでも内側の大腿静脈を傷つけたら大出血するぞー。
 慎重にやれー。」(黒田)
「はい。」(藤川)

3両目の中。
動揺している響子に隼人君の処置について説明している藍沢。
「よく聞いてください。
 隼人君は脳ヘルニアといって
 頭蓋骨の中に血がたまり、脳が圧迫されてる状態です。
 これを一刻も早く取り除かないと、死んでしまいます。
 助けるには、頭蓋骨の中の血を抜く必要があります。
 今からドリルで穴を開け、たまった血を取り除きます。」(藍沢)
「頭に穴開けるんですか?
 そんな…そんな…ああっ…」(響子)
「それが、ここで隼人君を救う唯一の方法です。」(藍沢)
「ううっ…私が…」(響子)
「えっ?」(冴島)
「私が迎えにさえ行かなきゃ…(泣)」(響子)
「責めないでください。大丈夫ですよ。」(冴島)
泣きやまない響子。
レスキュー隊員がライトを照らし、冴島がピッチを藍沢の耳にあて、
西条からの声を聞かせる。
『局麻済んでるな?まずは側頭部を正中切開だ。
 右外耳孔5cm垂直に上の所だ。』(西条)
「はい。」
目を瞑っている響子。
頭にメスを入れる藍沢。
『切れたか?』(西条)
「はい。」
『創を広げよう。』(西条)
「はい。」(冴島)
『じゃあドリルを持て。
 医療用のドリルじゃない。深く入り過ぎたら死ぬ。
 8歳児の側頭骨の厚さは2cm弱。
 削り過ぎるな。』(西条)
「はい。」(藍沢)
ドリルの先にたっぷりとイソジンをかけた電気ドリルをもつ藍沢。
「ごめんね。ごめんね…」(響子)
電動ドリルをまわす藍沢。
その音に騒ぎ出す響子。
「嫌ーっ!!やめてー!!」(響子)
「野口さん!」(冴島)
「やめてー!」(響子)
「お母さん!」(冴島)
「やめてよ!」(響子)
「もうお願いだからやめてよ!先生!」(響子)
「静かにしてください!!」(藍沢)
「ぇ・・・」(響子)
「邪魔しないでください。」(藍沢)
「ぅ・・・」(響子)
「俺たちも・・助けたいんです。」(藍沢)
「・・・」藍沢を見つめ、落ち着く響子。
「手を握ってあげてください。右手にはまだマヒが出てない。
 隼人君も、感じるはずです。」(藍沢)
響子に隼人の手を握らせる藍沢。
「いきます。」(藍沢)
電動ドリルをまわす藍沢。
「うぅ・・うぅ・・・」向こうを向き、耐える響子。
ドリルが隼人の頭に入ってゆく。

2両目の中。
「次は外側の剥離だ。」(黒田)
「血圧触れません。」(細井)
「・・・」(藤川)
「奥田さん、あと少しです。頑張ってください。」(細井)
「剥離しました。」(藤川)
「よし。
 最後は裏側の剥離だ。
 深大腿動脈に気を付けろ。」(黒田)
「はい。
 ガーゼでふいてください。」(藤川)
「はい。こうですか?」(細井)
「もっと突っ込んで。それじゃ見えない。」(藤川)
「はい。」(細井)
物音がして細井の上に壊れた荷物棚が!
「ああっ。」(細井)
「うあっ!」
杉田が細井の上で棚を受け止めた!
杉田にうなずく藤川。
「大丈夫。必ずうまくいきます。」(藤川)
「はい。」(細井)
「もう少しだ。慎重にいけ。」(黒田)
「鉗子とチューブ。」(藤川)
「はい。これ?」
「そうそれ。」(藤川)
杉田、細井、黒田の見守る中、
鉗子で大腿動脈を止める藤川。
「クランプしました。」(藤川)
「出血、止まってます。」(細井)
「よくやったー。」(黒田)
「やった…やった。」握りこぶしを作り、喜ぶ細井。
細井に微笑む藤川。
「まだ終わったわけじゃないぞー。
 阻血になってどれくらいだー?」(黒田)
「ああ…。おそらく30~40分。ああいやもうちょっと。」(藤川)
「2時間以内なら病院で、血行再建すれば足は元に戻る。
 絶対足を残すぞ。」(黒田)
「はい。」(藤川)
「はい。」(細井)
「再開してください。」(黒田)
「はい。」
レスキューが車両をエンジンカッターで切り始める。

