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NHKドラマ10
10年先も君に恋して 第4回
「恋の犠牲者?」
2010年9月21日(火) 22時15分~ NHK総合 (ニュース延長)
「10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
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★ちょこっと感想
なんだかだんだん里花が40の博にも好きになっちゃったかな?
将来の自分なのに、その男が気になってしまう30の博という展開も面白い。
今回は、佑太のバンド仲間が再登場。それぞれの役名も
佑太がちゃんとしゃべってくれました。出演は1話と4話だけのようです。
さて、30の博の誘いで宇宙エレベーター競技会にやってきた里花。
亜美もつれてきたんですね。亜美は40の博を見ているため、
里花から似てると言われていた男がどんなもんだと興味津々であります。
「(里花) ごめんね、休みの日にわざわざ付き合ってもらって」
「(亜美) ううん。今日はデートもないし、電車の中でゲラ読めたし。
それに早く見たかったんだ。小野沢の彼氏」
「驚かないでよ。ほら・・その・・」
「ああ、分かってるって。あの例の男の人に似てるんでしょ?」
「でももっとずっと素敵だけど」
「まあわたしは全然信じてないけどね。タイムスリップなんて非現実的な話。
それが本当だったとしたら、小野沢の彼氏すごい嫌な男じゃない?
っていうか、情けない。わざわざ過去にまでそんなこと頼みに来るなんて」
「私もそう思う」
「(博) 里花!ごめん。待った?」
「ううん、大丈夫。博さん。それから亜美ちゃん。会社の同期で仲良しの」
「どうも、よろしく」
「よろしくお願いします。なんだ~、全然似てないじゃん。
若々しいしカッコイイし、そんな情けない男には全然見えませんよ」
「ちょっちょっちょ・・。亜美ちゃん!行こう!行きましょう!」
「ああ・・」
「わ~楽しみだな~」
「行こう。あっちあっち」
宇宙エレベーター技術競技会には赤いバルーンが浮かんでいる。
*宇宙エレベーター技術競技会
ミュンヘン工科大学のネームプレートには第2回と書いてある。
英語の名称は、
「JSETEC 2nd Janan Space Elevator Technical & Engineering Competition」
宇宙エレベーター協会(JSEA)は実在する団体で、ドラマに協力しています。
http://jsea.jp/
*場内アナウンス
バルーンは300mの地点まで達しましたと言っている。
博たちは、森松に呼ばれて自分のチームにやってくる。
「(博) どう?調子」
「(メンバー) 順調です」
*宇宙エレベーター競技会で博と競技参加してた男性
山田古馬(こうま)さん。Profile Blog
(1974年3月5日生 静岡県出身 イイジマルーム所属)
博の隣でエレベーターユニットをリモコンで操作していました。
博が登場したときも「順調です」と答えてました。
「(亜美) こんにちは」 「こんにちは」
「(博) これが宇宙エレベーターなんだ」
「(里花) これが?」
「(亜美) えっ?なんか小さい」
「(博) うん。今はね。まずは空に垂直に上がって
静止軌道上に行き来できるようにする機械を作るのが目標なんだ。
で、それが発展すればゆくゆくは人も運べるようになる」
「(里花) ふ~ん」
「(亜美) 色んな形があるんですね」
*他のチームの宇宙エレベーター。
・静岡大学工学部のチーム
・ミュンヘン工科大学
・チーム奥澤
momonga-2 (Team okuzawa)
漢字で「模模具和 弐号機 チーム奥澤 (奥澤 夏目 益田)」とある。
「(博) 宇宙エレベーターにはまだ決まった形がないんだ。
だから参加者がそれぞれの理想とする形を考えるんだ」
「(森松) でね、今からバルーンから垂れ下がってる
長いケーブルを登っていくんだってさ」
*登っていくんだってさ
この森松は、この大会の直接参加してるメンバーじゃないってことが
この言い回しから分かりますね。
バルーンの真下にあるベルトテザーの巻き取り機のところに来た博や里花たち
「(里花) えーっ?これを昇るんですか?」
「(博) うん。想像してみて。
このケーブルの遥か先には広大な宇宙が広がってるんだ」
「へ~」
「(亜美) ねえ。この人本気で言ってるの?」
「(里花) し~~! いいから想像して」
*このときの里花の後ろのエキストラ
6人ほど居るんだけど、バルーンを見てる関係者なのか、
撮影を見てるのか微妙なたたずまいが面白い。
ケーブルをはさんで手を合わせ、目をつぶって想像する里花。
何本もの宇宙エレベーターが空に上がってゆき、
静止軌道上の宇宙ステーションに到達する。(CGです)
そして青い地球が・・。
「(里花) あっ!見えたかも!」
「(博) だろ?」
「(亜美) もしかして… バカップル?」
いよいよ競技開始。
「(里花) 亜美ちゃん!始まっちゃうから急ごう!」
「もういいよ~」
「早く!」
博たちのエレベーターが昇ってゆく。
「(里花) ほら!」
「(亜美) えっ?」
「わ~!」
「えっ?あれ?」
「うん!すご~い」
「上がってる~ すごい!」
「うわ~!高いね~!」
「(司会者) もうすぐゴールですね。頑張ってくださ~い!」
「(博) 着いた!着いた着いた!」
「やった~~!」喜び合う博のチーム員たち。
*山田古馬(こうま)さん。
リモコン操作をしていたのは、先ほどの山田さんです。
「(司会者) おめでとうございま~す!」
ということで博たち4人は芝生にシートを広げてお弁当タイム。
「(森松) うまいなこれ!」
「(博) ありがとう。本当おいしいよ。こんなたくさん」
「(里花) よかった、喜んでもらえて。
そうだ。今日はこれ、オススメの本持ってきちゃった」
「(亜美) うん。チャンドラーと濱田先生の永遠の瞼」
「そう!私の大好きな本。時間あるときに読んでみて」
「(博) えっ?ありがとう」
*チャンドラーの本「プレイバック」

プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「(学生) 円山さん、クライマー見てもらってもいいですか?」
「(博) ああ、OK! あ、ごめん」
「(里花) いいですよ。どうぞどうぞ」
「(博) から揚げ残しといて。じゃ、森松行くぞ!」
「(森松) えっ?俺も?」
「(博) お待たせ」
「(学生) お食事中すいません。ありがとうございます」
「あっち?」 「はい」
*宇宙エレベーター競技会で博を呼びにくる若い学生役
石田由紀子さん。Profile
(1985年12月28日生 群馬県出身 太田プロダクション所属)
最後のクレジット表記が石田由起子になってましたが誤植なのでご注意を。
石田さんは「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」で
その他の看護師役でセミレギュラーだったんです。
「風のガーデン・1話」にも出演されてましたが、特定できず・・。
たぶん、病院の看護師役だったんだろうなぁ。
「(里花) 亜美ちゃん。今の子かわいくなかった?」
「(亜美) べつに。ねえ、この活動資金ってさ、どこから資金でてるの?」
「ボランティアだよ。他の人もこの研究に興味持ってるみたいで
ボランティアできてる人が多いらしい」
「へ~~。大人なのにお金と時間かけて、こんなこと一生懸命やってるなんて
将来不安じゃない?」 「(里花も一緒に) 素敵でしょ?」
「(里花) えっ?まさか今、将来不安って言った?」
「まさか素敵なんて言った?」
「うん、私は素敵だと思う。お金とかそういう問題じゃないもん」
*後ろのエキストラがまた気になる。
他のチームの人たちで、集まって打ち合わせをしてるのだが、
白いシャツの男が後ずさりして、後ろの人にぶつかって謝る。
これって、そういう演出だったら細かくて見事なのですわ!!
「(亜美) でも結婚するならお金だって大事だよ」
「(里花) まだ結婚とか考えてないし、
お給料だったら私たちだってもらってるわけだし」
「確かに。小野沢は定年まで働くだろうしね」
「もちろん。比沙子さんみたいに一生編集やりたいも~ん」
「私は絶対30までに結婚退職するんだ!」
でも里花は、亜美は10年後はまだ結婚してないと言われたことを
40の博に言われてたことを思い出す。
「(小声で) 亜美ちゃん、頑張れ」
「(亜美) ん?」
「(里花) ん?ううん・・」
なにか見つけた里花。
「ちょっ、ちょっと待ってて」 「ん?」
急いでどこかに行く里花。
「(亜美) あ、どうしたの?おーい!」
土手の木の陰に40の博が座っている。
「(里花) ちょっとここで何やってるんですか?」
「(博) おっ!何だ~ 君かぁ」
「何してるの。帰ってくださいよ。博さんいるんですよ」
「この時間は確か、学生の壊れたクライマーを直しに一度研究室に戻ってる」
「でも誰か知ってる人に見られたら…」
「すぐ戻るよ。あぁ・・。ちょっと宇宙エレベーターが懐かしくなって
見てみたくなっただけだ」
「もう・・。今のところ、ミュンヘン工科大学のエレベーターが一番速いみたいですよ」
「ああ、あそこのは軽くてモーターもよかったからなぁ。
おれももう少しケーブルのねじれを計算に入れとけば…」
「ちょっちょ!結果いわないでよ!楽しみにしてるんだから!」
「プッ!」
「フフ・・」
「フフフ。」
笑いあう二人。
「(博) 退屈してないか?」
「(里花) ううん、楽しい。でも亜美ちゃんはちょっと飽きてきてるかも」
「ふ~ん。まあいいっか。今日は君の言うとおりにしよう」
立ち去る博。
「(里花) あの!・・いつ、帰るんですか?」
「ちょうど、13日後だな」
「じゃあ、火曜日の午後、例の話聞かせてもらえません?」
里花と博が10年後、どうしてダメになったのかのいきさつのことね。
「(博) ああ、わかった」
その二人の様子を、森松が見ていた。
「誰なんだろう?あの男」
*なんだか、この二人もいい感じに?