3両目の中。
指示されたところまで頭蓋骨に穴を開け、ドリルを止める藍沢。
「生食。」(藍沢)
「はい。」(冴島)
穴を生理食塩水で洗う。
『どうだ?』(西条)
「硬膜が見えるだけです。」(藍沢)
『そうか。
 血腫が環状縫合を越えてないんだ。
 子供の硬膜外血腫では少なくないケースだ。
 前頭部を開ける。
 今の位置から6cm前だ。』(西条)
「はい。」
再び電動ドリルをまわす藍沢。
『どうだ?』(西条)
ドリルを抜くと、血が噴出してきた。
「血腫ありました。」(藍沢)
『よし吸引だ。』(西条)
チューブで血を吸い出す。
そばで辛抱している響子。
隼人のまぶたが開き始める。
「意識戻ってきました。
 野口さん。目を開けましたよ隼人君。」(冴島)
「ああ…」(響子)
隼人が響子を見ている。
「隼人…隼人。」(響子)
微笑む冴島。
隼人が響子の手を握る。
「握り返した…この子…握り返した・・」
響子が泣き声をあげる。
『よし搬送だ。搬送中は輸液のスピードを早くし過ぎるな。』(西条)
「分かってます。」(藍沢)
『運がよかったな。その子も、お前も。』(西条)
「ありがとうございます。」(藍沢)
強く握られている響子と隼人の手・・。

教護テント。
白石が負傷者を診ている。
「戸部真理さん40歳。ブルンベルグサイン陽性。
 意識一けた、脈拍108、呼吸数26です。」(隊員)
「戸部さん、大丈夫ですよ。
 ちょっとおなか診させてもらいますね。」(白石)
すると、負傷者の河野がいるテントから微細動のアラーム音。
「あーっ!」(和美)
「先生!」(隊員)
痙攣を起こしている河野。
「先生ー!」(洋子)
「お父さん!お父さん!」(和美)
白石が来た。
「河野さん。」診察をはじめる白石。
「どうしたの!ああっ!お父さん!」(和美)
「河野さん。分かりますか?」(白石)
「先生?ああっ・・ああ…」(和美)
瞳孔を診て判断する白石。
「意識レベル300に落ちました。」(白石)
酸素マスクを付けられる河野。
「ああっ・・お父さん!」(和美)
「どういうことですか?」(洋子)
「・・・」答えない白石。
「しっかりして。しっかりして…」(和美)
「ヤダ、お父さん!お父さん!」(洋子)
「・・・」(白石)
「ヘリ来ました。」(隊員)
ヘリのほうを見る白石。
「お願い…」(和美)
「お父さん!」(洋子)
「お願いしっかりして…お父さん…ぁぁぁ」(和美)
「お父さん!お父さん!」(洋子)
「お願い…ぁぁぁ・・何とかしてください…」(和美)
テントの外に出て、救急隊員に指示を出す白石。
「あちらの方を先に乗せましょう。
 こちらの男性は痛み刺激で除脳肢位も出てきた。
 対光反射もありません。
 難しいと思います。
 腹腔内出血の方を優先させましょう。」(白石)
白石を見ている洋子。
「そうですね。」(隊員)
「ご家族には私から説明します。」(白石)
「ちょっと!それどういうことよ!」(洋子)
洋子がテントから出て、白石に掴みかかる。
「ねえ!どういうこと!ねえ!」(洋子)
「先生、主人はどうなるんですか?先生!」(和美)
和美も白石に頼む。ひと段落した黒田が遠くから白石に気付いた。
「何とかしてくださいよ!」(和美)
「お父さんどうなんのよ!」(洋子)
「お願いします。」(和美)
「すいません。搬送できる人数は限られています。」(白石)
「だって、だってすぐ、ヘリで搬送するって…」(和美)
「患者さんの状態も、刻々と変化します。
 ご主人は、最初よりも悪化していて。」(白石)
「だから何?悪化したんだったら、先に運んでよ!」(洋子)
「ご主人は、残念ながら瞳孔も散大しています。
 病院に着くまでにおそらく…」(白石)
力を落とす和美。和美を支える洋子。
和美が夫のところへ戻ってゆく。
「運んでも無駄だっていうわけ?
 そんなの分かんないじゃない!
 だいたい、あんたに何の権利があんのよ!」(洋子)
「誰を優先させるのか、判断するのが私の仕事…」(白石)
「誰がそんなこと決めたのよ!」(洋子)
ヘリに運ばれる腹腔内出血の負傷者。
運んでいる救急隊員を止める洋子。
「待ちなさいよ!ねえ、お父さんを先に運んで。」(洋子)
「落ち着いてください。」白石が後ろから洋子の腕をつかむ。
「お願いします!お父さんを先に運んでよ!早くしないと…」(洋子)
「行ってください。」
と洋子を後ろから押えている白石。 (遠くから三井が見てる)
「分かりました。」(隊員)
運ばれてゆく腹腔内出血の負傷者。
「あんた!お父さんを見殺しにする気!!」(洋子)
「指示に従ってください。」
毅然と答える白石。
「ひどい…何でそんなこと平気で言えんの?」(洋子)
「まだあったかいじゃない。
 まだこんなにあったかいじゃないの。」
テントから和美の声が聞こえる。
洋子も父・彰司の体に寄り添う。
和美と洋子の泣き声が響く・・。
「失礼します。」
頭を下げ、立ち去る白石。
その姿を黒田、三井が見ていた。

別のテント。
「重傷の方を白テントに運んでください!
 分かりますか?しゃべれます?」
次の指示を出し、患者を診る白石。

夕方。
ドクターヘリも飛び立ち、現場も落ち着いてきた。
「お疲れさまでした。」(隊員たち)
救助隊員たちも現場を解散。

そんななか、三井は緋山に電話していた。
「出ないなー。」(三井)
「誰です?」(藍沢)
「緋山。おかしいわね。
 白石。現場もう大丈夫そうだから、次のヘリで翔北戻って。」(三井)
「はい。」(白石)
「俺、緋山待ちます。
 三井先生も、次のヘリで戻ってください。」(藍沢)
「じゃお願い。」(三井)
「はい。」(藍沢)

絹江の病室。
テレビのニュースと見ている絹江。
『西浦安発千葉山行き、7両編成の電車が脱線。
 この新千葉鉄道事故で、今のところ判明しているのは
 死者5名、重傷者16名、軽傷者41名。
 難航していた負傷者の救出も、収束に向かっているとのことです。』(テレビ)

翔陽大学付属病院のロビー。
「オクダエツコさんのご家族の方…。」(職員)
搬送された負傷者名簿が出され、家族が押しかけている。
「今の時点で病院に入ってきてる患者さん情報は
 これだけなんですよ。」(職員)
「でも確かにこの列車に乗ってたんです。間違いないんです。
 どこに行けばいいのよ!」(女性)

事故現場。
負傷した女性を診ている藍沢。
「この患者でこっちは最後です。お願いします。」(藍沢)
「はい分かりました。」(隊員)
梶が来る。
「日没まであと10分だ。飛べなくなるぞ。赤タッグはもうないな?」(梶)
「大丈夫です。」(藍沢)
藍沢のピッチが鳴る。送信者は緋山と表示。電話に出る藍沢。
「どうした?どこ行ってた?」(藍沢)
『俺だ。』(黒田)
「黒田先生。」
「あっ?」(梶)
「大至急来てくれ。2両目の裏側だ。」(黒田)
「はい。」(藍沢)