40の博も今の里花がかわいく思ってるみたいだし。
里花も、40の博に以前のような嫌悪感がないようだし・・
*ミュンヘン工科大学
実際に第1回目は優勝しているようですね~~
http://jsea.jp/node/627
でも、2回目は途中棄権だったみたい。
http://jsea.jp/node/873
三田村研究室。奥の実験室。
「(40の博) なんだか、頭がぼ~っとしてしまって」
「(三田村) 時空酔いというヤツかもしれないね~」
「時空酔い?」
「うん。君は10年後の8月の22日午前8時から、現代の8時に移動して
既に21日と数時間経ってる訳でしょ。その時間の分、君の体内には
不自然な時空の流れが続いて
それが様々な不調をもたらしていると言うことなんだ」
「なるほど」
「ちなみに若い方の君は今日うちの隼人君とね、張り切って出かけてったよ」
「そうでしょうね。この頃の僕の脳みその半分以上を宇宙エレベーターが
占めてました」
「では、ちょいと当ててみようかな?今の脳が何を考えていたか。」
「僕の、今の考えですか?」
「そう。今、君は彼女に惚れている。当たってますか?」
ニヤリとして黙ってる博。
火曜日。カフェで里花と会った40の博。
「(博) 分かってると思うが、俺は俺と君が出会うのを阻止するためにここに来た。
しかしその作戦は失敗した。だから仕方なく、どうにか別れるよう君に直接頼んだ。
教授にも会えたし、君さえうまくやってくれれば、
そのまますぐ帰るつもりだったんだ。
君と何度も会ったり楽しく話したりする気はなかった」
「別に楽しくないですけど…」
「ああ」
「私、あなたとまったり楽しく語るために来てるんじゃないんです。仕事もあるし。
未来で仲が悪い。その理由が聞きたいんです。」
「結婚して2年目。俺の転勤のために君にその仕事を辞めてもらった」
「えっ?仕事を辞める?」
「デトロイトにある研究所から引抜きがあったんだ。
それで、君と一緒に日本を出た。
渡米したおかげで俺は新素材を開発し研究者として成功した。
君のために日本に戻って立派なマンションも買った。
金も入るようになって、結婚した当初に比べれば
格段にいい暮らしが出来るようになった。でも・・」
2020年。
「ただいま~」家に帰ってきた博。
「久しぶりに飯でもいかないか?明日からしばらく研究会でミュンヘンだし。
コメンテーターの仕事も決まったよ。
これ、君の好きな『小山軒のチーズケーキ』」
「いいわね。あなたはどんどん輝いて。私はどんどん沈んでく」
「沈む?また、機嫌が悪いのか? 僕は、君のために頑張ったんだよ」
「私のためなんて押し付けがましいこと言わないで。
そうね。世界で成功したすばらしい夫に、それを支えたすばらしい奥さん。
世間はみんなそう思ってるでしょうよ。でも私はこんな生活。
こんな生活、ちっとも望んでなかったのよ!
あなたは楽しいでしょうよ!
皆にすごいって言われて、女の子にモテて、有名になって」
「よせよ」 あたりのものを投げつける里花。
「でも私はあなたの人生のタダの付属品なの!」
「やめろってば!」
「私はこんな人生、こんな人生ちっとも望んでなかったのよ!」
「いい加減にしろ!里花!」
「私にだって夢はあった!あなたと結婚さえしなければ!
あなたの成功のせいで、私の夢は犠牲になったのよ!」
(2010年のカフェ)
「(博) はぁ・・・」
「(里花) ・・・。その、随分いい暮らしみたいね、未来は。
だって、今の私だったらどんなに怒ってもチーズケーキは投げないし
モノも壊さない。もったいないから」
「俺が君を変えたんだ。金持ちになれば喜ぶと思ってた」
「あのう・・一つ聞いてみたかったんだけど、子供は?」
「残念ながら」
「・・・そう。」
「ここ数年、触らせてももらってない。俺も昔は君と結婚して一緒に年を重ねて
一生愛し合っていくもんだと思っていた。他の奴らが失敗しても
俺たちだけはきっとそうなれるって。でも、だめなんだ。
憎みあうことは、必ず起こる。」
「・・・そう。私はね、簡単に幸せになれるなんてどこか信じてないの。
物心ついた頃から父親に殴られたり、母親は変な恋人引っ張り込んで
出て行っちゃったり。だから、今まで出会った男の人にも、
逃げられたり騙されたりしたけど、どこか仕方ないって思ってた。
でも、この恋は逃したくないって思ったの。博さんとは絶対幸せになれるって
わたし信じてる。だからね、私…」
「もう、そんなカワイイ顔で俺のこと見るな!」
「えっ?」
「なんて分からず屋なんだ。そんな風に言われたらここまで来た俺は
一体どうすればいいっていうんだよ!」
「それは…」
「君がその気なら、俺は俺に、手紙を残そう」
「手紙?」
「そうだよ。手紙だよ。その手紙には若い女がどれだけいいか書き記してやる。
未来では金持ちになってモテモテで若い女なんかがわんさか寄ってくる。
だから、30やそこらで手なんか打たないで、独身貴族を貫けって
手紙に書いて渡してやるんだ」
「なにそれ」
「そうすれば未来に帰ったときに家のドアを開けたら
若くてカワイ~イ妻が待ってるんだ。
君みたいに僕を責めたりしない若くて優し~い妻がね。」
「あなた、まさか若い子と結婚したくて過去に?」
「僕じゃないだろ!君が!・・・」
「えっ?」
「・・いや、なんでもない。今日も、交渉は決裂だな」
席を立つ博。
「ちょっと待ってよ!」
「申し訳ない。最近体調が優れないんだ。失礼するよ」
三田村研究室。
「(森松) おまえさ、前俺に、俺のことね、
食堂のおばちゃんに似てるって言ったよね」
「(博) うん。言ったよ。ああ」と、森松の眼鏡を取る。
「日替わり」って真似してみた!
「(森松) ちょっと、いいから」 「(博) そっくりだよ」
「(森松) っていうことは、俺たちの関係はある程度傷つくようなことでも
正直に話し合う仲だってことだよな?」
「あれ?傷ついてたんだ。ごめん」
「(三田村) スルメイカ、焼けましたよ」
「(博) ああ、教授。ありがとうございます。いいにおい!」
「(森松) ちょっと。里花ちゃんが、知らない男と話してた」
「えっ?」
「(森松) 競技会の日だよ。すごく楽しそうに話してて、次に会う約束もしてた。
俺らより結構年上みたいだったかな?お兄さんかもしれないけど」
「里花には弟しか居ないよ」
「弟には見えなかったな。コート着ててなんか怪しいオッサンだった」
「誰なんだよ?そいつ」
これはヤバイと黙ってた教授もサスガに口を挟んだ。
「まあまあまあ。そんな気にすることないよ。
今頃のオナゴだったら男友達の一人や二人はおるでしょ?」
「(森松) そうかもしれないけど。二人で笑いあっちゃったりして。
なんか怪しい雰囲気だったんだよな~」
あははは!!教授が森松の胸倉つかんだ!
「隼人君。君に彼の何が分かるの?」
「(森松) えっ?」
「(博) ああ・・ 大丈夫です!あの、全然気にしてませんから。
それに、僕は里花のことすごく信頼してるし。あ、飲みましょうよ!ほら乾杯!」
「隼人、ごめん!」 「(森松) あぁ・・」
「アハハ!かんぱ~い!」
「(三田村) フタがあいてないや」 「(博) いただきま~す!」
*三田村教授!っていうか竜也さん!
この「フタがあいてないや」って、乾杯のあと缶ビールのフタをあけるのって
どこまでアドリブなんだろうかーーっ
ホテルのロビー。里花を日高が呼び出していた。
「(日高) すいませんね。小野沢さん、心配かけて」
「(里花) えっ?」
「芥山賞の電話、気にしてるんでしょ?
ノミネートされれば明日か今日には電話が入るはずなのに」
「こちらこそデスクも部長も9時には到着すると言っていたのに
遅れていてすいません」
「いや、それは全然」
「あ、お代わり何にします?何でもどうぞ。今日は日高さんのお疲れ会ですから。
そうだ、そろそろ装丁も考えないと」
テーブルに本を並べる里花。
「参考までに今までの本も全部持ってきたんです」
*ここで出てきたのは3冊
「僕にふりそそぐ君の涙」 「一瞬の恋、永遠の恋」 「夢と恋のあいだに(新刊)」
「(日高) 重たいのにこんなにもってきてくれたんですか?」
「日高さんとお会いするときはいつも持ってますよ」
「小野沢さん。僕はあなたが僕の担当になってくれて、本当に嬉しい。
この3冊は、まさに小野沢さんがいたから書けたものです。」
「日高さん」
「はい」
「もし好きな人の為に大切なものを捨てなきゃならなくなったとしたらどうしますか?」
「・・・」
「あ、すいません。急にこんな変な質問。日高さんが恋愛のプロだから
つい、つい聞いてみたくなっちゃって」
「愛とは犠牲だ」
「えっ?」
「どれだけ大事なものを捨てて情けない姿を見せ、
相手のためにどれだけ自分を犠牲にできるか。
それこそ、本当の愛の姿だと、ぼくはそうおもいます」
「そうですか、なるほど」
「でもそうして急に?」
「ああ、いえ、恋人にそういう風に聞かれたらどうしようかなと思って」
「恋人?」
「別にそういう喧嘩をしたわけじゃないんです。
喧嘩したことないし、すごく優しい人で。」
「優しい?」
「うん。はい」
「恋人?」
「はい。でも変ですよね。こんな起こってもないこと心配するなんて」
「犠牲にしちゃだめです」
「えっ?」
「愛のために何かを犠牲にするなんてバカのやることです。
自分を犠牲にして相手のためになんて、少女漫画や何かでよく美化されてるけど、
自己犠牲なんてのは、結局ただの自己満足に過ぎないんです」
「はあ・・ なるほど・・」
*里花に恋人が居るとわかって、急に意見を変えたな! 小さい男だ~~
*いろんな人に聞いてみた、その1
濱田梓の家を訪れた里花。
「(哲夫) 愛のための犠牲かぁ。
僕は前、パンクバンドでベーシストやってたんですよ」
「(里花) パンク?」
「はい。UK寄りの。でも音楽で食べて行くのは大変で。
そんなときに梓ちゃんと出会って結婚して、
今は彼女のために働いてます。」
「そうだったんですか」
*ってことは、佑太と哲夫がどこかで絡んでくるのかしら?