2両目の裏。
藍沢と梶が走ってきた。
そこには血だらけの緋山。黒田が片手で心臓マッサージをしていた。
「代わります。」(藍沢)
「ああすまない。」(黒田)
心臓マッサージをする藍沢。
「どれくらい心停止を?」(藍沢)
「分からん。俺も1分前に来た。」(黒田)
「風上の安全確保はできてる。いつでも飛べるぞ。」(梶)
「お願いします。」(藍沢)
「エコーだ。急いで。」(黒田)
「はい。」(隊員)
「胸を強く打ってる。たぶん心タンポナーデだ。」(黒田)
「心嚢穿刺ですね?」(藍沢)
「そのとおりだー。」(黒田)
「シリンジ用意して。」(藍沢)
意識が戻らない緋山・・。

翔北救急センター・初療室。
患者の処置をしている三井、藤川、白石、森本、冴島たち。
「胸腹部のCTを。」(三井)
「はい。連絡します。」(藤川)
洋子の言葉を思い出す白石。
「あんた!お父さんを見殺しにする気!」(洋子)
「指示に従ってください!」(白石)

「どうした?」(藤川)
「ん?いや別に。」(白石)
「・・・」目線を落とす三井。
森本のピッチに連絡が入り、内容を聞いている森本。
「森本先生。赤タッグですか?」(冴島)
「・・・緋山だ。」(森本)
「・・・」凍りつく一同。

2両目の裏。
血を抜く藍沢。
「120吸引しました。心拍再開。いったんクランプします。」(藍沢)
「うん。」(黒田)
「血圧上がってきました。」(救命士)
「よし運ぶぞー。」(黒田)
「はい。」(藍沢)

ヘリに緋山が運ばれ、藍沢たちと共にすぐに飛び立った。

ヘリの中。
『それで、心停止してた時間は?』(森本の声)
「分かりません。」(藍沢)
『どれだけ脳が損傷してるのか、分からないのか。』(森本の声)
「はい。」(藍沢)
心配そうに緋山を見つめる黒田と藍沢。

初療室。
緋山が運ばれてきた。すぐに患部の手術。
「心嚢を切開しましょう。」(三井)
「はい。」(藍沢)
「横隔神経に注意して。」(森本)
頷く藍沢。
「切開します。」(藍沢)
血が吸引されてゆく・・術野が見えた。
「これだ。右心耳に損傷がある。」(三井)
「縫合します。」(藍沢)
白石、藤川、冴島も見守っている・・。

黒田は病院の休憩コーナーで祈るように待っている。

初療室。
「血圧まだ上がってきません。」(冴島)
「出血止まりません。」(藍沢)
「右心耳だけじゃないな。これ以上はこっちで手に負えない。」(森本)
「心臓外科待ってもらってます。」(白石)
「オペ室に運びましょう。」(三井)
「はい。」(一同)

手術室。
心臓外科のスタッフが緋山の手術に望む。
そのなかに緋山と口論した柏原も。
柏原は緋山を見て、驚いている。
「早くしろ。」(医師・神崎智孝?)
「はい。」(柏原)
「心臓を翻転させよう。」(医師)
「はい。」(医師)
手を入れて患部を触診する医師。
「ああやっぱり。左房もやっちゃってるな。
 サテンスキーで挟めるか?」(医師)
「やってみます。」(柏原)
「押さえて。」(医師)

休憩コーナー。
黒田のところに田所がくる。
「お見送りは…空港へは行かれたんですか?」(田所)
首を横に振る黒田。
「そうですよね。」(田所)
「緋山の家族には?」(黒田)
「ええ。さっきお父さまに電話を。」(田所)
足音に振り向くと、三井と白石が来た。
「どうですか?」(田所)
「心臓の損傷個所は、縫合できたそうです。
 バイタルも、落ち着いています。」(三井)
「ただ、脳の方は、意識が戻らないことには何とも言えないようです。」(白石)
「・・・」(田所)
「・・・」(黒田)

ICU。
全身管だらけで眠っている緋山。

ステーション。
席についている藍沢。
冴島がくる。やってきた藤川とすれ違う。
「当直ですか?」(冴島)
「ああ。俺と三井先生。」(藤川)
藍沢に気付く藤川。
「いたのか。」(藤川)
「ああ。仕事が残ってる。朝までいるよ。」(藍沢)
勤務表の緋山の札を見て、目線を落とし、
気を紛らわせるように仕事を始める藤川。
冴島は1点をみつめ、タメイキをつく。
藍沢は背中を丸くしてうなだれ、ペンを回していた。