「(哲夫) でも、自分を犠牲にしたなんてちっとも思ってませんよ。
今の生活が楽しくて。」
「(はるか。あすか) お父さ~ん。」
「あ、ごめんごめん。おやつの時間だったね」
「(はるか) あのね、お母さんが小野沢には会いたくないって」
「(里花) はい?」
「(哲夫) そうか。すいません。今日はそういうことで」
「・・・」
門前払いです~~
*いろんな人に聞いてみた、その2
「(比沙子) 愛のための犠牲ね~。犠牲も譲り合いも大事よ。
でもね、絶対譲れないことってあるじゃない。たとえば、
お金の使い方とか、子供の教育方針の違いとか、洗濯物の畳み方とか。
ヤツはね、シャツの裾のところを入れ込むように畳むのね。
私ね、そういう貧乏臭い畳み方が大嫌いなの。
でもねヤツはね、私が畳むといちいち全部畳みなおすのね」
飲み物を比沙子に出す宮下。
「ありがとう」
*いろんな人に聞いてみた、その3
「(マリコ) ワタシ的には犠牲とかありえないんですけど。
小学校の頃に「幸福な王子」とかいう本読まされたんだけど
あれとかマジありえないとか思って」
「(里花) でもあれ、オスカーワイルドの名作だよ」

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)
「(マリコ) あれで泣く人間とかリアルマゾっしょ。
だって身包みはがれて喜んでんだよ。ありえないし~。」
「(里花) あの話はね、王子もいいけど、何と言ってもツバメの献身が感動的で…。
っていうか、佑太。誰?この人」
「(佑太) マリコは俺の彼女だよ。一見かわいくみえるけど、実はSキャラなんだ」
「そういえば彼女のとこ帰るんじゃなかったの?」
「マリコんちさ、電気止められちゃったみたいで。
だから、しばらく一緒に住もうと思って。」と、マリコにゆで卵。
「ありがとう、佑太~」
「ちょっと、ここ私の部屋なんだけど」
お互いの額で卵を割っていちゃつく二人に唖然の里花。
「(里花) まあ、仲直りしたんだったらいいか」
*3話の最後は、博の会社「日進エレベータ」の開発室だったのね。
開発中のエレベーターの前で、森松から聞いた話が気になる30の博。
*バーでは比沙子と飲んでた40の博が佑太からの報告を電話で受けている。
なんで比沙子と急接近なの~~
「(℡・佑太) 超ハッピーだよ。
マリコやっぱりケンジと浮気なんかしてなかったんだよ」
「(博) そうか。何よりだ。」
「(℡・佑太) そっちはどう?順調に捜査してる?」
「残念ながら順調と言えるほどの成果は一つもない。
タダ無駄に時を過ごしてるだけだ。」
「(℡・佑太) マジで?俺の高校生活みたいだ。」
「また連絡するよ。明日にでもな。もう時間も無い。あぁ。じゃあな」
「(比沙子) いい声してるわよね~」
「べつに。俺の努力じゃない」
「そう。小野沢も悩んでるみたいよ、相当」
「それに関しては俺の努力の成果だ。
彼女を苦しませて悩ませるために言いたくないようなことまで言った」
「私は彼女には一生仕事を頑張ってほしい。
育てがいのある後輩よ。これからもっともっといい編集者になると思う。
だから、あなた言っていることが本当なのだとしたら、
別れてくれればいいのにと思う。」
博はちょっと怒った顔。
「嫌だ。敵を見るような目で見ないでよ」
「そうだな。俺もどうかしてる」
昼。カフェで会ってる里花と日高。芥山賞の連絡を待っているのね。
電話が鳴ればとってみて・・。
「(日高) もしもし。なんね?母ちゃんね~。」
*福岡ことば指導は、中垣浩二さんです。 Profile
(1965年10月28日生 福岡県出身 エムスリー所属)
私としては、
「ひまわり ~夏目雅子、27年の生涯と母の愛~」(2007年9月17日・TBS)
以来のチェックでございました。配役不明だったけど・・。
「(日高) 今大事電話待っちょるけん。その話はよかけん。切るよ。
失礼しました」
「(里花) ああいえ、お母様も心配されてるんですね」
「すいません。この店に来てから電話が6本あって、そのうち4件が母だなんて。
しかも非通知だし。」
*非通知でまた鳴る。まあ、お約束の展開です。
「(日高) もしもし母ちゃん。もう分かったけん、切る…
えっ? はい。 日高です。日高光治です。はい。
ありがとうございます。 はい。 失礼します。
小野沢さん。」
「芥山賞?」
「はい。ノミネートされました・・・」
「おめでとうございます・・・」
*二人が突然立ち上がって大声!!この演出は面白かった。
「(二人) やった~~!!」
「(日高) でもな~ ほら「一瞬の恋 永遠の恋」もノミネートされたけど落選したし」
「2回もノミネートされること自体がすごいんですよ。私もデスクに連絡しなきゃ。」
*ボクアメっていうのね。
「(比沙子) 日高さんのボクアメ、芥川賞ノミネート来ました!!」
「(亜美) え~!すご~い!」
編集部は拍手と歓声。
「(比沙子) 増版かけるわよ!帯の差し替えよろしく!」
「(宮下) 了解です」
「(比沙子) また売れちゃうわよ~」
*本屋のPOPの差し替え
旧:
日高光治 恋愛の新鋭 最新小説
恋って辛い…でも何度でも恋がしたくなる
辛い過去から恋愛に臆病になってしまっている真二。そんな真二に
想いを寄せる楓のまっすぐでひたむきな姿がいじらしくてたまらない!!
暖かい雨のように真二にふりそそぐ楓の想い…
こんな風に誰かに愛されたい!!
僕にふりそそぐ君
新:
芥山賞候補作
僕にふりそそぐ君の雨 日高光治
何度でも恋がしたくなる 今年No.1の恋愛小説!!
書店では増刷本が大量に平積みされてゆく~~。
里花は濱田先生に会えたのね。
「(里花) お久しぶりです」
「(濱田) ・・・」
「うれしいです。また濱田先生にお会いできて」
「・・・」
「今日のクッキー新作ですね」
「一つ聞いてきてほしいのよね」
「はい?」
「あなたの未来のストーカーに。10年後、お金はどうなってるかってね」
「お金?」
「使ってる紙幣や硬貨よ。そういう細かいディテール思いつくと
書くときに想像広がるのよね」
「あ~~。分かりました」
「じゃあこれ(封筒)。」
「失礼します。・・これ」
「新作のプロットよ。本当はあなたのとこなんかに書きたくないんだけどね。
だけど、発想の発端もらったのあなたなんだし、
その、未来から来たストーカーに
色々と変なアイデアまた聞けるんじゃないかと思ってね」
「ありがとうございます… うぅ~(涙)」
「変な声出さないでよ。少しでもつまらなくなりそうだったら断筆するから」
「早速拝見します。楽しみです!」
*まさに喜びの絶頂でございます
「ううう~ やった~!!」 って、帰ってゆくのでした。
*レストラン。博を残して他の客が帰ってゆく。
「ありがとうございます」「ありがとうございました」
と、客を見送るのが、このレストランの気のいいウェイター(役名)
と、ウエイトレスであります。
*レストランの気のいいウェイター役
螢雪次朗さん Profile
(1951年8月27日生 埼玉県出身 トライベッカ所属)
こういう役とか、会社の役員、町工場のおじさんなど、なんでも似合ってしまう!
最近だと「ジョーカー 許されざる捜査官・5話」(フジ)で
久遠(錦戸亮くん)を虐待した父・荘平でしたけど・・。
*そのウエイターと、ちょっとコミカルな感じでからんだウェイトレス役
小山待子さん Profile
(1980年11月12日生 静岡県出身 ザッコ所属)
大杉漣さんのいる事務所の新人さんであります。
里花は、どうやら待ち合わせの時間に相当遅れてきたようですね。
「(里花) お誕生日おめでとう。すいません遅れちゃって」
「(博) いや、ありがとう」
「ほんと、ごめんなさい。仕事に夢中で、時間に気づかなくて」
「ああ、そうだったんだ。全然いいよ」
*出された水を一気飲みする里花!
「でも、大丈夫?」
「はい。大丈夫です」
*気のいいウエイターが、微笑んで二人を見てる。
一人で待ってた博を気にしてたんだろうな。
でも彼女が来たから、よかったなぁって感じで見守ってる。
「はい。お誕生日おめでとう」と、赤い包み。
「あ~ありがとう」
*ウエイターとウエイトレスが顔を見合わせて微笑む。
「あわてて買ったからそんなものでなんだけど」
*ウエイターがウエイトレスにメニューを出してきてとジェスチャー
ここ、おもしろい。
「あけていい?ああ。ソックス」
「フフ・・」
「愛用するよ。穴があくまで」
「ウフフ。それと、今度の休み、博さんちで何か作ろうかと思って」
メニューがとどく。
「(里花) ケーキ作ったり、ちょっと豪華なご飯にして」
「じゃあさ、今から里花のアパート行ってもいい?」
「えっ?」
「何か来られたら困るようなことでも?」
「あぁ・・ ちょっと散らかってて。本とか原稿とか」
「いいよ、そんなの全然」
「実は、それと…」
水を飲み干すと・・博は、
「どうも。行こう」
と、席を立って出てってしまう。
「すいません」とウエイターたちに会釈して博を追う里花。
*あらら~~ 食べていかないのかい!!
でもウエイターは笑顔を絶やさない~~! すばらしい!!
*スカイツリーのほぼ真下の線路高架~~ これ、どこだ?
里花のアパートには、佑太のバンドメンバーが勢ぞろい!!
「(一同) おいっす~~!!」
「(里花) 弟と、弟の彼女と・・・(あとはわからない)」
「(佑太) バンドメンバー。ムッちゃんと、サトシと、ゴローと…」
*やっとバンドメンバーの名前がわかったぞ!佑太、ナイス!
字幕にはゴローは書かれてなかったけど。
「(里花) 佑太。もう、いきなり覚えられないから、おいおいね」
「(佑太) 了解!」
「(ケンジ) おかえり」
「(里花) おお!ただいま」
*モヒカン・ツンツンヘアのボーカル、ケンジが帰ってきた。
マリコの浮気相手だった?人ね。
「(サトシ) ケンジが帰ってきたから」
「(一同) 乾杯~!」
「(里花) ごめんね。1ヶ月前までは一人暮らしだったんだけど」
「(博) いや、面白いよ」
博はケンジの頭に興味津々。
「(博) うわ~、いい円錐だね」
「(マリコたち) アハハハ」
「(博) 美しい二等辺三角形だ」
((笑))
「(マリコ) お兄さんもいい穴開いてんじゃん」
「(博) あ、これ・・」 靴下の穴のことね。
((笑))
「(博) 靴下が欲しくて穴を開けてきたんだ」
「(バンドの誰か) おれもあけちゃおうかな~」
((笑))
*おお!佑太が気づいた。アハハ、そうだよね!
「(佑太) あれ?会ったことある?」
「(博) えっ?いや、ないと思うけど」
「(佑太) ・・・ だよね!ちょっと人違いしちゃった」
((笑))
「(里花) じゃあ他にも何か作ろっかな?」
「(一同) おおお~!」
「(佑太) 姉ちゃんの料理、めちゃくちゃ美味いんだぞ!」
と、そこに里花へ日高から携帯着信。外に出て電話に出る里花。
誰からの電話だろ?とちょっと心配な博。
「(里花) あ~ 今日は夕食も済ませてしまったもので。
はいすいません。おやすみなさい。失礼します。」
上に上がろうとすると…
「博さん」
「ああ。今日はもう帰るよ。部屋も定員オーバーみたいだし」
「すいません。私もここまで人が多いとは思わなくて」
「誰から?」
「ああ、仕事の電話です。作家さんは24時間好きな時間にかけてくるから
携帯手放せなくて。」
「そう」
「私、駅まで送ります。ちょっとスリッパを…」
「いいから。僕は男だから大丈夫。かえって里花の帰り道のほうが心配だよ」
「そんなのいいのに。じゃあ日曜日。博さんのお家で」
「うん。楽しみにしてる」
「ムフフフ」
「うん」
*そのころ、40の博のスパイ=佑太は~ 里花のバッグになにかメモを入れたぞ。
で、里花が戻ってきた。
「なんか悪いことしちゃったかなぁ~。でもこれであの原稿がもう1回読めるぞ!」
と、バックに携帯をしまおうとして、メモに気づいた。
『南十間橋で待っている。未来から来た男より』
*これ、絵葉書みたいだね。
「Nu Amu Misin ?」ってみえるけど、検索すると、あった!!!
http://www.nu-amu-misin.com/main.html
サイトのトップには、なんと!!
「■10年先も君に恋して
現在放映中のNHKドラマ「10年先も君に恋して」のHP上で
課長がデザインさせていただいた本の装丁が掲載されています。
「里花と担当作家とその作品世界」というコンテンツでご覧に慣れます。
是非ご覧下さい。」って!! リンクをクリックすると、
http://www.nhk.or.jp/drama/10nen/html_10nen_sp_tr03.html
に、飛んだ。
なるほど、本の装丁を作った会社にさりげないプレゼントシーンなのですね。
ブログには、NHKドラマのっていうところに、
このドラマで作ったポスターとか、本の装丁とかがあって、楽しい!!
ほか、NHK「いないいないばあっ!」の美術なども手がけてたようです。
(Twitterは⇒ http://twitter.com/iwasaki_kazu )
「(里花) いつの間にこんなもの…」
とぼけて仲間とトランプしてる佑太。
ってことで、南十間橋に里花が走って向う途中、
帰り道で自販機から飲み物を買っていた30の博に見かけられてしまう。
でも里花は気づくはずもなく一目散に40の博のとこに走る。
「(里花) やっぱりあなたですか?何の用ですか?こんな時間に」
具合悪そうに、橋の欄干を背もたれにして座ってる博。
「また気分悪いの?」背中をさする里花。
「定期的にこの症状が出てくるようになった。
もしかすると予定より早く帰らなくちゃならないかもしれない。
ありがとう。缶コーヒーでもおごろう」
「いいです。あそこのコーヒー甘すぎるから。
そうだ。お金だけもらってもいいですか?」
「そんなに困ってるのか?」
「そうじゃなくて、見てみたいんですよ。未来のコイン」
「ああ。ほら」
「うわ~!すごい!千円玉!ね、これもらってもいいですか?」
「ああ、誰にも見せんなよ」
「はい。でも濱田先生には千円玉があること言っちゃうかも。
先生の新作、未来モノでね。すごく面白くなりそうなんです。」
「あいにくだが、俺はその本をもう読んでいる」
「そうなの?」
「9年前にな。君からプレゼントしてもらった」
「いいなぁ~ うらやましい! どんな本なんだろう?」
*里花の未来男話がきっかけで濱田は本を書いたのだから
40の博が現れることは必然だったとも考えさせられるシーンです。
「私も早く見たいな」
「え~」
「あっ!言わないで!楽しみにしてるから」
「うっ・・・ あぁ・・・!」
「大丈夫?」
「あぁ・・ いや、大丈夫じゃない。でもまだ帰りたくないんだ。
深い意味はないよ。そういう意味じゃない。ただ、今日は珍しく星が奇麗だから」
「そうかな。いつもどおりあまり見えないけど」
立ち上がって空を見上げる博。
「想像してみろ。この霞んだ空のはるか先には、広大な宇宙が広がってるんだぞ」
里花はエレベーター競技会で博に言われた言葉と重なった。
*この人はいつまで経ってもあのときのままなんだって思ったのかなぁ。
*挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay スタート。
※当局指導により 歌詞削除
「(里花) そうだね」
※当局指導により 歌詞削除
「この記憶、本当に全部消えちゃうの?あなたが未来に帰ったら。」
「消えるらしいよ」
「・・・そう。少し寂しいね」
※当局指導により 歌詞削除
と、40の博に激頭痛!!
「ちょっと・・ねえ、大丈夫?」
「あぁ・・ あぁ・・」
「ちょっと待ってよ!ねえ!」
逃げてゆく40の博。
「里花!」
ひゃ~!30の博が来てたのね!!
「博さん・・」
※当局指導により 歌詞削除
近づいてくる30の博。 逃げる40の博。
どっちにしようか里花は迷って・・・。
*彩薫る紅茶
40の博が飲んでいた缶紅茶。30の博が手にしてたのも同じ銘柄!
そうだよね、同じ人だから好みは同じ!!
メーカーは、「KIRIN」じゃなくて「MARIN」
この空き缶の銘柄を見て・・30の博は・・。
「誰としゃべってたの?」
「・・・」
「今いったい誰と一緒にいたんだよ!!」
「ごめんなさい。私・・・」
あら~ 40の博を追いかけちゃった!!
「里花!!」
※当局指導により 歌詞削除
いや~~! まだ波乱が・・。 マリコにひっぱたかれるの!?
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★公式サイトリンク
公式サイト
公式サイトのあらすじ
公式サイトの相関図
スタッフブログ
★スタッフ
作:大森美香
音楽:河野伸
挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay
エンディングテーマ:「Cannonball」 Crystal Kay
制作統括:高橋練
美術:稲葉寿一(1,2,4) 内藤敦子(3)
技術:富樫吉男(1,2,3,4)
音響効果:加藤直正(1,2) 木村充宏(3) 坂本愛(4)
撮影:木村祐一郎(1,2,3,4)
照明:中山鎮雄(1,3,4) 幅信太郎(2)
音声:鈴木幹雄(1,3) 鈴木恒次(2,4)
映像技術:鈴木達也(1) 鈴木恒次(2) 高橋佳宏(3) 古越善之(4)
記録:武田朝子(3,4)
編集:平川正治(1,2,3,4)
美術進行:日下晶博(1,3) 翠川明良(2,4)
演出:片岡敬司(1,2,3,4)
制作・著作:NHK
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★恒例の配役
…Cast……/…役………/…役柄等…………………………………………………
上戸彩 /小野沢里花/ 「王林書房」の小説編集者・10年後の夫と出会う
内野聖陽 /円山博__/ 里花の夫・里花との結婚阻止に10年後からやってくる
劇団ひとり /日高光司_/ 若手恋愛小説家・
木南晴夏 /蜂谷亜美_/ 里花の同僚編集者・同期で友人
染谷将太 /小野沢佑太/ 里花の弟・ロックミュージシャンのプロ志望・フリーター
林丹丹 /飯野マリコ/ 佑太の恋人⇒Vocalのケンジと浮気
中山祐一朗/森松隼人_/ 三田村研究室の研究生・博の大学友人
……………/……………/……………………………………………………………
螢雪次朗 /気のいいウェイター/ 里花が博の誕生会をしたレストラン(4)
JIN /宮下幹夫_/ 里花の先輩・梓の前担当者・里花に引継ぎ
原田瑠利香/川上はるか/ 濱田梓の長女(2,4)
柴田花恋 /川上あすか/ 濱田梓の次女(2,4)
……………/……………/……………………………………………………………
山田古馬 /博のチーム員/ 宇宙エレベーター競技会・リモコン操作係(4)
石田由紀子/博を呼ぶ学生/ 宇宙エレベーター競技会(クレジットは”由起子”表記)(4)
醍醐直弘 /ケンジ__/ 佑太のバンド仲間・Vocal・モヒカン頭(1,4)
羽染達也 /サトシ__/ 佑太のバンド仲間・クセ毛(1,4)
有馬拓人 /ムッちゃん/ 佑太のバンド仲間・金髪(1,4)
酒田旅人 /ゴロー__/ 佑太のバンド仲間・軽い茶髪(1,4)
小山待子 /ウェイトレス/ 里花が博の誕生会をしたレストラン(4)
……………/……………/……………………………………………………………
渡辺いっけい/川上哲夫_/ 梓の夫・専業主夫
渡辺えり /濱田梓__/ 里花の憧れの作家・新しく里花が担当
……………/……………/……………………………………………………………
科学考証:青木義男 滝川洋二
福岡ことば指導:中垣浩二(4)
タイトル写真:江森康之
撮影協力:宇宙エレベーター協会
ガリレオ工房
日本大学理工学部(3,4)
墨田区観光協会
……………/……………/……………………………………………………………
芸プロ
R&A
……………/……………/……………………………………………………………
高島礼子 /青山比沙子/ 「王林書房」文芸部副部長・里花の上司
藤竜也 /三田村幸助/ 博の大学恩師・10年後から来た博の相談相手
……………/……………/……………………………………………………………
過去の撮影協力:
東京海洋大学(1)
日本科学未来館(2)
……………/……………/……………………………………………………………
※出演者の配役確定は、ドラマ公式サイトや、字幕放送の役名、
下記リンク先の事務所サイト、ブログを参考にしています。
【レギュラー】
小野沢里花…上戸彩 オスカー Profile
円山博…内野聖陽 文学座 Profile Official Site
【里花の家族関連】
弟・小野沢佑太…染谷将太 エビス大黒舎 Profile
佑太の彼女・飯野マリコ…林丹丹 オスカー Profile
【三田村研究室関連】
三田村幸助…藤竜也 藤竜也エージェンシー Profile
研究員・森松隼人…中山祐一朗 ゴーチ・ブラザーズ Profile
ゼミ生・有美…松岡恵望子 太田プロダクション Profile
ゼミ生・早苗…本田有花 オスカー Profile
【出版関連】
***王林書房・文芸部***
副部長・青山比沙子…高島礼子 太田プロダクション Profile
蜂谷亜美…木南晴夏 ホリプロ Profile
宮下幹夫…JIN オスカー Profile
峯田…塚原賢二 太田プロダクション Profile
***作家***
濱田梓…渡辺えり シス・カンパニー Profile
梓の夫・川上哲夫…渡辺いっけい イイジマルーム Profile
梓の長女・川上はるか…原田瑠利香 キャロット Profile
梓の次女・川上あすか…柴田花恋 ヒラタオフィス(HIRATA Beans) Profile
日高光司…劇団ひとり 太田プロダクション Profile
***マリコのバンド仲間(1,4話)***
ケンジ…醍醐直弘 巣山プロダクション Profile
サトシ…羽染達也 トライストーン Profile
ムッちゃん…有馬拓人 ストレイドッグ Profile
ゴロー…酒田旅人 ??所属 Blog
【1話ゲスト】
通りがかりの母親…大橋明代 エム・スリー Profile
通りがかりの母親の娘…伊東心愛 キャロット(CAROTTE) Profile
ネットカフェ受付係…竹本彩 ブルーベアハウス Profile Blog
***桜路小学校の生徒(博と夏休み研究で宇宙ウサギの打ち上げ)***
…松島海斗 劇団東俳 Profile
…児玉武 劇団東俳 Profile
…伊川慧 劇団ひまわり Profile
…市川理矩 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…松岡天星 クラージュ・キッズ Profile
…住川京香 劇団東俳 Profile
…吉川日菜子 劇団ひまわり Profile
…市川楓穂梨 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…和田音緒 東宝芸能
…森泉リコ ??所属(子役)
…片桐千里 ??所属(子役)
【2話ゲスト】
書店の客1…小柳友貴美 萩本企画 Profile
書店の客2…中村由起子 エム・スリー Profile
【3話ゲスト】
?…柳東士 エビス大黒舎 Profile
司会者…平手舞 Beehive.inc Profile Blog
運転手…鴻明 藤竜也エージェンシー Profile
【4話ゲスト】
***レストラン***
気のいいウェイター…螢雪次朗 トライベッカ Profile
ウェイトレス…小山待子 ザッコ Profile
***宇宙エレベーター競技会***
博のチーム員…山田古馬 イイジマルーム Profile Blog
博を呼ぶ学生…石田由紀子 太田プロダクション Profile
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★記事リンク
第1話 第2話 第3話 第4話
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10年先も君に恋して 第4回
「恋の犠牲者?」
2010年9月21日(火) 22時15分~ NHK総合 (ニュース延長)
10年先も君に恋して・閲覧者カウンター
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★ちょこっと感想
なんだかだんだん里花が40の博にも好きになっちゃったかな?