エレベーター。
黒田と白石、三井が乗っている。
「白石。」(黒田)
「はい。」(白石)
「さっきのトリアージ、あれで間違ってない。」(黒田)
「・・・」(白石)
「よく冷静に対処したー。」(黒田)
「いつもそうでしたから…。黒田先生が。」(白石)
「そうか。」(黒田)
扉が開き、黒田だけが降りてゆく。
「つらい仕事ね、トリアージは・・・。
 だから、あなたにやらせた・・・。
 これからは黒田先生はいない。
 あなたたちには、
 もっともっと成長してもらわなければならないの。」(三井)
涙が溢れる白石。
「先生。」(白石)
「うん?」(三井)
「もう泣いてもいいですか…」(白石)
すすり泣く白石。
扉が開く。
声をかけようかと足を止めた三井。
が、そのままそっと降りて、白石を一人にした・・・。
扉が閉まると、しゃがみこんで泣く白石。

センター長室。
白石の履歴書を見て、ため息をつく田所。

医局。
勤務表の緋山の札を見て、拳で机を叩く森本。

明かりの消えた通路隅。
黒田が元妻・北村有里子(奥貫薫)に電話をしている。
「飛行機の中じゃないのか?」(黒田)
『列車事故でしょ。ニュースで見た。
 たぶん、そっちに行くんじゃないかと思って。
 明日に延ばしたわ。
 明日は来れそう?』(有里子の声)
「いや分からん。フェローの1人がケガをした。」(黒田)
『あっ…それで?』(有里子の声)
「まだ意識が戻ってない。」
『そう…。こっちは気にしないで付いててあげて。』(有里子の声)
「ああ。」
『じゃあ。』(有里子の声)
「ああ有里子…。どうして明日に延ばした?」
『別に。理由はないわ。
 ただ…
 私も少し、自分変えてみようかなって思っただけ。』(有里子の声)
「んっ?」
『あなた、変わったから。
 私も、少しだけね。』(有里子の声)
「そうか。」
『そう。じゃあ。』(有里子の声)
「うん。」電話を切る黒田。

ロビー。
藍沢が歩いていると、入口から緋山公夫(清水紘治)が入ってきた。
対応する事務員。
「どうされましたか?」(事務員)
「緋山の父ですが。」(公夫)
「緋山先生、今はICUに。」(事務員)
「で、状態はどうなんですか?」(公夫)
「詳しいことは、救命の先生に聞いてみないと。」(事務員)
歩み寄る藍沢。

ICU。
藍沢が公夫を娘のベッドへ案内した。
「なので、脳外科医は2~3日が勝負じゃないかと。」(藍沢)
藍沢に会釈し、眼前の変わり果てた娘を見る公夫。
「控室が用意してありますので、お休みになるときはそちらで。」(藍沢)
会釈して立ち去ろうとする藍沢。
「あの…これは、娘の荷物ですか?」(公夫)
「はい。」(藍沢)
ベッド下のカゴには、血だらけの緋山の名札や手帳。

HCU。
藤川が現場で足の手術をした奥田にピッチを差し出す。
「お母さんに、声聞かせてあげたら?
 もう、向かってきてるんだろうけど。」(藤川)
「…はい。」(奥田)
電話をかける奥田。
「あっおふくろ?俺。
 ・・・
 大丈夫。
 うん。
 ・・(涙)・・
 いい先生に診てもらった。
 先生に助けてもらったよ。」(奥田)
隣りのステーションでカルテを書いている藤川。

ICU。
緋山に付き添いながら仕事してる白石。
そこに心臓外科フェローの柏原がくる。
「緋山先生の言うとおり、皮膚病変は、正しかった。
 今野さんオペ終えて、さっき無事、目が覚めました。」(柏原)
「そう。よかった。」(白石)
「ご家族が、緋山先生にお礼を言いたいって言ってます。」(柏原)
「・・そう。」
「私も…言いたい。
 おかげで今野さん助かった。」(柏原)
「私も初めて彼女に会ったときは、ビックリした。
 何でもはっきり言うし、
 人の気持ちにもズカズカ入り込んでくる。
 でも、ホントは優しい先生なの。
 患者さんを思うあまり、つい熱くなる。
 分かってあげて。」(白石)
「いい先生ですね。」(柏原)
「何か、もうずいぶん長い友達のような気がする。」(白石)
緋山を見つめる白石。

カンファレンスルーム。
公夫が娘の手帳に付いた血を、ハンカチでふき取っている。
藍沢が部屋に入ってくる。
「緋山さん。」(藍沢)
「親の教育が悪いからか、昔から、わがままな娘でねえ。
 私がちょっと注意すると、いつも、
 その倍ぐらいわーって、文句を。フフッ。
 ホントに口だけは達者で。
 なのに、今は、管だらけで。
 あんなものを口ん中に入れられて…。  (黙って公夫を見ている藍沢)
 (名札を拭き始める)
 昨日までうちにいたんです。
 何年ぶりかで会ったのに…
 最後にまた、ケンカしちゃって…」(公夫)
「そうですか・・」(藍沢)
「美帆子、何の気まぐれか、
 里芋の煮物を作ってくれましてね。
 まずいんですよこれが。
 それで、お前こんな物もちゃんと作れないのかって、
 医者だ何だって偉そうに言ってるけど、
 どうせまだ、半人前だろうって…
 ホントは、偉いと思ってるんです。
 普通のうちに生まれて、自分の力で頑張って医者になって…
 (すすり泣く公夫)
 こんなことになるんだったら…ちゃんと言っておけば…」(公夫)
「そうですよね。
 言っておいた方がいい言葉って、あると思います。
 伝えられるときに伝えておかないと、後悔する言葉って…」(藍沢)
「・・・」藍沢を見て、頷く公夫。
1点を見つめる藍沢。

ICU。
娘の手をさすり、そばに付き添っている公夫。
公夫に毛布を持ってきた冴島。
その父の姿に声もかけられず、立ち止まる。

ステーション。
血の付いた緋山のサプリメントケースを手にし、見つめている白石。

休憩コーナー。
ソファーで仮眠しようとしたが、寝付けない藤川。

絹江の病室。
絹江の布団の乱れを直す藍沢。
目線を移すと、そこには老人ホームのパンフレット。
絹江の寝顔を見て立ち去る藍沢。

翌日。ICU。
娘の手を握ったまま転寝している公夫。
娘の手が少し動き、目が覚めた公夫。
娘を見ると、ゆっくりまぶたが開き・・・。
「先生…。先生…。」(公夫)

白石、藤川、冴島、藍沢がICUに来た。
冴島が外した挿管器具をトレーに置く。
咳き込んでる緋山を診る藍沢。
「緋山?」(藤川)
「私…何で…」(緋山)
「美帆子。」(公夫)
「お父さん・・何でいんの?」(緋山)
「落ちたんだ、車両から。
 それで心タンポナーデになって運ばれた。」(藍沢)
「ああ…あのとき。」(緋山)
「思い出した?」(白石)
「うん…うん。」(緋山)
顔を見合わせ安心する藤川と冴島。
「助かったんだぁ・・」(緋山)
「ああ。」(藍沢)
「美帆子。」顔に手を触れる公夫。
「ちょっと・・恥ずかしいって。」(緋山)
「美帆子・・・」(公夫)
「お父さん。」(緋山)
すすり泣く公夫。
白石、藤川、冴島・・もらい泣き。
目頭が熱くなる藍沢。
部屋の外からガラス越しに見ている黒田が
安心したかのように、鞄を持って病院を去る。