将来の自分なのに、その男が気になってしまう30の博という展開も面白い。
今回は、佑太のバンド仲間が再登場。それぞれの役名も
佑太がちゃんとしゃべってくれました。出演は1話と4話だけのようです。
さて、30の博の誘いで宇宙エレベーター競技会にやってきた里花。
亜美もつれてきたんですね。亜美は40の博を見ているため、
里花から似てると言われていた男がどんなもんだと興味津々であります。
「(里花) ごめんね、休みの日にわざわざ付き合ってもらって」
「(亜美) ううん。今日はデートもないし、電車の中でゲラ読めたし。
それに早く見たかったんだ。小野沢の彼氏」
「驚かないでよ。ほら・・その・・」
「ああ、分かってるって。あの例の男の人に似てるんでしょ?」
「でももっとずっと素敵だけど」
「まあわたしは全然信じてないけどね。タイムスリップなんて非現実的な話。
それが本当だったとしたら、小野沢の彼氏すごい嫌な男じゃない?
っていうか、情けない。わざわざ過去にまでそんなこと頼みに来るなんて」
「私もそう思う」
「(博) 里花!ごめん。待った?」
「ううん、大丈夫。博さん。それから亜美ちゃん。会社の同期で仲良しの」
「どうも、よろしく」
「よろしくお願いします。なんだ~、全然似てないじゃん。
若々しいしカッコイイし、そんな情けない男には全然見えませんよ」
「ちょっちょっちょ・・。亜美ちゃん!行こう!行きましょう!」
「ああ・・」
「わ~楽しみだな~」
「行こう。あっちあっち」
宇宙エレベーター技術競技会には赤いバルーンが浮かんでいる。
*宇宙エレベーター技術競技会
ミュンヘン工科大学のネームプレートには第2回と書いてある。
英語の名称は、
「JSETEC 2nd Janan Space Elevator Technical & Engineering Competition」
宇宙エレベーター協会(JSEA)は実在する団体で、ドラマに協力しています。
http://jsea.jp/
*場内アナウンス
バルーンは300mの地点まで達しましたと言っている。
博たちは、森松に呼ばれて自分のチームにやってくる。
「(博) どう?調子」
「(メンバー) 順調です」
*宇宙エレベーター競技会で博と競技参加してた男性
山田古馬(こうま)さん。Profile Blog
(1974年3月5日生 静岡県出身 イイジマルーム所属)
博の隣でエレベーターユニットをリモコンで操作していました。
博が登場したときも「順調です」と答えてました。
「(亜美) こんにちは」 「こんにちは」
「(博) これが宇宙エレベーターなんだ」
「(里花) これが?」
「(亜美) えっ?なんか小さい」
「(博) うん。今はね。まずは空に垂直に上がって
静止軌道上に行き来できるようにする機械を作るのが目標なんだ。
で、それが発展すればゆくゆくは人も運べるようになる」
「(里花) ふ~ん」
「(亜美) 色んな形があるんですね」
*他のチームの宇宙エレベーター。
・静岡大学工学部のチーム
・ミュンヘン工科大学
・チーム奥澤
momonga-2 (Team okuzawa)
漢字で「模模具和 弐号機 チーム奥澤 (奥澤 夏目 益田)」とある。
「(博) 宇宙エレベーターにはまだ決まった形がないんだ。
だから参加者がそれぞれの理想とする形を考えるんだ」
「(森松) でね、今からバルーンから垂れ下がってる
長いケーブルを登っていくんだってさ」
*登っていくんだってさ
この森松は、この大会の直接参加してるメンバーじゃないってことが
この言い回しから分かりますね。
バルーンの真下にあるベルトテザーの巻き取り機のところに来た博や里花たち
「(里花) えーっ?これを昇るんですか?」
「(博) うん。想像してみて。
このケーブルの遥か先には広大な宇宙が広がってるんだ」
「へ~」
「(亜美) ねえ。この人本気で言ってるの?」
「(里花) し~~! いいから想像して」
*このときの里花の後ろのエキストラ
6人ほど居るんだけど、バルーンを見てる関係者なのか、
撮影を見てるのか微妙なたたずまいが面白い。
ケーブルをはさんで手を合わせ、目をつぶって想像する里花。
何本もの宇宙エレベーターが空に上がってゆき、
静止軌道上の宇宙ステーションに到達する。(CGです)
そして青い地球が・・。
「(里花) あっ!見えたかも!」
「(博) だろ?」
「(亜美) もしかして… バカップル?」
いよいよ競技開始。
「(里花) 亜美ちゃん!始まっちゃうから急ごう!」
「もういいよ~」
「早く!」
博たちのエレベーターが昇ってゆく。
「(里花) ほら!」
「(亜美) えっ?」
「わ~!」
「えっ?あれ?」
「うん!すご~い」
「上がってる~ すごい!」
「うわ~!高いね~!」
「(司会者) もうすぐゴールですね。頑張ってくださ~い!」
「(博) 着いた!着いた着いた!」
「やった~~!」喜び合う博のチーム員たち。
*山田古馬(こうま)さん。
リモコン操作をしていたのは、先ほどの山田さんです。
「(司会者) おめでとうございま~す!」
ということで博たち4人は芝生にシートを広げてお弁当タイム。
「(森松) うまいなこれ!」
「(博) ありがとう。本当おいしいよ。こんなたくさん」
「(里花) よかった、喜んでもらえて。
そうだ。今日はこれ、オススメの本持ってきちゃった」
「(亜美) うん。チャンドラーと濱田先生の永遠の瞼」
「そう!私の大好きな本。時間あるときに読んでみて」
「(博) えっ?ありがとう」
*チャンドラーの本「プレイバック」

プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫)
「(学生) 円山さん、クライマー見てもらってもいいですか?」
「(博) ああ、OK! あ、ごめん」
「(里花) いいですよ。どうぞどうぞ」
「(博) から揚げ残しといて。じゃ、森松行くぞ!」
「(森松) えっ?俺も?」
「(博) お待たせ」
「(学生) お食事中すいません。ありがとうございます」
「あっち?」 「はい」
*宇宙エレベーター競技会で博を呼びにくる若い学生役
石田由紀子さん。Profile
(1985年12月28日生 群馬県出身 太田プロダクション所属)
最後のクレジット表記が石田由起子になってましたが誤植なのでご注意を。
石田さんは「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」で
その他の看護師役でセミレギュラーだったんです。
「風のガーデン・1話」にも出演されてましたが、特定できず・・。
たぶん、病院の看護師役だったんだろうなぁ。
「(里花) 亜美ちゃん。今の子かわいくなかった?」
「(亜美) べつに。ねえ、この活動資金ってさ、どこから資金でてるの?」
「ボランティアだよ。他の人もこの研究に興味持ってるみたいで
ボランティアできてる人が多いらしい」
「へ~~。大人なのにお金と時間かけて、こんなこと一生懸命やってるなんて
将来不安じゃない?」 「(里花も一緒に) 素敵でしょ?」
「(里花) えっ?まさか今、将来不安って言った?」
「まさか素敵なんて言った?」
「うん、私は素敵だと思う。お金とかそういう問題じゃないもん」
*後ろのエキストラがまた気になる。
他のチームの人たちで、集まって打ち合わせをしてるのだが、
白いシャツの男が後ずさりして、後ろの人にぶつかって謝る。
これって、そういう演出だったら細かくて見事なのですわ!!
「(亜美) でも結婚するならお金だって大事だよ」
「(里花) まだ結婚とか考えてないし、
お給料だったら私たちだってもらってるわけだし」
「確かに。小野沢は定年まで働くだろうしね」
「もちろん。比沙子さんみたいに一生編集やりたいも~ん」
「私は絶対30までに結婚退職するんだ!」
でも里花は、亜美は10年後はまだ結婚してないと言われたことを
40の博に言われてたことを思い出す。
「(小声で) 亜美ちゃん、頑張れ」
「(亜美) ん?」
「(里花) ん?ううん・・」
なにか見つけた里花。
「ちょっ、ちょっと待ってて」 「ん?」
急いでどこかに行く里花。
「(亜美) あ、どうしたの?おーい!」
土手の木の陰に40の博が座っている。
「(里花) ちょっとここで何やってるんですか?」
「(博) おっ!何だ~ 君かぁ」
「何してるの。帰ってくださいよ。博さんいるんですよ」
「この時間は確か、学生の壊れたクライマーを直しに一度研究室に戻ってる」
「でも誰か知ってる人に見られたら…」
「すぐ戻るよ。あぁ・・。ちょっと宇宙エレベーターが懐かしくなって
見てみたくなっただけだ」
「もう・・。今のところ、ミュンヘン工科大学のエレベーターが一番速いみたいですよ」
「ああ、あそこのは軽くてモーターもよかったからなぁ。
おれももう少しケーブルのねじれを計算に入れとけば…」
「ちょっちょ!結果いわないでよ!楽しみにしてるんだから!」
「プッ!」
「フフ・・」
「フフフ。」
笑いあう二人。
「(博) 退屈してないか?」
「(里花) ううん、楽しい。でも亜美ちゃんはちょっと飽きてきてるかも」
「ふ~ん。まあいいっか。今日は君の言うとおりにしよう」
立ち去る博。
「(里花) あの!・・いつ、帰るんですか?」
「ちょうど、13日後だな」
「じゃあ、火曜日の午後、例の話聞かせてもらえません?」
里花と博が10年後、どうしてダメになったのかのいきさつのことね。
「(博) ああ、わかった」
その二人の様子を、森松が見ていた。
「誰なんだろう?あの男」
*なんだか、この二人もいい感じに?
40の博も今の里花がかわいく思ってるみたいだし。
里花も、40の博に以前のような嫌悪感がないようだし・・
*ミュンヘン工科大学
実際に第1回目は優勝しているようですね~~
http://jsea.jp/node/627
でも、2回目は途中棄権だったみたい。
http://jsea.jp/node/873
三田村研究室。奥の実験室。
「(40の博) なんだか、頭がぼ~っとしてしまって」
「(三田村) 時空酔いというヤツかもしれないね~」
「時空酔い?」
「うん。君は10年後の8月の22日午前8時から、現代の8時に移動して
既に21日と数時間経ってる訳でしょ。その時間の分、君の体内には
不自然な時空の流れが続いて
それが様々な不調をもたらしていると言うことなんだ」
「なるほど」
「ちなみに若い方の君は今日うちの隼人君とね、張り切って出かけてったよ」
「そうでしょうね。この頃の僕の脳みその半分以上を宇宙エレベーターが
占めてました」
「では、ちょいと当ててみようかな?今の脳が何を考えていたか。」
「僕の、今の考えですか?」
「そう。今、君は彼女に惚れている。当たってますか?」
ニヤリとして黙ってる博。
火曜日。カフェで里花と会った40の博。
「(博) 分かってると思うが、俺は俺と君が出会うのを阻止するためにここに来た。
しかしその作戦は失敗した。だから仕方なく、どうにか別れるよう君に直接頼んだ。
教授にも会えたし、君さえうまくやってくれれば、
そのまますぐ帰るつもりだったんだ。
君と何度も会ったり楽しく話したりする気はなかった」
「別に楽しくないですけど…」
「ああ」
「私、あなたとまったり楽しく語るために来てるんじゃないんです。仕事もあるし。
未来で仲が悪い。その理由が聞きたいんです。」
「結婚して2年目。俺の転勤のために君にその仕事を辞めてもらった」
「えっ?仕事を辞める?」
「デトロイトにある研究所から引抜きがあったんだ。
それで、君と一緒に日本を出た。
渡米したおかげで俺は新素材を開発し研究者として成功した。
君のために日本に戻って立派なマンションも買った。
金も入るようになって、結婚した当初に比べれば
格段にいい暮らしが出来るようになった。でも・・」
2020年。
「ただいま~」家に帰ってきた博。
「久しぶりに飯でもいかないか?明日からしばらく研究会でミュンヘンだし。
コメンテーターの仕事も決まったよ。
これ、君の好きな『小山軒のチーズケーキ』」
「いいわね。あなたはどんどん輝いて。私はどんどん沈んでく」
「沈む?また、機嫌が悪いのか? 僕は、君のために頑張ったんだよ」
「私のためなんて押し付けがましいこと言わないで。
そうね。世界で成功したすばらしい夫に、それを支えたすばらしい奥さん。
世間はみんなそう思ってるでしょうよ。でも私はこんな生活。
こんな生活、ちっとも望んでなかったのよ!