ICU。
しばらくして田所が様子を見に来た。
「いかがですか?」(田所)
「すいませんでした。」(緋山)
「いやあ。助かって何よりです。」
「私…」
「ん?」
「トリアージを・・失敗して・・怒られました・・黒田先生に。」
「ハハハ。いいんです。
 人は、失敗を繰り返しながら、成長します。
 フェローは、間違いを犯していい時期なんです。
 いやもっとも、医者に失敗は許されない。
 そこが難しいところなんですが。
 焦らずに、広ーい視野を持った、医者になってください。」
「はい・・(涙)」(緋山)
ドアの開く音がする。
緋山が見ると、柏原だった。
「どうぞ。」と促し、立ち去る田所。
柏原がそばに来ると、ため息を付く緋山。
「・・・」(柏原)
「ねえ。」(緋山)
「何?」(柏原)
「私の心臓・・あんたが縫ったの?」
「うん。まあ…」(柏原)
怪訝そうな顔でマスクを外す緋山。
「大丈夫?ちゃんと縫った?」(緋山)
「・・たぶん。」(柏原)
柏原のすまし顔に微笑を返す緋山。
微笑み返す柏原。

ヘリポートを歩いている黒田。
後ろから藤川、藍沢、白石、冴島が追いかけてくる。
「黒田先生!」(藤川)
振り返らず立ち止まる黒田。
「昨日は、ありがとうございました。」(藤川)
頭を下げる藤川、白石、冴島。
「礼などいらん。もうお前らの指導医じゃない。」(黒田)
「これからも…指導医でいてください。」(藤川)
黒田の背中を見つめる一同。
「今まで見てきたフェローの中でも、最低だ、お前らは。」(黒田)
「・・・」(藤川)
「自尊心ばかり強くて」(黒田)
「・・・」(冴島)
「痛みに弱い。」(黒田)
「・・・」(白石)
「ごう慢で自己愛が強い。」(黒田)
「・・・」(藍沢)
振り向く黒田。
「最低だよ。」(黒田)
そういうと立ち去る黒田。
病院に戻る藍沢。
遠くから見ている田所。

絹江の病室。
藍沢がくると、もうもぬけの殻だった。

病院の表。
藍沢が駆けつけると、藍沢にもらった帽子をかぶった絹江が
ちょうどタクシーに乗るところだった。
外を歩いていた白石が偶然見ている。

タクシー乗り場。
「ばあちゃん。」(藍沢)
「いいのに。忙しいんだろ。じゃ、仕事頑張ってね。」(絹江)
「一緒に暮らさないか。」
「・・・」
「一緒に暮らそう、ばあちゃん。」
「・・・
 何言ってんの。仕事があるだろ。一緒に暮らしてどうなるの?
 こんな年寄りの、面倒見ながら、仕事ができる?
 できるわけないだろ。
 大学へ入ったとき、あんたは出てった。
 それっきり何の音さたもなかった。」(絹江)
うなだれる藍沢。
笑顔になる絹江。
「うれしかったよ。」(絹江)
ハッとして顔をあげる藍沢。
「ようやく、一人前になったんだなあって。
 こんなちっちゃくって、泣いてばかりいた子が。
 私の後ろばかり、ちょこまかちょこまか付いて歩いてた子が。
 一人前になったんだなあって。」
「・・・」
「いいんだよ、それで。」
涙が溢れる藍沢。
「ばあちゃん…」(藍沢)
頷く絹江。
絹江を見つめる藍沢。
「今度行く所はね、仲間もいっぱいいるし、楽しみだわ。」(絹江)
うなずく藍沢。
「緋山先生、無事だったんだろ?」
「ああ。」
「ああよかった。
「白石先生、藤川先生、冴島さん、みんな会いに来てくれた。
 みんなあんたのこと褒めてたよ。
 フフフ、しらじらしいくらいに。
 いい友達ができてよかったね。」
「ああ。」
「じゃあね。ホントに迷惑掛けたね。ありがとう。」
背を向けて、涙をこらえる絹江。
「耕作の、働いてるところを見れて、ホントによかった。」
うなずく藍沢。
藍沢を見る絹江。
お互い頷く。
タクシーに乗り去ってゆく絹江。
涙を浮かべ、立ち尽くす藍沢。

タクシーの中で、すすり泣く絹江。

病院の表。
戻ってきた藍沢が、見ていた白石に気付く。

エレベーター。
藍沢と白石が乗っている。
「一緒に暮らそうって言ったら叱られたよ。」(藍沢)
「すてきな別れじゃない。
 別にもう二度と会わないわけじゃないんだし。
 会えるときに会いに行けばいいんじゃない?」(白石)
「そうだな。」(藍沢)
「そうだよっ。」(白石)
扉が開き、降りる藍沢。