あなたは楽しいでしょうよ!
皆にすごいって言われて、女の子にモテて、有名になって」
「よせよ」 あたりのものを投げつける里花。
「でも私はあなたの人生のタダの付属品なの!」
「やめろってば!」
「私はこんな人生、こんな人生ちっとも望んでなかったのよ!」
「いい加減にしろ!里花!」
「私にだって夢はあった!あなたと結婚さえしなければ!
あなたの成功のせいで、私の夢は犠牲になったのよ!」
(2010年のカフェ)
「(博) はぁ・・・」
「(里花) ・・・。その、随分いい暮らしみたいね、未来は。
だって、今の私だったらどんなに怒ってもチーズケーキは投げないし
モノも壊さない。もったいないから」
「俺が君を変えたんだ。金持ちになれば喜ぶと思ってた」
「あのう・・一つ聞いてみたかったんだけど、子供は?」
「残念ながら」
「・・・そう。」
「ここ数年、触らせてももらってない。俺も昔は君と結婚して一緒に年を重ねて
一生愛し合っていくもんだと思っていた。他の奴らが失敗しても
俺たちだけはきっとそうなれるって。でも、だめなんだ。
憎みあうことは、必ず起こる。」
「・・・そう。私はね、簡単に幸せになれるなんてどこか信じてないの。
物心ついた頃から父親に殴られたり、母親は変な恋人引っ張り込んで
出て行っちゃったり。だから、今まで出会った男の人にも、
逃げられたり騙されたりしたけど、どこか仕方ないって思ってた。
でも、この恋は逃したくないって思ったの。博さんとは絶対幸せになれるって
わたし信じてる。だからね、私…」
「もう、そんなカワイイ顔で俺のこと見るな!」
「えっ?」
「なんて分からず屋なんだ。そんな風に言われたらここまで来た俺は
一体どうすればいいっていうんだよ!」
「それは…」
「君がその気なら、俺は俺に、手紙を残そう」
「手紙?」
「そうだよ。手紙だよ。その手紙には若い女がどれだけいいか書き記してやる。
未来では金持ちになってモテモテで若い女なんかがわんさか寄ってくる。
だから、30やそこらで手なんか打たないで、独身貴族を貫けって
手紙に書いて渡してやるんだ」
「なにそれ」
「そうすれば未来に帰ったときに家のドアを開けたら
若くてカワイ~イ妻が待ってるんだ。
君みたいに僕を責めたりしない若くて優し~い妻がね。」
「あなた、まさか若い子と結婚したくて過去に?」
「僕じゃないだろ!君が!・・・」
「えっ?」
「・・いや、なんでもない。今日も、交渉は決裂だな」
席を立つ博。
「ちょっと待ってよ!」
「申し訳ない。最近体調が優れないんだ。失礼するよ」
三田村研究室。
「(森松) おまえさ、前俺に、俺のことね、
食堂のおばちゃんに似てるって言ったよね」
「(博) うん。言ったよ。ああ」と、森松の眼鏡を取る。
「日替わり」って真似してみた!
「(森松) ちょっと、いいから」 「(博) そっくりだよ」
「(森松) っていうことは、俺たちの関係はある程度傷つくようなことでも
正直に話し合う仲だってことだよな?」
「あれ?傷ついてたんだ。ごめん」
「(三田村) スルメイカ、焼けましたよ」
「(博) ああ、教授。ありがとうございます。いいにおい!」
「(森松) ちょっと。里花ちゃんが、知らない男と話してた」
「えっ?」
「(森松) 競技会の日だよ。すごく楽しそうに話してて、次に会う約束もしてた。
俺らより結構年上みたいだったかな?お兄さんかもしれないけど」
「里花には弟しか居ないよ」
「弟には見えなかったな。コート着ててなんか怪しいオッサンだった」
「誰なんだよ?そいつ」
これはヤバイと黙ってた教授もサスガに口を挟んだ。
「まあまあまあ。そんな気にすることないよ。
今頃のオナゴだったら男友達の一人や二人はおるでしょ?」
「(森松) そうかもしれないけど。二人で笑いあっちゃったりして。
なんか怪しい雰囲気だったんだよな~」
あははは!!教授が森松の胸倉つかんだ!
「隼人君。君に彼の何が分かるの?」
「(森松) えっ?」
「(博) ああ・・ 大丈夫です!あの、全然気にしてませんから。
それに、僕は里花のことすごく信頼してるし。あ、飲みましょうよ!ほら乾杯!」
「隼人、ごめん!」 「(森松) あぁ・・」
「アハハ!かんぱ~い!」
「(三田村) フタがあいてないや」 「(博) いただきま~す!」
*三田村教授!っていうか竜也さん!
この「フタがあいてないや」って、乾杯のあと缶ビールのフタをあけるのって
どこまでアドリブなんだろうかーーっ
ホテルのロビー。里花を日高が呼び出していた。
「(日高) すいませんね。小野沢さん、心配かけて」
「(里花) えっ?」
「芥山賞の電話、気にしてるんでしょ?
ノミネートされれば明日か今日には電話が入るはずなのに」
「こちらこそデスクも部長も9時には到着すると言っていたのに
遅れていてすいません」
「いや、それは全然」
「あ、お代わり何にします?何でもどうぞ。今日は日高さんのお疲れ会ですから。
そうだ、そろそろ装丁も考えないと」
テーブルに本を並べる里花。
「参考までに今までの本も全部持ってきたんです」
*ここで出てきたのは3冊
「僕にふりそそぐ君の涙」 「一瞬の恋、永遠の恋」 「夢と恋のあいだに(新刊)」
「(日高) 重たいのにこんなにもってきてくれたんですか?」
「日高さんとお会いするときはいつも持ってますよ」
「小野沢さん。僕はあなたが僕の担当になってくれて、本当に嬉しい。
この3冊は、まさに小野沢さんがいたから書けたものです。」
「日高さん」
「はい」
「もし好きな人の為に大切なものを捨てなきゃならなくなったとしたらどうしますか?」
「・・・」
「あ、すいません。急にこんな変な質問。日高さんが恋愛のプロだから
つい、つい聞いてみたくなっちゃって」
「愛とは犠牲だ」
「えっ?」
「どれだけ大事なものを捨てて情けない姿を見せ、
相手のためにどれだけ自分を犠牲にできるか。
それこそ、本当の愛の姿だと、ぼくはそうおもいます」
「そうですか、なるほど」
「でもそうして急に?」
「ああ、いえ、恋人にそういう風に聞かれたらどうしようかなと思って」
「恋人?」
「別にそういう喧嘩をしたわけじゃないんです。
喧嘩したことないし、すごく優しい人で。」
「優しい?」
「うん。はい」
「恋人?」
「はい。でも変ですよね。こんな起こってもないこと心配するなんて」
「犠牲にしちゃだめです」
「えっ?」
「愛のために何かを犠牲にするなんてバカのやることです。
自分を犠牲にして相手のためになんて、少女漫画や何かでよく美化されてるけど、
自己犠牲なんてのは、結局ただの自己満足に過ぎないんです」
「はあ・・ なるほど・・」
*里花に恋人が居るとわかって、急に意見を変えたな! 小さい男だ~~
*いろんな人に聞いてみた、その1
濱田梓の家を訪れた里花。
「(哲夫) 愛のための犠牲かぁ。
僕は前、パンクバンドでベーシストやってたんですよ」
「(里花) パンク?」
「はい。UK寄りの。でも音楽で食べて行くのは大変で。
そんなときに梓ちゃんと出会って結婚して、
今は彼女のために働いてます。」
「そうだったんですか」
*ってことは、佑太と哲夫がどこかで絡んでくるのかしら?
「(哲夫) でも、自分を犠牲にしたなんてちっとも思ってませんよ。
今の生活が楽しくて。」
「(はるか。あすか) お父さ~ん。」
「あ、ごめんごめん。おやつの時間だったね」
「(はるか) あのね、お母さんが小野沢には会いたくないって」
「(里花) はい?」
「(哲夫) そうか。すいません。今日はそういうことで」
「・・・」
門前払いです~~
*いろんな人に聞いてみた、その2
「(比沙子) 愛のための犠牲ね~。犠牲も譲り合いも大事よ。
でもね、絶対譲れないことってあるじゃない。たとえば、
お金の使い方とか、子供の教育方針の違いとか、洗濯物の畳み方とか。
ヤツはね、シャツの裾のところを入れ込むように畳むのね。
私ね、そういう貧乏臭い畳み方が大嫌いなの。
でもねヤツはね、私が畳むといちいち全部畳みなおすのね」
飲み物を比沙子に出す宮下。
「ありがとう」
*いろんな人に聞いてみた、その3
「(マリコ) ワタシ的には犠牲とかありえないんですけど。
小学校の頃に「幸福な王子」とかいう本読まされたんだけど
あれとかマジありえないとか思って」
「(里花) でもあれ、オスカーワイルドの名作だよ」

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)
「(マリコ) あれで泣く人間とかリアルマゾっしょ。
だって身包みはがれて喜んでんだよ。ありえないし~。」
「(里花) あの話はね、王子もいいけど、何と言ってもツバメの献身が感動的で…。
っていうか、佑太。誰?この人」
「(佑太) マリコは俺の彼女だよ。一見かわいくみえるけど、実はSキャラなんだ」
「そういえば彼女のとこ帰るんじゃなかったの?」
「マリコんちさ、電気止められちゃったみたいで。
だから、しばらく一緒に住もうと思って。」と、マリコにゆで卵。
「ありがとう、佑太~」
「ちょっと、ここ私の部屋なんだけど」
お互いの額で卵を割っていちゃつく二人に唖然の里花。
「(里花) まあ、仲直りしたんだったらいいか」
*3話の最後は、博の会社「日進エレベータ」の開発室だったのね。
開発中のエレベーターの前で、森松から聞いた話が気になる30の博。
*バーでは比沙子と飲んでた40の博が佑太からの報告を電話で受けている。
なんで比沙子と急接近なの~~
「(℡・佑太) 超ハッピーだよ。
マリコやっぱりケンジと浮気なんかしてなかったんだよ」
「(博) そうか。何よりだ。」
「(℡・佑太) そっちはどう?順調に捜査してる?」
「残念ながら順調と言えるほどの成果は一つもない。
タダ無駄に時を過ごしてるだけだ。」
「(℡・佑太) マジで?俺の高校生活みたいだ。」
「また連絡するよ。明日にでもな。もう時間も無い。あぁ。じゃあな」
「(比沙子) いい声してるわよね~」
「べつに。俺の努力じゃない」
「そう。小野沢も悩んでるみたいよ、相当」
「それに関しては俺の努力の成果だ。
彼女を苦しませて悩ませるために言いたくないようなことまで言った」
「私は彼女には一生仕事を頑張ってほしい。
育てがいのある後輩よ。これからもっともっといい編集者になると思う。
だから、あなた言っていることが本当なのだとしたら、
別れてくれればいいのにと思う。」
博はちょっと怒った顔。
「嫌だ。敵を見るような目で見ないでよ」
「そうだな。俺もどうかしてる」
昼。カフェで会ってる里花と日高。芥山賞の連絡を待っているのね。
電話が鳴ればとってみて・・。
「(日高) もしもし。なんね?母ちゃんね~。」
*福岡ことば指導は、中垣浩二さんです。 Profile
(1965年10月28日生 福岡県出身 エムスリー所属)
私としては、
「ひまわり ~夏目雅子、27年の生涯と母の愛~」(2007年9月17日・TBS)
以来のチェックでございました。配役不明だったけど・・。
「(日高) 今大事電話待っちょるけん。その話はよかけん。切るよ。
失礼しました」
「(里花) ああいえ、お母様も心配されてるんですね」
「すいません。この店に来てから電話が6本あって、そのうち4件が母だなんて。
しかも非通知だし。」
*非通知でまた鳴る。まあ、お約束の展開です。
「(日高) もしもし母ちゃん。もう分かったけん、切る…
えっ? はい。 日高です。日高光治です。はい。
ありがとうございます。 はい。 失礼します。
小野沢さん。」
「芥山賞?」
「はい。ノミネートされました・・・」
「おめでとうございます・・・」
*二人が突然立ち上がって大声!!この演出は面白かった。
「(二人) やった~~!!」
「(日高) でもな~ ほら「一瞬の恋 永遠の恋」もノミネートされたけど落選したし」
「2回もノミネートされること自体がすごいんですよ。私もデスクに連絡しなきゃ。」
*ボクアメっていうのね。
「(比沙子) 日高さんのボクアメ、芥川賞ノミネート来ました!!」
「(亜美) え~!すご~い!」
編集部は拍手と歓声。
「(比沙子) 増版かけるわよ!帯の差し替えよろしく!」
「(宮下) 了解です」
「(比沙子) また売れちゃうわよ~」
*本屋のPOPの差し替え
旧:
日高光治 恋愛の新鋭 最新小説
恋って辛い…でも何度でも恋がしたくなる
辛い過去から恋愛に臆病になってしまっている真二。そんな真二に
想いを寄せる楓のまっすぐでひたむきな姿がいじらしくてたまらない!!
暖かい雨のように真二にふりそそぐ楓の想い…
こんな風に誰かに愛されたい!!
僕にふりそそぐ君
新:
芥山賞候補作
僕にふりそそぐ君の雨 日高光治
何度でも恋がしたくなる 今年No.1の恋愛小説!!
書店では増刷本が大量に平積みされてゆく~~。
里花は濱田先生に会えたのね。
「(里花) お久しぶりです」
「(濱田) ・・・」
「うれしいです。また濱田先生にお会いできて」
「・・・」
「今日のクッキー新作ですね」
「一つ聞いてきてほしいのよね」
「はい?」
「あなたの未来のストーカーに。10年後、お金はどうなってるかってね」
「お金?」
「使ってる紙幣や硬貨よ。そういう細かいディテール思いつくと
書くときに想像広がるのよね」
「あ~~。分かりました」
「じゃあこれ(封筒)。」
「失礼します。・・これ」
「新作のプロットよ。本当はあなたのとこなんかに書きたくないんだけどね。
だけど、発想の発端もらったのあなたなんだし、
その、未来から来たストーカーに
色々と変なアイデアまた聞けるんじゃないかと思ってね」
「ありがとうございます… うぅ~(涙)」
「変な声出さないでよ。少しでもつまらなくなりそうだったら断筆するから」
「早速拝見します。楽しみです!」
*まさに喜びの絶頂でございます
「ううう~ やった~!!」 って、帰ってゆくのでした。
*レストラン。博を残して他の客が帰ってゆく。
「ありがとうございます」「ありがとうございました」
と、客を見送るのが、このレストランの気のいいウェイター(役名)
と、ウエイトレスであります。
*レストランの気のいいウェイター役
螢雪次朗さん Profile
(1951年8月27日生 埼玉県出身 トライベッカ所属)
こういう役とか、会社の役員、町工場のおじさんなど、なんでも似合ってしまう!
最近だと「ジョーカー 許されざる捜査官・5話」(フジ)で
久遠(錦戸亮くん)を虐待した父・荘平でしたけど・・。
*そのウエイターと、ちょっとコミカルな感じでからんだウェイトレス役
小山待子さん Profile
(1980年11月12日生 静岡県出身 ザッコ所属)
大杉漣さんのいる事務所の新人さんであります。
里花は、どうやら待ち合わせの時間に相当遅れてきたようですね。
「(里花) お誕生日おめでとう。すいません遅れちゃって」
「(博) いや、ありがとう」
「ほんと、ごめんなさい。仕事に夢中で、時間に気づかなくて」
「ああ、そうだったんだ。全然いいよ」
*出された水を一気飲みする里花!
「でも、大丈夫?」
「はい。大丈夫です」
*気のいいウエイターが、微笑んで二人を見てる。
一人で待ってた博を気にしてたんだろうな。
でも彼女が来たから、よかったなぁって感じで見守ってる。
「はい。お誕生日おめでとう」と、赤い包み。
「あ~ありがとう」
*ウエイターとウエイトレスが顔を見合わせて微笑む。
「あわてて買ったからそんなものでなんだけど」
*ウエイターがウエイトレスにメニューを出してきてとジェスチャー
ここ、おもしろい。
「あけていい?ああ。ソックス」
「フフ・・」
「愛用するよ。穴があくまで」
「ウフフ。それと、今度の休み、博さんちで何か作ろうかと思って」
メニューがとどく。
「(里花) ケーキ作ったり、ちょっと豪華なご飯にして」
「じゃあさ、今から里花のアパート行ってもいい?」
「えっ?」
「何か来られたら困るようなことでも?」
「あぁ・・ ちょっと散らかってて。本とか原稿とか」
「いいよ、そんなの全然」
「実は、それと…」
水を飲み干すと・・博は、
「どうも。行こう」
と、席を立って出てってしまう。
「すいません」とウエイターたちに会釈して博を追う里花。
*あらら~~ 食べていかないのかい!!
でもウエイターは笑顔を絶やさない~~! すばらしい!!
*スカイツリーのほぼ真下の線路高架~~ これ、どこだ?
里花のアパートには、佑太のバンドメンバーが勢ぞろい!!
「(一同) おいっす~~!!」
「(里花) 弟と、弟の彼女と・・・(あとはわからない)」
「(佑太) バンドメンバー。ムッちゃんと、サトシと、ゴローと…」
*やっとバンドメンバーの名前がわかったぞ!佑太、ナイス!
字幕にはゴローは書かれてなかったけど。
「(里花) 佑太。もう、いきなり覚えられないから、おいおいね」
「(佑太) 了解!」
「(ケンジ) おかえり」
「(里花) おお!ただいま」
*モヒカン・ツンツンヘアのボーカル、ケンジが帰ってきた。
マリコの浮気相手だった?人ね。
「(サトシ) ケンジが帰ってきたから」
「(一同) 乾杯~!」
「(里花) ごめんね。1ヶ月前までは一人暮らしだったんだけど」
「(博) いや、面白いよ」
博はケンジの頭に興味津々。
「(博) うわ~、いい円錐だね」
「(マリコたち) アハハハ」
「(博) 美しい二等辺三角形だ」
((笑))
「(マリコ) お兄さんもいい穴開いてんじゃん」
「(博) あ、これ・・」 靴下の穴のことね。
((笑))
「(博) 靴下が欲しくて穴を開けてきたんだ」
「(バンドの誰か) おれもあけちゃおうかな~」
((笑))
*おお!佑太が気づいた。アハハ、そうだよね!
「(佑太) あれ?会ったことある?」
「(博) えっ?いや、ないと思うけど」
「(佑太) ・・・ だよね!ちょっと人違いしちゃった」
((笑))
「(里花) じゃあ他にも何か作ろっかな?」
「(一同) おおお~!」
「(佑太) 姉ちゃんの料理、めちゃくちゃ美味いんだぞ!」
と、そこに里花へ日高から携帯着信。外に出て電話に出る里花。
誰からの電話だろ?とちょっと心配な博。
「(里花) あ~ 今日は夕食も済ませてしまったもので。
はいすいません。おやすみなさい。失礼します。」
上に上がろうとすると…
「博さん」
「ああ。今日はもう帰るよ。部屋も定員オーバーみたいだし」
「すいません。私もここまで人が多いとは思わなくて」
「誰から?」
「ああ、仕事の電話です。作家さんは24時間好きな時間にかけてくるから
携帯手放せなくて。」
「そう」
「私、駅まで送ります。ちょっとスリッパを…」
「いいから。僕は男だから大丈夫。かえって里花の帰り道のほうが心配だよ」
「そんなのいいのに。じゃあ日曜日。博さんのお家で」
「うん。楽しみにしてる」
「ムフフフ」
「うん」
*そのころ、40の博のスパイ=佑太は~ 里花のバッグになにかメモを入れたぞ。
で、里花が戻ってきた。
「なんか悪いことしちゃったかなぁ~。でもこれであの原稿がもう1回読めるぞ!」
と、バックに携帯をしまおうとして、メモに気づいた。
『南十間橋で待っている。未来から来た男より』
*これ、絵葉書みたいだね。
「Nu Amu Misin ?」ってみえるけど、検索すると、あった!!!
http://www.nu-amu-misin.com/main.html
サイトのトップには、なんと!!
「■10年先も君に恋して
現在放映中のNHKドラマ「10年先も君に恋して」のHP上で
課長がデザインさせていただいた本の装丁が掲載されています。
「里花と担当作家とその作品世界」というコンテンツでご覧に慣れます。
是非ご覧下さい。」って!! リンクをクリックすると、
http://www.nhk.or.jp/drama/10nen/html_10nen_sp_tr03.html
に、飛んだ。
なるほど、本の装丁を作った会社にさりげないプレゼントシーンなのですね。
ブログには、NHKドラマのっていうところに、
このドラマで作ったポスターとか、本の装丁とかがあって、楽しい!!