食堂。
車椅子に乗った緋山が、薬をミネラルウォーターでグビッと飲む。
「おっ!こっちこっち!」
緋山の後ろから呼ぶ藤川。
ランチを持ってやってくる藍沢と白石。
「座って座って。」(藤川)
テーブルでは冴島もランチを食べている。
席に着く藍沢と白石。
「体調は?」(白石)
「うん。まあまあ、いい感じ。」(緋山)
「ようやく揃ったなあ。」(藤川)
「でもさ、まだ体中痛いんだけど。」(緋山)
「そういうこと言うなよ。快気祝いも兼ねてんだよ。
 あっでさ、お前が回復したらさ、
 どっか、おしゃれなバーかなんかで、一杯やらない?ねえ?」(藤川)
「何それ。」(緋山)
「だってさ、これからは俺たちが救命を支えていくんだろ?
 その・・決意の宴というかだな、何というかこう…」(藤川)
「忙しい。」(白石)
「暇だなお前。」(藍沢)
「どうぞお1人で。」(冴島)
「は~。」(緋山)
「何だよ。せっかく俺がみんなをまとめようとして…」(藤川)
(♪藍沢のピッチに着信音)
それを見た藍沢が走り出す。
追いかける冴島、白石。(ランチはそのまま~)
「はい?
 ちょ、ちょっと待てよ。
 何?ちょっと。
 俺これ全部片付けるの?
 何でご飯食べに来て…
 何だよー。」(藤川)
その間に緋山も退散。
「なあ?あっ、ちょっちょっと待てって!なあ。」(藤川)

ステーションでナースコールに出る冴島。
「中村さんどうされました?
 すぐ行きます。」
走り出す冴島。
 
 『別れは必ずやって来る。
  どんなときにも。』
(藍沢の声)

廊下。松葉杖の患者に声をかけてる藤川。
「足の具合どうですか?
 ・・・
 あっそうですか。よかったですねー♪」

ICU。
急変した患者の心臓マッサージをしている緋山。
「VF!」(緋山)
「はい。」(看護師)
「DC用意して。あと挿管も!早く!」

 『だが俺たちは知っている。
  悲しい別れがあるように。
  旅立ちの別れや、未来への別れもあることを』


病室。
入院してる少女の食事に付き添ってる白石。
「おはよう」(少女)
「病院のご飯おいしい?」(白石)
「おいしい。グー!」
「じゃあ、もっとたくさん食べて、早く退院だ。フフっ」

初療室。
藍沢たちが患者を搬送してくる。
「病院着きましたよ。分かりますか?」(冴島)
「移すよ。」(看護師)
「1 2 3!」(一同)
田所が見に来る。
フェローたちに任せている三井と森本が歩み寄る。
「部長と黒田先生がつくった救命チーム。
 彼らが受け継いでいくんですね。」(三井)
「はい」微笑む田所。
「サクション。」(藍沢)
「アストマの既往があります。FASTネガティブです。」(冴島)
「ライン追加して。」(緋山)
「はい。」(看護師)
「RCC10単位。」(藤川)
「はい。」(看護師)
「オペ室へ運ぶぞ。」(藍沢)
「はい。」(看護師)

 『そして、俺たちは知っている。
  ただひとつ確かなのは、
  別れが、人を強くするということ』


ヘリに乗り込み、また現場に向かう藍沢。
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テーマ:コード・ブルー - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント
コメント
ご無沙汰です。
ご無沙汰しております。
お元気ですか?
私はゆっくりですが何とかやっております。
ご連絡頂いておりましたのにくるのが遅くなり申し訳ありません。
相沢たちは相変わらず元気でいてくれましたね。
スペシャルの始まりがあんな始まりしたから緋山がなくなのかと思ったら無事生還できてほっと一安心でした。
黒田先生いつか奥さんと復縁できそうな気がしますね。
これからはリハビリ頑張ってまた開業医でも科を転向してもいいから医者を続けてほしいです。
2009/01/12 (月) 01:35:10 | URL | 結城 美里 #emXmKJzE[ 編集 ]
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