ほか、NHK「いないいないばあっ!」の美術なども手がけてたようです。
(Twitterは⇒ http://twitter.com/iwasaki_kazu )
「(里花) いつの間にこんなもの…」
とぼけて仲間とトランプしてる佑太。
ってことで、南十間橋に里花が走って向う途中、
帰り道で自販機から飲み物を買っていた30の博に見かけられてしまう。
でも里花は気づくはずもなく一目散に40の博のとこに走る。
「(里花) やっぱりあなたですか?何の用ですか?こんな時間に」
具合悪そうに、橋の欄干を背もたれにして座ってる博。
「また気分悪いの?」背中をさする里花。
「定期的にこの症状が出てくるようになった。
もしかすると予定より早く帰らなくちゃならないかもしれない。
ありがとう。缶コーヒーでもおごろう」
「いいです。あそこのコーヒー甘すぎるから。
そうだ。お金だけもらってもいいですか?」
「そんなに困ってるのか?」
「そうじゃなくて、見てみたいんですよ。未来のコイン」
「ああ。ほら」
「うわ~!すごい!千円玉!ね、これもらってもいいですか?」
「ああ、誰にも見せんなよ」
「はい。でも濱田先生には千円玉があること言っちゃうかも。
先生の新作、未来モノでね。すごく面白くなりそうなんです。」
「あいにくだが、俺はその本をもう読んでいる」
「そうなの?」
「9年前にな。君からプレゼントしてもらった」
「いいなぁ~ うらやましい! どんな本なんだろう?」
*里花の未来男話がきっかけで濱田は本を書いたのだから
40の博が現れることは必然だったとも考えさせられるシーンです。
「私も早く見たいな」
「え~」
「あっ!言わないで!楽しみにしてるから」
「うっ・・・ あぁ・・・!」
「大丈夫?」
「あぁ・・ いや、大丈夫じゃない。でもまだ帰りたくないんだ。
深い意味はないよ。そういう意味じゃない。ただ、今日は珍しく星が奇麗だから」
「そうかな。いつもどおりあまり見えないけど」
立ち上がって空を見上げる博。
「想像してみろ。この霞んだ空のはるか先には、広大な宇宙が広がってるんだぞ」
里花はエレベーター競技会で博に言われた言葉と重なった。
*この人はいつまで経ってもあのときのままなんだって思ったのかなぁ。
*挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay スタート。
※当局指導により 歌詞削除
「(里花) そうだね」
※当局指導により 歌詞削除
「この記憶、本当に全部消えちゃうの?あなたが未来に帰ったら。」
「消えるらしいよ」
「・・・そう。少し寂しいね」
※当局指導により 歌詞削除
と、40の博に激頭痛!!
「ちょっと・・ねえ、大丈夫?」
「あぁ・・ あぁ・・」
「ちょっと待ってよ!ねえ!」
逃げてゆく40の博。
「里花!」
ひゃ~!30の博が来てたのね!!
「博さん・・」
※当局指導により 歌詞削除
近づいてくる30の博。 逃げる40の博。
どっちにしようか里花は迷って・・・。
*彩薫る紅茶
40の博が飲んでいた缶紅茶。30の博が手にしてたのも同じ銘柄!
そうだよね、同じ人だから好みは同じ!!
メーカーは、「KIRIN」じゃなくて「MARIN」
この空き缶の銘柄を見て・・30の博は・・。
「誰としゃべってたの?」
「・・・」
「今いったい誰と一緒にいたんだよ!!」
「ごめんなさい。私・・・」
あら~ 40の博を追いかけちゃった!!
「里花!!」
※当局指導により 歌詞削除
いや~~! まだ波乱が・・。 マリコにひっぱたかれるの!?
「10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
★公式サイトリンク
公式サイト
公式サイトのあらすじ
公式サイトの相関図
スタッフブログ
★スタッフ
作:大森美香
音楽:河野伸
挿入歌:「Time of Love」 Crystal Kay
エンディングテーマ:「Cannonball」 Crystal Kay
制作統括:高橋練
美術:稲葉寿一(1,2,4) 内藤敦子(3)
技術:富樫吉男(1,2,3,4)
音響効果:加藤直正(1,2) 木村充宏(3) 坂本愛(4)
撮影:木村祐一郎(1,2,3,4)
照明:中山鎮雄(1,3,4) 幅信太郎(2)
音声:鈴木幹雄(1,3) 鈴木恒次(2,4)
映像技術:鈴木達也(1) 鈴木恒次(2) 高橋佳宏(3) 古越善之(4)
記録:武田朝子(3,4)
編集:平川正治(1,2,3,4)
美術進行:日下晶博(1,3) 翠川明良(2,4)
演出:片岡敬司(1,2,3,4)
制作・著作:NHK
「10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
★恒例の配役
…Cast……/…役………/…役柄等…………………………………………………
上戸彩 /小野沢里花/ 「王林書房」の小説編集者・10年後の夫と出会う
内野聖陽 /円山博__/ 里花の夫・里花との結婚阻止に10年後からやってくる
劇団ひとり /日高光司_/ 若手恋愛小説家・
木南晴夏 /蜂谷亜美_/ 里花の同僚編集者・同期で友人
染谷将太 /小野沢佑太/ 里花の弟・ロックミュージシャンのプロ志望・フリーター
林丹丹 /飯野マリコ/ 佑太の恋人⇒Vocalのケンジと浮気
中山祐一朗/森松隼人_/ 三田村研究室の研究生・博の大学友人
……………/……………/……………………………………………………………
螢雪次朗 /気のいいウェイター/ 里花が博の誕生会をしたレストラン(4)
JIN /宮下幹夫_/ 里花の先輩・梓の前担当者・里花に引継ぎ
原田瑠利香/川上はるか/ 濱田梓の長女(2,4)
柴田花恋 /川上あすか/ 濱田梓の次女(2,4)
……………/……………/……………………………………………………………
山田古馬 /博のチーム員/ 宇宙エレベーター競技会・リモコン操作係(4)
石田由紀子/博を呼ぶ学生/ 宇宙エレベーター競技会(クレジットは”由起子”表記)(4)
醍醐直弘 /ケンジ__/ 佑太のバンド仲間・Vocal・モヒカン頭(1,4)
羽染達也 /サトシ__/ 佑太のバンド仲間・クセ毛(1,4)
有馬拓人 /ムッちゃん/ 佑太のバンド仲間・金髪(1,4)
酒田旅人 /ゴロー__/ 佑太のバンド仲間・軽い茶髪(1,4)
小山待子 /ウェイトレス/ 里花が博の誕生会をしたレストラン(4)
……………/……………/……………………………………………………………
渡辺いっけい/川上哲夫_/ 梓の夫・専業主夫
渡辺えり /濱田梓__/ 里花の憧れの作家・新しく里花が担当
……………/……………/……………………………………………………………
科学考証:青木義男 滝川洋二
福岡ことば指導:中垣浩二(4)
タイトル写真:江森康之
撮影協力:宇宙エレベーター協会
ガリレオ工房
日本大学理工学部(3,4)
墨田区観光協会
……………/……………/……………………………………………………………
芸プロ
R&A
……………/……………/……………………………………………………………
高島礼子 /青山比沙子/ 「王林書房」文芸部副部長・里花の上司
藤竜也 /三田村幸助/ 博の大学恩師・10年後から来た博の相談相手
……………/……………/……………………………………………………………
過去の撮影協力:
東京海洋大学(1)
日本科学未来館(2)
……………/……………/……………………………………………………………
※出演者の配役確定は、ドラマ公式サイトや、字幕放送の役名、
下記リンク先の事務所サイト、ブログを参考にしています。
【レギュラー】
小野沢里花…上戸彩 オスカー Profile
円山博…内野聖陽 文学座 Profile Official Site
【里花の家族関連】
弟・小野沢佑太…染谷将太 エビス大黒舎 Profile
佑太の彼女・飯野マリコ…林丹丹 オスカー Profile
【三田村研究室関連】
三田村幸助…藤竜也 藤竜也エージェンシー Profile
研究員・森松隼人…中山祐一朗 ゴーチ・ブラザーズ Profile
ゼミ生・有美…松岡恵望子 太田プロダクション Profile
ゼミ生・早苗…本田有花 オスカー Profile
【出版関連】
***王林書房・文芸部***
副部長・青山比沙子…高島礼子 太田プロダクション Profile
蜂谷亜美…木南晴夏 ホリプロ Profile
宮下幹夫…JIN オスカー Profile
峯田…塚原賢二 太田プロダクション Profile
***作家***
濱田梓…渡辺えり シス・カンパニー Profile
梓の夫・川上哲夫…渡辺いっけい イイジマルーム Profile
梓の長女・川上はるか…原田瑠利香 キャロット Profile
梓の次女・川上あすか…柴田花恋 ヒラタオフィス(HIRATA Beans) Profile
日高光司…劇団ひとり 太田プロダクション Profile
***マリコのバンド仲間(1,4話)***
ケンジ…醍醐直弘 巣山プロダクション Profile
サトシ…羽染達也 トライストーン Profile
ムッちゃん…有馬拓人 ストレイドッグ Profile
ゴロー…酒田旅人 ??所属 Blog
【1話ゲスト】
通りがかりの母親…大橋明代 エム・スリー Profile
通りがかりの母親の娘…伊東心愛 キャロット(CAROTTE) Profile
ネットカフェ受付係…竹本彩 ブルーベアハウス Profile Blog
***桜路小学校の生徒(博と夏休み研究で宇宙ウサギの打ち上げ)***
…松島海斗 劇団東俳 Profile
…児玉武 劇団東俳 Profile
…伊川慧 劇団ひまわり Profile
…市川理矩 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…松岡天星 クラージュ・キッズ Profile
…住川京香 劇団東俳 Profile
…吉川日菜子 劇団ひまわり Profile
…市川楓穂梨 ムーン・ザ・チャイルド Profile
…和田音緒 東宝芸能
…森泉リコ ??所属(子役)
…片桐千里 ??所属(子役)
【2話ゲスト】
書店の客1…小柳友貴美 萩本企画 Profile
書店の客2…中村由起子 エム・スリー Profile
【3話ゲスト】
?…柳東士 エビス大黒舎 Profile
司会者…平手舞 Beehive.inc Profile Blog
運転手…鴻明 藤竜也エージェンシー Profile
【4話ゲスト】
***レストラン***
気のいいウェイター…螢雪次朗 トライベッカ Profile
ウェイトレス…小山待子 ザッコ Profile
***宇宙エレベーター競技会***
博のチーム員…山田古馬 イイジマルーム Profile Blog
博を呼ぶ学生…石田由紀子 太田プロダクション Profile
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★記事リンク
第1話 第2話 第3話 第4話
「10年先も君に恋して」の補足情報は→ランキングよりどうぞ。
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テーマ:2010年 テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ


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愛していた。だからこれ以上、憎みたくないんだ-----------!!宇宙エレベーターの制作に目をキラキラ輝かせて語る博。すっかり里花も博に夢中♪でも、未来の夫から憎みたくないと言わ...
2010/09/26(日) 16:01:29 | ◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆
どんどん現在・博(内野聖陽)に惹かれていく、里花(上戸彩)。宇宙エレベーターの競技会、ワクワクしつつ想像を膨らませる里花のキラキラした瞳や、彼の溌剌した姿… ふたりのさまが素敵でした。
それと、「ちょっと、そういうのは興味ないなぁ…」と退屈する亜美(...
2010/09/26(日) 16:36:11 | のほほん便り

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